フレディ・レッドはまだまだ健在
2021年2月24日のブログで、フレディ・レッド(Freddie Redd)のリーダー作をご紹介して以来、フレディ・レッドが気になってきた。そんな時に、ネットでジャズ盤の情報を見ていたら、偶然、フレディ・レッドの名前を久し振りに見つけた。それも最近の録音みたいなのだ。即ゲットし、即リスニングである。
Freddie Redd『With Due Respect』(写真左)。2014年11月と2015年2月の録音。スティープルチェイス・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Freddie Redd (p), Chris Byars (as, fl, arr), John Mosca (tb), Stefano Doglioni (bcl), Jay Anderson (b), Billy Drummomd (ds), James Byars (oboe on track 2)。基本はセクステット(6重奏団)編成。2曲目だけオーボエが参加。
フレディ・レッドは1928年5月生まれなので、今年で93歳。この録音は2014〜15年の録音なので、86歳での録音になる。86歳にしては、フレディ・レッドのピアノは溌剌としていて切れ味もなかなかのもの。高速フレーズでは少し右手が上滑りするところもあるが、ミスタッチも殆ど無く、変に「ヨレる」ところも無い。高年齢にも拘わらず、堂々とした弾きっぷり。
全曲、フレディ・レッドの作曲。演奏はセクステットが基本。ユニゾン&ハーモニーが厚みはあるが軽快で、聴き心地の良い響きが素敵である。昔のフレディ・レッドのアレンジとはちょっと雰囲気が違うな、と思ってパーソネルをよく見たら、アレンジはアルト・サックスのクリス・バイヤーズが担当している。
フレディ・レッドの作なる収録曲はどれもが明るく印象的なフレーズが基調で、とても聴いていて楽しいハードバップ風の演奏になっている。そんな中、フレディ・レッドのピアノは好調で、要所要所で「若々しい」弾きっぷりが見事。総合力で勝負するタイプの端正でアーバン・ジャジーなピアノは聴いていた心地良い。
フレディ・レッドは録音当時、86歳。他のメンバーは「息子」と呼んで良い年齢と「孫」と呼んで良い年齢の、かなりの年齢差があるメンバー構成だが、そんなことは全く感じられない。一丸となって、ネオ・ハードバップな演奏を繰り広げている。う〜ん、こういうところも、年齢を重ねる毎に成熟していくジャズならではの良いところですね。
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