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2021年2月 4日 (木曜日)

M-BASEなネオ・ハードバップ

David Gilmore(ディヴ・ギルモア)。ジャズのネットコラムでこの名前を見た時には、伝説のプログレ・バンド、ピンク・フロイドのギタリストがジャズ盤を出したんかいな、と勘違いしてビックリした。これ、同姓同名で、僕が記事で見たのは、1964年2月5日、米マサチューセッツ州ケンブリッジ出身のジャズ・ギタリストの方でした(笑)。

1987年からキャリアをスタートさせ、1990年代にはフュージョン・ジャズのバンド・メンバーとして活動。21世紀に入ってからは、スティーブ・コールマンとウェイン・ショーターなどのレジェンド級のジャズマンのサイドメンとして頭角を現し、現在に至る。現在、バークリー音楽院教授でもあるとのこと。こんなギタリストがいたなんて、全く知らなかった。

David Gilmore『From Here To Here』(写真左)。2020年のリリース。ちなみにパーソネルは、David Gilmore (g), Luis Perdomo (p), Brad Jones (b), E.J. Strickland (ds)。M-BASE派を基本的な演奏志向とするリズム・セクションをバックにした、リーダーのギルモアのギター1本がフロントのカルテット編成。
 
 
From-here-to-here
 
 
一筋縄ではいかないメンバー構成なので、ちょっと身構えて聴き出したのだが、これがどうして、意外にストレート・アヘッドなモード・ジャズが展開されていて、硬質なガシガシしたアグレッシブ&アブストラクトなアドリブ・フレーズをぶつけてくるかと思いきや、意外と正統派で端正、ダイナミックなリズム・セクションのバッキングに、良い意味で「唖然」とする。

そんなちょっとバップっぽい、それでいて、やはりM-BASE派な志向らしい、重厚で角張ってゴリゴリしたリズム隊をバックに、これまた意外と流麗で端正なフレーズを伴ったギルモアのエレギがハードバップっぽく、正統派っぽく入ってくるので、思わずついつい聴き込んでしまう。

全10曲中8曲がギルモアのオリジナルだが、2曲のスタンダード曲、サム・リヴァースの「Cyclic Episode」とビル・エヴァンスの「Interplay」がとてもユニークな展開で興味深い。M-BASE派が基調のネオ・ハードバップな演奏と感じた。今のM-BASE派っぽい新しい響きと旧来の伝統的な響きが良い感じで融合していて、とても興味深く聴き通すことが出来る。
 
 
 

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