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2021年2月24日 (水曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤・89

ふと、レアな盤を見つけた。リーダーは「Freddie Redd(フレディ・レッド)」。フレディ・レッドと聴いて、ああ、とその名を思い出すジャズ者はベテランの類。

まず、ジャズ盤紹介本にはその盤は載ったのを見たことが無い。今回、スイングジャーナルの古い「幻の名盤」の類の特集本でそのタイトルを久し振りに確認した次第。

「フレディ・レッド」自体の存在はかなりマイナー。それでもジャズの世界の中では、麻薬劇と呼ばれた「コネクション」の作曲者であり、ブルーノートの『Shades of Redd』のリーダー。稀少ではあるが、その作曲の才と渋いピアノは一度聴けば印象に残る存在である。

Freddie Redd『Under Paris Skies』(写真)。1971年6月26-29日録音。仏のFuturaレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Freddie Redd(p), Didier Levallet(b), Didier Carlier(ds)。ピアノ・トリオ編成。ピアニストの個性と特徴がハッキリと判る演奏フォーマットである。

実はこの盤、聴いてみたかったんですよね。仏のレーベルからのリリースではあるが、フレディ・レッドは生粋の米国のジャズマン。1928年にNYに生まれ、なんと今年で92歳でNYに在住とある。
 
 
Under-paris-skies
 
 
1950年代の活動も報われず、1960年初頭には欧州に移住している。1974年に米国に戻るまで、10数年の間、欧州で客演する。そんな欧州での活動の間に録音したトリオ盤がこの『Under Paris Skies』になる。

一言で言うと「渋いピアノ・トリオ」。大向こうを張ったダイナミックなところは無いし、選曲もとても渋い。誰かが「パリ=アメリカ黒人=エトランゼ=哀愁」という公式が実にマッチした演奏、と評していたが、まさにその通りだと思う。

本質はバップ、フレーズはブルージーでアーシー。マイナーなフレーズがメインのアドリブが哀愁感を引き立たせる。聴き始めると一気に聴き切ってしまう、とても印象的なピアノ・トリオ。

欧州のフレディ・レッドは当地で手厚くもてなされたようだ。この薄めの青が印象的な盤のジャケットに、おのぼりさんよろしく、エッフェル塔を背景にしたフレディ・レッドが映っているところが微笑ましい。

そんな彼にとって良い環境が、こんな「パリ=アメリカ黒人=エトランゼ=哀愁」という公式が実にマッチした演奏を生み出したのだろう。この盤、つつしんで「ピアノ・トリオの代表的名盤」に選定させていただきたい。

 

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