« ハキムのモンク・トリビュート盤 | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・201 »

2021年3月14日 (日曜日)

レジェンドなリトナーのソロ盤

フュージョン・ジャズのブームが1970年代後半から1980年代前半。あの頃大活躍していた20歳台から30歳台の名手達は、今では「60歳から70歳」になっている訳で、今でも第一線で活躍しているミュージシャンは「レジェンド級」である。レジェンド級になると、あくせくとリーダー作を作ることは無くなって、おしなべて自分の趣味に走った企画盤を作る傾向が強い。

フュージョン・ジャズのレジェンドなギタリスト「リー・リトナー」。1970年代後半、ジェントルソウツというグループを編成して一世を風靡した。そのエレギのスタイルが、即「フュージョン・ジャズ」の1つの主流なスタイルになった時代の寵児である。そんなリトナーも今年で69歳。2010年の『6 String Theory』辺りから、自分の趣味に走った企画盤を作り始めて早10年。

Lee Ritenour『Dreamcatcher』(写真左)。2020年12月のリリース。フュージョン・ジャズのレジェンドなギタリスト「リー・リトナー」のキャリア60年余の中で初となるギター・ソロ盤になる。実は、この盤の情報に接した時「またやってるよ」なんて、嬉しくてニヤニヤしたもんだが、8歳の時からギター演奏を始めて、60年間積み上げてきたリトナー、ギター・ソロ盤が今まで無かったとは知らなかった。

 
Dreamcatcher

 
アルバム紹介文には「まさに今2020年コロナ禍の中、自らの想いや身の回りで起きている出来事から得たインスピレーションを繊細に表現した1枚」とあるが、確かに狭いスタジオという密室にミュージシャンやスタッフが詰め詰めになって録音する様は、まさに「3密」な状態な訳で、それを避けるという意味でも、今回のソロ・パフォーマンスというのは、コロナ禍の時代に叶った演奏フォーマットと言える。

さすがはフュージョン・ジャズのレジェンドなギタリスト、良い音を出している。とにかくギターの音が凄く良い。余裕のある悠然としたフレーズの弾きっぷり、速弾き出来るのにも拘わらず、敢えてスピードを抑えた「音を印象的に押さえたフィンガリング」。いや〜やっぱり上手い。そろそろ70歳に手が届く年齢なんて感じられない上質のテクニック。

余裕と抑制の弾きっぷりこそは、70歳に手が届く年齢ならではの賜。派手なところは極力抑えて、一聴すると「ちょっと地味かな」と思うんだが、繰り替えし聴くうちにジワジワ、リトナーの円熟のプレイの数々が心に沁みてくる。楽曲、演奏はもちろんなのだが、この盤、音質が最高に良い。大人のフュージョン・ジャズ盤として聴き応え十分のソロ盤。好盤です。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況》
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【更新しました】 2021.03.06 更新。

  ・Journey『Infinity』1978

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2021.03.06 更新

  ・Yes Songs Side C & Side D
      ・Yes Songs Side E & Side F

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2021.03.06 更新。

  ・浪花ロック『ぼちぼちいこか』
 
 
Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から10年。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

« ハキムのモンク・トリビュート盤 | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・201 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ハキムのモンク・トリビュート盤 | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・201 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

カテゴリー