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2021年2月 9日 (火曜日)

幻のピアノ・トリオ名盤の一枚

ジャズを聴き始めて40数年経った今でも、聴いたことが無い「幻の名盤」級のアルバムがまだまだある。もともと「幻の名盤」ブームは、スイング・ジャーナル社が1974年4月に発刊した「幻の名盤読本」が引き起こしたもの。僕もこの「幻の名盤読本」は所有しているが、確かに「名盤」の類が多い。いつかは聴いてみたいものだ、と垂涎の想いで見ていた。

CDフォーマットの時代になって、かなりの数の「幻の名盤」がリイシューされた。21世紀に入って、音源ダウンロードの時代になって、更にかなりの数の「幻の名盤」がリイシューされた。今では、LPブームの中では「幻の名盤」がLPで復刻されるのは希だが、CD〜音源ダウンロードのフォーマットは「幻の名盤」はかなりの数、再音源化されている。

Joyce Collins Trio『Girl Here Plays Mean Piano』(写真)。1960年6月1ー2日、ロサンゼルスでの録音。ちなみにパーソネルは、 Joyce Collins (p), Ray Brown(Roy Green) (b), Frank Butler (ds)。幻といわれて久しい女流ピアニスト「ジョイス・コリンズ」が名手ブラウン、バトラーと吹き込んだ「幻の名盤」。
 
 
Girl-here-plays-mean-piano
 
 
この盤は、幾度か、幻のピアノ・トリオ名盤として、ジャズ雑誌やジャズ盤紹介本でそのタイトルが挙がっている。聴きたいなあと思うのだが、幻の名盤で、そもそもお目にかかることが無いので、どうしようも無い。2006年だったか、CDでリイシューされたがあっと言う間に無くなった。それが、今回、ダウンロードのサブスク・サイトにアップされているのに気がついた。

タッチはやや繊細だが明確で明るい。弾き回しは端正でリリカル。ちょっとユニークなハーモニーが耳に残るが、1960年当時の米国西海岸ジャズの中で、ジャズ・ピアノとしては平均的なもの。バックのリズム隊、ベースのブラウン、ドラムのバトラーが「職人芸的好演」を繰り広げていて、コリンズの端正なピアノと相まって、とてもバランスの良いピアノ・トリオ演奏が展開されている。

「幻の名盤」というが、ジャズの歴史に残る名盤の類では無い。しかし、バランスの取れた、じっくり聴いて楽しめる、ピアノ・トリオの好盤として、一定の評価が出来る内容ではある。コリンズは1930年生まれなので、録音当時30歳。若手女性ピアニストとして一定の成果を残している。しかし、この後、1970年代、ビル・ヘンダーソンとの共演以外、ジャズ・ピアニストとして目立った活動は無かった。そして、2010年1月に逝去している。
 
 
 
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