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2021年5月28日 (金曜日)

サザンロックとフュージョンと

もともと僕がジャズを本格的に聴き始めた頃は、フュージョン・ジャズの全盛期。ハードバップな純ジャズは片隅に追いやられ、猫も杓子もフュージョン・ジャズの時代だった。よって、フュージョン・ジャズについては造詣が深いほうである。純ジャズの「過去の名盤」を蒐集して聴く傍ら、FMのエアチェックや貸しレコード中心にフュージョン・ジャズを聴いていた。

フュージョン・ジャズの基本は、その前のトレンドである、クロスオーバー・ジャズの「ジャズとロックの融合」。そこに、様々な他のジャンルの音楽要素を織り交ぜる。ビートは8ビートが基本。ジャズからロックへのアプローチと、ロックからジャズへのアプローチとで、音の雰囲気は大きく変わる。

簡単に言うと、ジャズからロックへのアプローチの場合は「あくまでジャズ」で、オフビートが強く、8ビートがスインギー。ロックからジャズへのアプローチの場合は「あくまでロック」で、オフビートは薄くて、8ビートは疾走感溢れる。当たり前と言えば当たり前なんだが、僕にとっては、このアプローチの違いがフュージョン・ジャズの「面白味」の1つで、今でもなかなか興味深い要素のひとつである。
 

Cats-on-the-coast-sea-level
 

Sea Level『Cats on the Coast』(写真左)。1977年の作品。邦題はなんと「海猫」。ちなみにパーソネルは、Chuck Leavell (p, org, el-p, syn, clavinet, perc, vo), Jimmy Nalls (g, vo), Lamar Williams (b), George Weaver (ds), Randall Bramblett (org, as, ss, vo, perc), Davis Causey (g, vo), Jai Johanny Johanson (congas)。サザンロックの雄、オールマン・ブラザース・バンド(略して「オールマンズ」)のリズム・セクションが独立したバンド「シー・レベル」のセカンド盤。リーダーはキーボード担当の「チャック・レーベル」(写真右)。

音の志向はサザンロックとクロスオーバー・ジャズの融合。ボーカルものも入っていて、この盤については、ロックからジャズへのアプローチの「フュージョン・ロック」。サザンロック・テイストのインストものもあれば、アーバンな雰囲気濃厚のフュージョン・ジャズっぽいものもある。ロックからのアプローチゆえ、R&B的な要素やファンクネスは相当に希薄。

それでも聴いて楽しい「フュージョン・ロック」。特にサザンロック、それもオールマンズ者にとっては必聴盤であろう。サザンロックの「おいしい音」とクロスオーバー・ジャズの「おいしい音」が絶妙な融合が堪らない。我が国ではほとんど知られていない盤ではあるが、僕はリリースされた1977年以来、ずっとこの盤を時々引っ張り出してきては聴いている。長いレンジでの「ヘビロテ盤」である。
 
 
 

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