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2021年3月26日 (金曜日)

こんなアルバムあったんや・137

ジャズマンの中で、本来担当する楽器以外に「余芸」として別の楽器を演奏するジャズマンが結構いて、その演奏レベルは「余芸」の域を遙かに超えているものが多くて、その「余芸」でリーダー作を録音してしまうジャズマンもいる。

例えば、チャールス・ミンガスはベーシストだがピアノもうまい。ピアニストとしてのリーダー作も出している。オスカー・ピーターソン、ケニー・バレル、サックスのリッチー・カミューカはボーカルも上手い。自らのリーダー作の中で、思わず唄っていたりする。サックス奏者はフルートを「余芸」とするケースが多い。

Arturo Sandoval『My Passion for the Piano』(写真左)。2002年の作品。ちなみにパーソネルは、Arturo Sandoval (p), Dennis Marks (b), Ernesto Simpson (ds), Ed Calle (sax), Samuel Torres (perc)。アルトゥーロ・サンドヴァルのセルフ・プロデュースによるリーダー作なのだが、パーソネルを見ていたら、何か違和感を感じる。

アルトゥーロ・サンドヴァルって、キューバ出身のジャズ・トランペット奏者ではなかったか。なんとこのリーダー作では「ピアノ」を弾いているのだ。

 
My-passion-for-the-piano-1

 
そうか、これが「違和感」の原因か。冒頭の「Blues In F」から、サンドヴァルのピアノって「余技」の域をはるかに超えている。

表現力豊かで流麗で元気なピアノで、総合力をベースにメロディアスに弾きまくるタイプ。ピアノは「ベーゼンドルファー」とのこと。流麗に弾き回すのだが、ベーゼンドルファーの音ならではの「単音の厚みと切れ味良い低音」によって、ダイナミズム溢れるパフォーマンスに仕上がっている。ピアノ好きには堪らない弾き回しである。

サンドヴァル曰く、トランペットの腕を磨くためにトレーニングとしてピアノを弾くとのこと。なにはともあれ素晴らしいのは、サンドヴァルの「ピアノ演奏が好きで好きでたまらない」というポジティヴなパフォーマンスである。

ちなみに余談になるが、邦題「ピアノへの情熱」。まあ、英語のタイトルの直訳だが、21世紀になって、小学校でも英語を教える時代になったのだから、英語のタイトルそのままでも良いのでは無いか、と思うのだがどうだろう。
 
 
 

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