« メッセンジャーズは変化する。 | トップページ | リヴァーサイドのギタリスト »

2021年5月15日 (土曜日)

リヴァーサイドらしいトリオ盤

リバーサイド・レーベル(Riverside Label)は、1953年にオリン・キープニュースとビル・グラウアーによって、NYに設立されたジャズ・レーベル。実質的な活動期間は約10年間だが、ブルーノート、プレスティッジと並んで、モダンジャズ3大レーベルの1つとされるだけあって、ならではのラインナップは魅力満載。

このリヴァーサイド・レーベルのアルバムを、カタログを参考に一気に聴き直しているのだが、まず、目に付いたのが「Randy Weston(ランディ・ウエストン)」。1926年、NY生まれのジャズ・ピアニストである。初リーダー作はリヴァーサイド・レーベルからで、1950年代半ばには、リヴァーサイドにて、3年間に6枚のリーダー作をリリースしている。リヴァーサイドの活動初期のお抱え看板ピアニストだったようである。

『Get Happy with the Randy Weston Trio』。1955年8月の録音。ちなみにパーソネルは、Randy Weston (p), Sam Gill (b), Wilbert Hogan (ds)。ランディ・ウエストンをリーダーとしたピアノ・トリオ編成。トリオ編成なので、ランディ・ウエストンのピアノの個性が明快に理解出来る、優れもの盤である。
 

Get-happy-with-the-randy-weston-trio

 
改めて、リバーサイド・レーベルの初期、1950年代中期の看板ピアニスト、ランディ・ウエストンのトリオ盤である。ウエストンのピアノは判り易い。パワフルなタッチで、ビ・バップ風に弾きまくる。力強くスイングし、潔い弾きっぷり。色気とか茶目っ気とかには全く無縁。ガンガングイグイ弾くタイプで、力感溢れ、ダンディズムな吹き回しは「ストイック」ですらある。

収録曲は全10曲。1曲が2〜4分台の曲がほどんどで、内容的にはハードバップというよりは、成熟したビ・バップという雰囲気に近い。ただ、ランディ・ウエストンの自作曲が2曲に留まり、他はスタンダード曲中心なので、ランディ・ウエストンのスタンダードの解釈、弾きっぷりの個性が明快。とにかくシンプルに弾き切り、判り易くアレンジ展開する。難解な部分、捻れた部分は全く無い。逆にちょっと単純過ぎる、というか、ちょっと淡泊すぎる点がちょっと気になる。

もともとリヴァーサイドのアルバム制作の方針が「聴かせるジャズ、聴いて楽しむジャズ」を標榜している様で、そういう意味では、ランディ・ウェストンの個性が良い方向に作用し、明快で「聴き易い」ピアノ・トリオ盤に仕上がっていると言える。オリン・キープニュースのプロデュース方針にピッタリと合致した好トリオ盤です。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況》
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【更新しました】 2021.03.06 更新。

  ・Journey『Infinity』1978

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2021.03.06 更新

  ・Yes Songs Side C & Side D
      ・Yes Songs Side E & Side F

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2021.03.06 更新。

  ・浪花ロック『ぼちぼちいこか』
 
 
Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から10年2ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 

« メッセンジャーズは変化する。 | トップページ | リヴァーサイドのギタリスト »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« メッセンジャーズは変化する。 | トップページ | リヴァーサイドのギタリスト »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2022年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー