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2021年5月10日 (月曜日)

ジャズ喫茶で流したい・205

ジャズマンの中には、バックに回って結構な数の「他のリーダー作」のセッションに参加している割に、自らのリーダー作については、全くの「寡作」のジャズマンが結構いる。そんな「リーダー作が寡作」なジャズマンの代表的存在の1人が、ピアニストの「Walter Davis Jr. (ウォルター・デイヴィス・ジュニア)」。

ディヴィス・ジュニアは、ブルーノートの4000番台、4100番台に、ちょくちょく「他のリーダー作」に顔を出している。振り返って見ると、サイドマンとして「他のリーダー作」への参加もそんなに多くこなしている訳では無い。しかも、リーダー作については、ブルーノート時代の1950年代から1960年代は「1作」のみ。1970年代以降も10数枚程度。地味なリーダー作がほとんど。

Walter Davis Jr.『Davis Cup』(写真左)。1959年8月2日の録音。ブルーノートの4018番。 ちなみにパーソネルは、Walter Davis Jr. (p), Donald Byrd (tp), Jackie McLean (as), Sam Jones (b), Art Taylor (ds)。ドナルド・バードのトランペットとジャキー・マクリーンのアルト・サックスの2管フロントのクインテット編成。
 

Davis-cup

 
内容的には実に充実した、実にハッピーなハードバップな演奏が充満している。このポジティヴでハッピーなハードバップな雰囲気を創り出しているのが、リーダーであるディヴィス・ジュニアのピアノである。本当に楽しげにスインギーなピアノを弾くピアニストやなあ。そんな楽しげでハードバップなピアノに乗って、バードとマクリーンが吹きまくる、吹き上げる。

サム・ジョーンズのベースは実直で堅実なビートを弾き出し、アート・テイラーのドラムは自由自在、変幻自在のビートを叩き出す。そんなリズム隊に恵まれて、ディヴィス・ジュニアはノリノリでスインギー。バリバリ弾き倒している。ディヴィス・ジュニアのフレーズは、ちょっと「金太郎飴」的なところがあるが、これはこれで立派な個性。もっと自らのプレイに自信を持って、リーダー作をもっと作って欲しかったなあ。

ハードバップのセッションとして上質の内容です。ちなみに、タイトルの『デイヴィス・カップ』というのは、ディヴィス・ジュニアの「ディヴィス」とテニスの国際大会の名称(デビス・カップ)をひっかけたもの(といっても内容はテニスに関係無く、国別対抗戦でも無いんですけどね)。ジャケットのディヴィス・ジュニアの顔写真は、何とも野性的な風貌ですが、荒々しい演奏をするピアニストと誤解することなかれ、です(笑)。
 
 
 

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