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2021年3月22日 (月曜日)

ジャズ喫茶で流したい・202

ジャズの世界では、以前リリースされた好盤が、突如リイシューされることがしばしばある。このリイシューのタイミングと動機が未だに良く判らないのだが、とにかく毎月、ジャズ盤のリリース情報をしっかりとチェックしておく必要がある。そのチェックのお陰で、今回、なかなかの好盤のリイシューを捉えることが出来た。

Jerry Bergonzi『Lineage』(写真左)。1991年の作品。ちなみにパーソネルは、Jerry Bergonzi (ts), Mulgrew Miller (p), Dave Santoro(b), Adam Nussbaum(ds)。ジェリー・バーガンジィのテナー・サックスがリーダーのカルテット編成によるライブ録音。実は当初この盤を手にしたのは、ピアノのマルグリュー・ミラー目当て。リーダーのジェリー・バーガンジィは知らなかった。

Jerry Bergonzi(ジェリー・バーガンジィ)は、テナー・サックス奏者。米国ボストン出身。1947年生まれなので、今年で74歳。年齢的には「レジェンド級」のサックス奏者なのだが、我が国ではかなりマイナーな存在。1979年から1982年までデイブ・ブルーベックのカルテットでテナーを吹いていたそうだが、どうにも印象に無い。
 

Lineage

 
冒頭のジョーヘン作の「Inner Urge」と続くスタンダード曲の「Everything Happens To Me」で、バーガンジィのテナー・サックスの志向と個性が露わになる。モーダルな展開もOK、ハードバップな表現もOK。正統なメインストリーム系の硬派なテナー・サックスである。骨太でブリリアントな音色、ダンディズム溢れるアドリブ展開。良い雰囲気のテナー・サックスにビックリ。思わず聴き惚れてしまった。

バックのリズム・セクションも好演。特に、マルグリュー・ミラーのピアノが良い。ファンクネスを限りなく絞り込んだ、禁欲的でシンプルなフレーズ。理知的でジャジーな左手。バップな右手。左手の和音の作りとタイミングのバリエーションが非常に豊か。そんなミラーの個性が、フロントのテナーの「歌伴」として、実に魅力的なパフォーマンスを展開する。

3曲目以降のバーガンジィ作の「Red's Blues」「On The Brink」「Jones」で、バーガンジィのテナーの個性は一層露わになる。バイタルに大らかに吹き上げていくテナー。純ジャズ復古がなった、ネオ・ハードバップ初期の好ライヴ盤です。ライヴ音源なので、臨場感、躍動感も抜群で、ステレオの音量を上げると、ジャズ・テナーを浴びる様に聴くことが出来ます。ジャケも良し。
 
 
 

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