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2021年1月の記事

2021年1月31日 (日曜日)

素晴らしいデュオ演奏の一枚

Lee Konitz(リー・コニッツ)。1927年10月13日、米国シカゴ生まれ。April 15, 2020年4月15日、米国NYにて逝去。享年92歳。コロナ感染が起因の合併症での逝去であった。今回のコロナ禍では幾人からレジェンド級のジャズマンが犠牲になっているが、コニッツもその1人になってしまった。92歳当時、まだまだ現役で活躍していただけに実に残念なことであった。

Lee Konitz & Hein Van De Geyn『Meeting Again』(写真左)。2006年4月8日、仏アウステルリッツの「Beauforthuis」でのライヴ録音。オランダの名門タイムレス・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Lee Konita (as), Hein Van de Geyn (b) のデュオ。リー・コニッツが78歳の時のパフォーマンスになる。

1950年代前半、トリスターノ派のクール・ジャズの主要メンバーの1人として名乗りを上げ、以来、切れ味の良い抑制されたエモーショナルなブロウで思索的なフレーズを聴かせてくれたリー・コニッツが、オランダのベーシスト、ハイン・ヴァン・デ・ゲインと、徹底的にクールにブロウしたデュオ・パフォーマンスの記録である。
 
 
Meeting-again
    
 
全11曲であるが、その全てが有名スタンダード曲。これだと「今まで何処かで聴いたことがある」イメージが強く出て、俗っぽくて飽きの来る演奏になるような危惧があるのだが、どうして、コニッツはそうはならない。創造力豊かに、今までに聴いたことが無いイメージで、クールにモーダルなインプロビゼーションを繰り広げるのだから、もはや「脱帽」である。

ベーシストは「ハイン・ヴァン・デ・ゲイン」。1956年7月生まれのオランダ出身のベーシストである。録音当時は49歳。1980年から82年まで米国で活動、1983年にオランダに戻って、以降、欧州での人気ベーシストとして活躍している。が、僕はこの盤まで、このベーシストのことは知らなかった。派手さはないが,コニッツのアルトに絡んでいく美しいメロディーを持ったラインは魅力的で、低音の締まった質感も良い感じ。

コニッツはこの優秀なベーシストを得て、全11曲、1時間に渡るデュオ・パフォーマンスを一気に吹き切っていく。アルト・サックスとベースのダイアローグも好調、全編に渡り、程良いテンションを維持しつつ、時に濃密に絡み合い、時に間を活かしたクールな展開でじっくり聴かせてくれる。素晴らしいデュオ・パフォーマンスの一枚である。
 
 
 
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東日本大震災から9年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
  
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2021年1月30日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・198

このところ、リー・モーガンに凝っている。特に晩年のモーガンについては、今回、聴き直して、その内容を見直したところがある。そして、今一度、リー・モーガンのブルーノート1500番台に立ち戻る。当ブログでまだ記事にしていない好盤の「落ち穂拾い」である。

Lee Morgan『The Cooker』(写真左)。1957年9月29日の録音。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp), Pepper Adams (bs), Bobby Timmons (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)。聴き所は2つ。1つは、ペッパー・アダムスのバリトン・サックス(バリサク)の参加。そして、もうひとつは、ザ・ファンキー・ピアニスト、ボビー・ティモンズの参加。

改めて、リー・モーガンのトランペット、ペッパー・アダムスのバリサクのフロント2管のクインテット構成。このトランペットとバリサクのフロント2管がこの盤の特徴。切れ味良く、ブリリアント、そして力感溢れるモーガンのトランペットだからこそ、存在感抜群のモーガンのトランペットだからこそ、この盤の2管フロントが映えるのだ。

耽美的、リリカル、繊細さが「ウリ」の、ちょっとでも「線が細い」トランペットだと、バリサクのボワッとした、ブリブリした重低音に負けて、音がどこかへ行ってしまう危険性がある。
 
 
The-cooker
 
 
が、このモーガンの存在感溢れる、切れ味の良い中高音だと、バリサクの音色との「好対照」が映える。加えて、モーガンのハイテクニックのトランペットにユニゾン&ハーモニーで追従するアダムスのバリサクの演奏テクニックも特筆に値する。

バックのリズム・セクションも好調。こってこてファンキーなピアニスト、ティモンズが弾きまくる。ブルーノートはリハーサルにもギャラを払うほど、本番の演奏の精度は高い。しっかりと端正で整った演奏の中で、ファンキーに弾きまくるティモンズは「整っている」。

ファンキーだからといって、俗っぽいところは無い。整った躍動感溢れるファンキー・ピアノ。これが、トラペット+バリサクのフロント2管にバッチリ合っている。ポルチェンのベースとフィリージョーのドラムも何時になく「ファンキー」なリズム&ビートを叩き出す。

実は僕、この盤、昔から大好きな一枚なんです。特に、この盤でバリサクの魅力に取り憑かれました。ジャケットのモーガンの横顔のアップも格好良い。ブルーノート・レーベルならではの好盤です。
 
 
 

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2021年1月29日 (金曜日)

ジャケを見て、ギョッとする。

ジャケットを見れば「ギョッ」とする。おおよそ、ジャズのアルバムとは思えない。1960年代後半のサイケデリック系ポップスか、ラブ&ピース系のソフトロックのアルバムではないかと思ってしまう。でも、これって、歴としたブルーノート・レーベルのアルバムなのだ。

1965年、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンはブルーノートを米リバティー社に売却、1967年引退した。ライオンの手を離れたブルーノートは、ジャケット・デザインなど、外に見える部分ではあるが、大手レコード会社の趣味の悪い、大衆向けのデザインやタイポグラフィーを採用していった。もはやジャケットを見ただけでは「ブルーノート・レーベル」盤だということが判断出来なくなった(笑)。

Lee Morgan『Caramba!』(写真)。1968年5月3日の録音。ブルーノートの4289番。プロデューサーはフランシス・ウルフ。アルフレッド・ライオンでは無い。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp), Bennie Maupin (ts), Cedar Walton (p), Reggie Workman (b), Billy Higgins (ds), Cal Massey (arr)。モーガン&モーピンの2管フロントのクインテット編成。
 
 
Caramba_20210129195601   
 
 
このジャケットを見れば、まあ、内容的には俗っぽいソウル・ジャズか、サイケデリックなジャズ・ファンクだろうなあ、と思うのだが、パーソネルを見れば、このメンバーでソウル・ジャズやジャズ・ファンクをやるはずが無いよなあ、とも思う。ということで、聴いてみると・・・・。さすがはリー・モーガン。俗っぽいジャズに身をやつすことは無かった。

冒頭の「Caramba」は、モーガンお得意の、硬派でポップなジャズ・ロック。「The Sidewinder」でお馴染みのジャズ・ロックの後は、いきなりポップではあるが、モーダルなジャズにガラッと様変わり。モーガンのトランペットは溌剌とモーダルなフレーズを連発、モウピンのテナーもお得意のモード奏法で硬派なフレーズを吹き上げる。

シダー・ウォルトン率いるリズム・セクションも好演。不思議とモーガンならではの響きがそこかしこに感じられて、気がつけば、リー・モーガンならではの「モード・ジャズ」のオンパレード。しかし、ジャケットとアルバムの内容とこれだけかけ離れた盤も珍しい。アルバムのリリース当時、モーガンはどう思っただろう。
 
 
 

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2021年1月28日 (木曜日)

モーガン最後の公式セッション

当ブログの朝のツイート「今日のスタート」で、リー・モーガン(Lee Morgan)の聴き直し、それも、急逝直前の遺作から順に遡って聴き直している。モーガンが内縁の妻に撃たれて急逝したのは、1972年2月19日(享年34歳)。ジャズは、クロスオーバー・ジャズとモーダルなジャズが主流だった時期。モーガンが果敢に新しいジャズのトレンドに挑んでいった姿が涙を誘う。

Lee Morgan『The Last Session』(写真左)。1971年9月17–18日の録音。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp), Grachan Moncur III (tb), Bobbi Humphrey (fl), Billy Harper (ts, alto-fl), Harold Mabern -(ac-p, el-p), Reggie Workman (b, perc), Jymie Merritt (b), Freddie Waits (ds, recorder)。フロント4管のセプテット(7重奏団)編成。

モーガン、急逝の5ヶ月前のセッションの記録。最後の公式セッションになる。メンバーは、当時のブルーノート御用達のメンバーをメインに固めた「手練の面々」。メンバーの志向としては、モーダルなジャズを志向するメンバーが多くを占めている。積極的な電気楽器の導入もあって、クロスオーバー・ジャズの影響も垣間見える。
   
  
The-last-session-lee-morgan   
  
 
モーガンのトランペットが、モード・ジャズに完全適応している様子が窺える。それまでのスタジオ録音は、ところどころ、ファンキー・ジャズへの未練や、ソウル・ジャズへの浮気心が見え隠れして、ちょっと散漫なイメージが付きまとっていたが、この盤では、それが吹っ切れた様に、モード・ジャズ一色に染まっている。

そんなモーダルなジャズをベースに、エレクトリック・サウンドの積極導入、スピリチュアルなアドリブ展開、黒人解放運動からの影響、そして、ネイティヴな民族音楽の要素の反映など、従来のスタイルから明らかに進化したモーガンの音楽を聴くことが出来る。この時期、こんなモーダルなジャズの音世界は他に無い。明らかにモーガンならではの音世界である。

当時の、新しいモーガンの進化した音世界が形になったアルバムだと思う。ここから更に進化したモーガンが聴けるはずだったのだが、このセッションの5ヶ月後、内縁の妻に撃たれて急逝する。実に残念である。

最後に、ノーマン・シーフ撮影によるジャケが実に格好良い。本当に「鯔背で小粋で格好良い」トランペッターだった。
 
 
 

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2021年1月27日 (水曜日)

キースのソロ・ピアノの集大成

2017年2月15日の米「カーネギーホール」でのコンサート以降、一切公演を行っていなかったキース・ジャレットが、2度の脳卒中を起こし、音楽活動の復帰が困難な状況にあることを米『ニューヨークタイムズ』紙が報じて3ヶ月が過ぎた。キースは、2018年2月と5月に脳卒中を起こし、左半身が麻痺とのこと。何てことだ。

キースいわく、1年掛けてかなりリハビリしたものの、片手でしか演奏できず、「両手演奏のピアノ曲を聴くと、非常にもどかしく感じる」。本当に辛いだろうな、もどかしいだろうな。自分も死線を彷徨い、大きな手術を経て、リハビリに励みつつ、徐々に社会生活に復帰していった経験があるだけに、キースの状態を思うと胸が苦しくなる。

Keith Jarrett『Budapest Concert』(写真左)。2016年7月、ブダペストのBélaBartók(ベラ・バルトーク)国立コンサートホールでのライヴ録音。2020年10月のリリース。キースのソロ・ピアノ盤である。昨年リリースされた『ミュンヘン2016』のコンサートよりも2週間前に録音されたもの。祖父母がスロベニア系であるキースが、このコンサートを故郷への帰郷のようなものと捉え、特別な想いを携えてのソロ・パフォーマンスだったようだ。
 
 
Budapest-concert-keith-jarrett  
 
 
ライヴ盤の前半を聴いていると、聴衆にも説明している通り、バルトークへの生涯の愛着にインスパイアされたソロ・パフォーマンスになっている。いつものフリーな演奏と比べると、その傾向がより強く感じるパフォーマンスだと感じるが、イマージネーション豊かで飽きが来ないのはさすが「キース」。というか、フリーな演奏のベストに近い内容と思料。

この盤の後半がより素晴らしい。「ケルン・コンサート」や「マイ・ソング」での、キース独自の「耽美的でメロディアスで躍動的でジャジー」なパフォーマンスが繰り広げられる。いろいろと評価は分かれるが、この「耽美的でメロディアスで躍動的でジャジー」なキースも他のジャズ・ピアニストの追従を許さない、キースの独特の「孤高の個性」なのだ。これも「キース」。

この盤、聴き通せば、キースのソロ・ピアノの集大成なイメージが漂う。ECMの総帥プロデューサー、マンフレート・アイヒャーが伝えたかったのは、『今のキース・ジャレットのソロ演奏』=「キース・ジャレットのソロ演奏の集大成」だったのではないか。キースのソロ演奏のベストは「過去」にあるのでは無く「今」にある。そんな想いを強く感じる、素晴らしい内容のソロ・ピアノ盤である。
 
 

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2021年1月26日 (火曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤・87

Duke Jordan(デューク・ジョーダン)を聴き直している。今から40年ほど前、『Flight to Denmark』を聴いて以来、大好きなジャズ・ピアニストの1人である。故に、ジョーダンのリーダー作は結構、聴いてきたのだが、どうもデューク・ジョーダンの話題をこのブログに記事として載せていなかった様だ。これを機会に、順にジョーダンの好盤の記事をアップしていきたい。

ジョーダンのピアノは明らかに「哀愁」が漂う。ジャズってマイナーキーが多用されるのだから、誰が弾いたって「哀愁」が漂うでしょうが、と思われるのだが、これが違う。ジョーダンのピアノだけが突出して「哀愁」が漂うのだ。メジャー調の曲だって、ちょっとアップテンポの曲だって、なぜかそこはかとなく「哀愁」が漂うのだ。これが不思議。

Duke Jordan『Two Loves』(写真左)。1973年11月25日と12月2日、デンマーク、コペンハーゲンの「Sound Track」での録音。ちなみにパーソネルは、Duke Jordan (p) Mads Vinding (b) Ed Thigpen (ds)。あのピアノ・トリオ好盤『Flight to Denmark』と同じ日に録音されたもの。LP時代は全9曲、CDになって、ボートラが4曲追加されている。
 
 
Two-loves
 
 
ピアノ・トリオ好盤『Flight to Denmark』と同じ日に録音されたものとは言いながら、『Flight to Denmark』が、どっぷりブルージーで「哀愁」漂うバップなピアニストが北欧ジャズとの融合を果たした、耽美的で儚さ漂う「北欧のバップ」風だったのに対して、このアルバムは、元来のジョーダンの個性である「正統派バップ」風のアルバムになっている。

『Flight to Denmark』と比して、タッチがより明確で、演奏のテンポがアップしているので、演奏全体の雰囲気は明るくて、そこはかとなく「陽気」。タッチは変わらずリリカル。決してテクニックに走らず、ミッドテンポの判り易いアドリブ・フレーズは「流麗」そのもの、凄みすら感じさせる。でも、このアルバムでも全編に渡って、ジョーダンのピアノには「哀愁」がしっとりと漂っている。これが良い。

同じセッションの中で、『Flight to Denmark』風と『Two Loves』風に弾き分けるテクニックは凄いなあ、と改めて感じ入ってしまう。数少ない選ばれた音で、美しく哀愁感漂う旋律を紡ぎ出すパフォーマンスは、デューク・ジョーダンの真骨頂。『Flight to Denmark』を「ピアノ・トリオの代表的名盤」とするなら、この盤も「ピアノ・トリオの代表的名盤」でしょう。
 
 
 

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2021年1月25日 (月曜日)

亡きジョーダンのほろ酔いライヴ

もう14年になるのか。玄人好み、通好みの職人ピアニストのデューク・ジョーダンが亡くなったのは、2006年8月。大好きなピアニストだったので、訃報に接してから2日間ほど、耳を傾けるジャズ盤は全てデューク・ジョーダン。じっくりと『Flight to Denmark』『Two Loves』『Flight to Jordan』に耳を傾け、玄人好み通好みの職人ピアニストのデューク・ジョーダンの訃報を悼んだ。

Duke Jordan『Tivoli One』(写真左)と『Tivoli Two』(写真左)。1978年12月16-17日、デンマークのコペンハーゲン 「Tivolis Koncertsal」での録音。リリースは1984年。スティープルチェイス・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Duke Jordan (p), Wilbur Little (b), Dannie Richmond (ds)。

この2枚のライヴ盤は、コペンハーゲンのチボリ・ガーデンで収録されたもの。スタジオ録音のジョーダンも良いが、1940年代、チャーリー・パーカーのバックでピアノを弾いていたという「バップ・ピアニスト」としてのジョーダンを感じるには、ライヴ盤が良い。恐らくライヴになると、昔取った杵柄というか「バップの血」が騒ぐのだろう、ジョーダンのピアノにドライブがかかる。
 
 
Tivoli-one-two  
 
 
しかも、彼は酒に目が無い。当然、ライブでは、酒をちょっとひっかけて、直接に観客の熱気を感じてのライブである。とにかく、思うがままにバリバリ弾きまくっているジョーダンはご機嫌だ。ドラムのダニー・リッチモンドも恐らく、酒が入っているのだろう、これまた思うがままにドラムを叩きまくる。一部、ウルサイくらいだ。でも、ジョーダンのピアノをうまく煽っていて、ライヴが故、「これはこれでアリ」というか許せる範囲。

『Tivoli One』のラストの「Jordu」。これ、ジョーダン作曲の哀愁溢れる名曲。このライヴ盤でも取り上げられているので「さぞかし名演か」と思いきや、これがボロボロ(笑)。恐らく、ジョーダンとリッチモンド、かなり酔いが回ったんだろうな。1分53秒で演奏は終わる。でも、この1曲の破綻気味の演奏が、ジョーダンのこのライブ盤の「良い雰囲気」を上手く伝えてくれている。

ベースのウィルバー・リトルは好演。ウィルバー・リトルのベースが冷静沈着で、この冷静沈着なベースがあってこそ、このライブ盤は辛うじて品格を保っていると言っても良い(笑)。きっと、酔いが回る前の、ほろ酔い加減のジョーダンって「無敵」だったんだろうな。この『Tivoli One』と『Tivoli Two』に、そんなほろ酔い加減の「好調なジョーダンのパフォーマンス」がギッシリ詰まっている。生で聴きたかったなあ。
 
 
 

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2021年1月24日 (日曜日)

こんなアルバムあったんや・136

このところ、ちょくちょくと、魅力的なリイシューが続いている。廃盤になって久しい好盤が、ネット時代の効果かもしれないが、全く知らないレーベルからリイシューされるのだ。それもCDショップなどを経由せず、ダイレクトにネット経由で入手出来る。21世紀に入った頃、ジャズの世界にもこんな「ネット時代」が来るなんて思いもしなかった。

Neil Swainson Quintet『49th Parallel』(写真左)。1988年の作品。ちなみにパーソネルは、Neil Swainson (b), Gary Williamson (p), Jerry Fuller (ds), Woody Shaw (tp), Joe Henderson (ts)。

実力派ベーシスト、ニール・スウェインソンの初リーダー作。ウッディ・ショウのトランペット、ジョー・ヘンダーソンのテナーのフロント2管のクインテット構成。1988年の作品だから、純ジャズ復古後の録音になる。

リーダーの「ニール・スウェインソン」は、カナダのブリティッシュ・コロンビア州生まれ。70年代終わりにトロントに移住し、ョージ・シアリングのバッキング・ベーシストとして名をあげ、数々のレジェンドと共演、ダイアナ・クラール、ナンシー・ウィルソン、メル・トーメといったシンガーのバックも務めた実力派ベーシストだそう。僕は知らなかった。1955年生まれなので、現在65歳の大ベテラン。
 
 
49th-parallel  
 
 
この盤、もともとは1988年にConcordからリリースされたものの廃盤になって久しく、「幻の名盤」化していた音源とのこと。この盤を聴き通して感じるのだが、さすが、ウッディ・ショウのトランペット、ジョー・ヘンダーソンのテナーのフロント2管のパフォーマンスが群を抜いている。「幻の名盤」化していた音源、というのも納得の一枚である。

ウッディ・ショウにとって、スタジオ録音のパフォーマンスとしては最後期に位置づけられるもので、これがなかなか素晴らしい。この盤でのウッディ・ショウの演奏はとりわけブリリアントで、鋭いハイノートも難なく吹きこなしている。特にモーダルなフレーズは、ジョーヘンと共に、硬軟自在、緩急自在な骨太でダイナミックな展開が見事。

バックのリズム・セクションは、リーダーのスウェインソンのベースを含め、カナダ人の面々であるが,演奏自体は堅実。しっかりと「重量級の」フロント2人をサポートしている。

この盤、1988年にConcordからリリースされた時(写真右)も、今回のリリース時(写真左)もジャケット・デザインがイマイチなので、パッと見、この盤、内容的に大丈夫なのか、と思うのだが「大丈夫です」。
 
 
 

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2021年1月23日 (土曜日)

整然と整ったモブレー=モーガン

ブルーノート・レーベルのアルバムは「ジャケット・デザイン」の面でも優れたものを多く残している。この盤も例に漏れず、実に粋なアルバム・ジャケットである。セッションを録音したであろうオープンリール・テープを運ぶキャリング・ケースをあしらったデザイン。そして、それにそぐった絶妙なロゴタイプ。

Hank Mobley & Lee Morgan『Peckin' Time』(写真左)。1958年2月9日の録音。ブルーノートの1574番。ちなみにパーソネルは、Hank Mobley (ts), Lee Morgan (tp), Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Charlie Persip (ds)。双頭リーダーのハンク・モブレーのテナー、リー・モーガンのトランペットがフロント2管のクインテット構成。整然と整った躍動感溢れるスッキリとした演奏で、ジャズの良さがギッシリ詰まった盤。

共演者が同年代若しくは年下の時のモブレーは好調だ。ケリーのピアノもご機嫌。モーガンのペットも溌剌。アルバム全体を通して、モブレーのリーダー作の中で、一番、内容が整った盤ではないか。もともと、モブレーとモーガンの相性は良く、この2人の2管コンビには外れが無い。その2人が絶好調なこの盤。アレンジも良好、フロント2管のバランスも良くて、ほんと整った内容に惚れ惚れする。
 
 
Peckin-time  
 
 
特に、唯一のスタンダード、3曲目の「Speak Low」はアレンジも良好、フロント2管が朗々と鳴り響いて、とても素敵な演奏に仕上がっている。ほんと、この盤ではモブレーがテナーを伸び伸びと吹いている。伸び伸びと吹く分、テクニックにも良い影響を与えていて、ミスの無い流麗なアドリブ・フレーズは特筆すべきもの。もしかしたら、この盤、総合的に見て、ハンク・モブレーの一番出来の盤かもしれない。

バックのリズム・セクションの活躍も見逃せない。もともと、モブレーとベースのポール・チェンバースも相性が良い。そして、ハッピー・スインガーでそこはかとなくブルージーなウィントン・ケリーのピアノが、モブレー=モーガンのフロント2管のスピード感とバッチリ合っていて、演奏全体のスピード感の供給に貢献、そして、パーシップのドラムが演奏全体のリズム&ビートをしっかりと「締めて」いる。

ブルーノート・レーベルのアルバムの中でも、ジャズの即興演奏でありがちな「破綻」が全く無い。スリリングな演奏を好む向きには、ちょっと物足りないかも。しかし、フロント2管の抑制がほどよく効いたバリバリな吹きまくりと、バックのリズム隊の躍動感と疾走感。アーティステックな側面を強く感じる、素敵なハードバップ盤である。
 
 
 

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2021年1月22日 (金曜日)

邦題「フレッド アステアを歌う」

若い頃、ジャズ者初心者の頃、ジャズ・ボーカルが苦手だった僕も、今ではそこそこジャズ・ボーカルは聴くようになった。女性ボーカルは基本的に「コンテンポラリーな」ボーカルを好んで聴く。例えば、ダイアナ・クラールやケイコ・リーなど。男性ボーカルは「正統派な」ボーカル、例えば、フランク・シナトラやメル・トーメを好んで聴く傾向にあるようだ。

『Mel Tormé Sings Fred Astaire』(写真左)。1956年11月10-11日、ロスでの録音。西海岸ジャズに強い「ベツレヘム・レーベル」からのリリース。ちなみにパーソネルは、Mel Tormé (vo), Marty Paich (arr, cond), Herb Geller (as), Jack Montrose (ts), Jack DuLong (bs), Pete Candoli, Don Fagerquist (tp), Max Bennett (b), Alvin Stoller (ds), Bob Enevoldsen (valve-tb), Vince DeRosa (French horn), Albert Pollan (tuba)。

邦題「フレッド アステアを歌う」。ミュージカル映画の大スター、フレッド・アステアが歌った、ガーシュインやアービングバーリン作品を、マーティー・ペイチ楽団のバッキングで、メル・トーメが歌う企画盤。マーティー・ペイチのアレンジが好調で、アルバム全体の音作りは、明らかに米国西海岸ジャズの雰囲気をふんだん湛えている。
 
 
Sings-fred-astaire
 
 
メル・トーメについては、一般的な知名度はシナトラに譲るが、ジャジーな歌のうまさは抜群。朗々として健康的な唄声はシナトラの対極に位置して、実に個性的。「ベルベット・ヴォイス」と称されるトーメの唄声は、その卓越した表現力や歌唱力と合わせて、実に魅力的なもの。そんなトーメが、ガーシュイン兄弟5曲、アービング・バーリン4曲を含む12曲を唄いまくる。

白人独自のヴォーカルを洗練させていったトーメの面目躍如である。とにかく「二枚目」な唄声は聴き易く判り易い。もともと、フレッド・アステアのリズム感に溢れ、判り易い歌唱スタイルは、後進のメル・トーメらに多大なる影響を与えた、とされる。そんな話を実感出来るトーメの歌唱である。ポップでソフト&メロウな歌唱はずっと聴いていても飽きない。

バックのマーティー・ペイチ楽団の演奏も名手揃いで、何気に優れていて良い感じ。アレンジも正統派なもので安心して聴ける。グルーヴィー&スウィンギンなバッキングは、この盤の聴きどころのひとつ。ジャケットがかなりレトロなので、なかなか触手が伸びないが、内容はポップで判り易い。ジャズ・ボーカルの好盤の一枚としてお勧め。
 
 
 

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2021年1月21日 (木曜日)

ジャズ喫茶で流したい・197

寒い日が続いている。これだけ寒いと外に出るのが憚られる。ましてや、2回目の緊急事態宣言下でもある。こういう厳寒の日は、部屋の中で、好きなジャズを聴いて過ごすに限る。それでも、厳寒は体力を奪う。体力が落ちた耳にハードな純ジャズは辛い。こういう時は「フュージョン・ジャズ」。聴き心地の良い電気楽器がメインのフュージョン・ジャズで厳寒に耐える。

Allan Holdsworth『None Too Soon』(写真左)。1994年10月の録音。ちなみにパーソネルは、Allan Holdsworth (g, SynthAxe), Gordon Beck (el-p), Kirk Covington (ds), Gary Willis (b)。テクニカル&変態ギタリストの雄、アラン・ホールズワースが1996年に発表したアルバム。CTIからリリースされた『Velvet Darkness』から数えると通算9枚目の作品になる。

この盤、主にジャズ・スタンダードの個性的な解釈と、ピアニストで長年の協力者であるベックによって書かれた2曲のオリジナル作品で構成されている。ホールスワーズの「スタンダードの個性的な解釈」と書くと、すわ一大事、という感じになるが、曲名を確認すると、コルトレーンの「 Countdown」、ジャンゴ・ラインハルトの「Nuages」、ヘンダーソンの「Isotope」「Inner Urge」など、かなりマニアックで「捻くれた」ミュージシャンズ・チューンがメイン。
 
 
None-too-soon-allan-holdsworth  
 
 
これらのスタンダード曲を、ホールスワーズ独特の捻れギターによる、「フリージャズ的アプローチ」と「捻れたモーダルなフレーズ」で解釈している。これは以前からのホールスワーズ独特のスタンダード曲に対する解釈の定石で、この盤ならではの特筆すべき事柄では無い。しかし、このホールスワーズ独特のスタンダード曲に対する解釈が全編に渡り聴くことが出来るので、ホールスワーズの捻れギターが好みのジャズ者に関しては、実に嬉しい盤ではある。

但し、どスタンダード曲の「How Deep Is the Ocean?」と、レノン=マッカートニーの「Norwegian Wood」については、この盤ならではの、ちょっと面白い内容になっている。「How Deep Is the Ocean?」はハードバップ風のアレンジがユニーク。「Norwegian Wood」については、原曲のテーマを生かしながら、ゴードン・ベックのエレピとホールスワーズのエレギがモーダルなソロを展開する。

電気楽器がメイン、ビートは8ビートがメインなので、フュージョン・ジャズかとも思うが、ソフト&メロウな雰囲気が希薄で、フュージョン・ジャズ特有の流麗でキャッチャーなフレーズは皆無なので、アルバム全体の内容としては、コンテンポラリーな純ジャズと評価して良いかと思う。意外と硬派な内容で聴き応えがあります。好盤です。
 
 
 
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2021年1月19日 (火曜日)

漆黒ソウルフルなタレンタイン

「ど漆黒、どファンキー、どソウルフル」と、「ど」の3連発が付くほどの「滴り落ちるファンクネス」が個性のテナー、スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)。タレンタインは「ブルーノート御用達」。ブルーノート・レーベルのハウス・サックス奏者といっても良い。生涯のリーダー作の半数がブルーノート・レーベルからのリリース。

Stanley Turrentine with The Three Sounds『Blue Hour』(写真左)。1960年6月29日と12月16日の録音。ちなみにパーソネルは、Stanley Turrentine (ts), Gene Harris (p), Andrew Simpkins (b), Bill Dowdy (ds)。後のブルーノート・レーベルのハウス・サックス奏者とピアノ・トリオの共演。ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオン、なかなか小粋なマッチアップをする。

もともと、スリー・サウンズのリーダー・ピアニスト、ジーン・ハリスのピアノはファンキー&ブルージー、そしてソウルフル。バックを担うリズム隊の2人、シンプキンスのベース、ドゥディのドラムも「こってこてファンキー」。「ど漆黒、どファンキー、どソウルフル」と、「ど」の3連発が付くほどの「滴り落ちるファンクネス」が個性のタレンタインのテナーを引き立てるのに恰好のリズム・セクションである。
 
 
Blue-hour  
 
 
冒頭の「I Want a Little Girl」から、こってこてのファンクネス全開。ゆったりと吹き上げるタレンタインのテナーは「ど漆黒、どファンキー、どソウルフル」。やり過ぎじゃないかと思えるくらいのファンクネス。オールド・スタイルとコルトレーン・スタイルの「間(あいだ)」をいくタレンタインのテナー。この「オールド・スタイル」を踏襲する部分がとりわけ「ソウルフル」。

バックのリズム・セクションがスリー・サウンズというのが完璧に効いている。ファンクネス&ソウルフルの相乗効果で、タレンタインのテナーは全編に渡って「ど漆黒、どファンキー、どソウルフル」。ジャケットのようにブルーに染まる、タレンタイン渾身のブロウが映える5曲。コンプリート盤も良いが、この盤は当初のオリジナル盤の5曲を聴いて欲しい。

この盤はタレンタインの「ど漆黒、どファンキー、どソウルフル」の個性が最大に発揮された好盤。逆にこれ以上に「ど漆黒、どファンキー、どソウルフル」に振れることは無い。タレンタインの「ど漆黒、どファンキー、どソウルフル」度合いの最高地点を記録した『Blue Hour』。リラックスして、じっくりと聴き込みたいですね。出来たら、まずまずのレベルのステレオ装置で。
 
 
 

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2021年1月18日 (月曜日)

タレンタインのBN初リーダー作

ちょっと前に、プレスティッジ時代のコルトレーンを聴き直して以来、ジャズ・テナーが気になっている。ロリンズやコルトレーンなど、レジェンド級の有名テナーマンのリーダー作については、このブログで順次取り上げてきたが、レジェンド級ですら、まだまだ残っている。例えば、スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)などは、ほとんど手付かずだ。

Stanley Turrentine『Look Out!』(写真左)。1960年6月18日の録音。ブルーノートの4039番。ちなみにパーソネルは、Stanley Turrentine (ts), Horace Parlan (p), George Tucker (b), Al Harewood (ds)。漆黒ブルージーなテナーマン、スタンリー・タレンタインのブルーノートでの初リーダー作になる。

タレンタインのテナーは「ど漆黒、どファンキー、どソウルフル」と、「ど」の3連発が付くほどの「滴り落ちるファンクネス」が特徴。このブルーノート初リーダー作については、溌剌としたタレンタインのテナーが聴ける。恐らく、バックのリズム隊が新進気鋭のモード・ジャズ系ピアノ・トリオなのが影響しているのかもしれない。
 
 
Look-out  
 
 
タレンタインのテナーは、それまでのジャズ・テナーの代表格、ロリンズやコルトレーンのテナーのフォロワーでは無い。ましてや、パーカー直系のバップなサックスでも無い。タレンタインのテナーは、オールド・スタイルとコルトレーン・スタイルの「間(あいだ)」をいくもの。レトロでも無く最先端でも無い。流行のスタイルに対して「我関せず」と言わんばかりのオリジナリティー。

意外と溌剌と健康的に吹いてはいるが、ファンクネスはしっかりと漂い、唄うようなアドリブ・フレーズは既に「適度にソウルフル」である。それでも、ボートラの「Yesterdays」などは、タレンタインのトレードマークである、どっぷり「漆黒の滴り落ちるファンクネス」なテナーが鳴り響いている。逆に、LPリリース当時、お蔵入りになったのが判る。

豪快なテナーの音を繊細に出す。タレンタインのテナーのテクニックは堅実で真摯。そして、出てくる音は、「ど漆黒、どファンキー、どソウルフル」と、「ど」の3連発が付くほどの「滴り落ちるファンクネス」が特徴。そんなタレンタインの「テクニックと音」がこのブルーノート初リーダー作にしっかりと捉えられている。さすがブルーノート、さすがアルフレッド・ライオンである。
 
 
 

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2021年1月17日 (日曜日)

「危険な関係」とは懐かしい。

21世紀に入って20年。今でも時々、その存在をすっかり忘れていた、懐かしいアルバムがリイシューされることがある。この盤もその類なんだが、パーソネルと曲名を見て、最初は未発表音源だと思った。が、資料を見るとそうでは無い。そして、中身を聴くとリイシューなんだが、テイク違いのボートラが何曲か入っている。これは以前からなのか、今回のリイシューからなのか。ボートラの存在って紛らわしい。

Art Blakey & The Jazz Messengers feat. Barney Wilen『Les Liaisons Dangereuses 1960』(写真)。1959年7月28-29日、ニューヨークでの録音。ちなみにパーソネルは、Art Blakey (ds), Barney Wilen (sax), Lee Morgan (tp), Bobby Timmons (p), Duke Jordan (p, tracks: 3 only), Jimmy Merritt (b), John Rodriguez (Bongos), Tommy Lopez, William Rodriguez (Congas)。

アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャースがパリに演奏旅行に行った折の録音かな、と思ったら、なんとNYでの録音でした。バルネ・ウィランは、当時、仏ジャズきってのサックス奏者。この時はNYに呼ばれたのかな。タイトルの「Les Liaisons Dangereuses」は、邦題では「危険な関係」。おお〜懐かしい(笑)。
 
Les-liasons-dangereuses
 
この盤は、ロジェ・ヴァディム監督『危険な関係』(主演:ジェラール・フィリップ、ジャンヌ・モロー/1960年)のサントラ盤。映画本編では、セロニアス・モンク・カルテットと、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの曲が使用されているが、この盤ではジャズ・メッセンジャーズのみの演奏を収録している。

内容的には上質のハードバップ&ファンキー・ジャズ。特にサックスのウィランは、単独では硬質なバップ系サックスなんだが、この盤では、ジャズ・メッセンジャーズのお陰で芳しいファンクネスが添加されて、雰囲気の良いファンキー・サックスに変化している。ここでのウィランのテナーは素晴らしいパフォーマンスで、彼の真価を遺憾なく発揮している。

本当に久し振りにこの盤を聴いたのですが、やっぱり良い雰囲気、良い内容のサントラ盤でした。ハードバップの良いところがアルバム全編に散りばめられていて、安心してその演奏に聴く耳を委ねることが出来る、懐かしい内容です。バルネ・ウィランのサックスの真価を確認出来る好盤としても評価できるかと思います。いや〜懐かしいリイシュー盤に出会いました。
 
 
 

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2021年1月16日 (土曜日)

久々にフリー・ジャズを楽しむ

緊急事態宣言下、巣ごもり生活が日常となって、ジャズをじっくりと聴く機会がまた増えた。しかも寒い。こういう時は、日頃なかなか聴くことの少なかったジャズ、例えばフリー・ジャズなどを聴いてみたりしている。ジャズの最大の特徴を「即興演奏」とするなら、その特徴を一番表現しているのが、このフリー・ジャズだろう。

フリーというから、感情のおもむくまま、好き勝手に吹きまくる印象があるが、どうして、一流のジャズマンのやるフリー・ジャズは、演奏の底にスインギーでジャジーなビートが流れ、必要最低限の決め事の中で自由度溢れるインプロビゼーションを展開する。

クラシックにおける不協和音を前提としたバルトークと同列のジャズがフリー・ジャズ。基本的に「音楽」の範疇にしっかりと軸足を置いている。まあ、メロディアスなフレーズはほとんど無いと思っていいから、こんなの「音楽」じゃない、と切り捨てられるのも判る。聴いて苦痛を感じるなら、このフリー・ジャズ、無理して聴く必要は無い。
 
 
Ricochet_sam-rivers  
 
 
Sam Rivers『Ricochet』(写真左)。1978年1月12日、米国サンフランシスコの「Keystone Korner」でのライヴ録音。リトアニアのフリー・ジャズ・レーベル、NoBusiness Recordsからのリリース。ちなみにパーソネルは、Sam Rivers (sax, fl), Dave Holland (b), Barry Altschul (ds)。昨年に発掘リリースされた、そんなフリー・ジャズの好盤である。

CD1枚にタイトル曲「Ricochet」、52分ちょっとのフリーな演奏1曲のみを収録。硬派で硬質で切れ味抜群のサム・リヴァースのサックスが、フルートが吹き抜ける。フリー・ジャズの名手は皆、テクニックが優秀。リヴァースも例に漏れず、凄まじいハイ・テクニックで、アブストラクトでフリーな、それでいて不思議とメロディアスな(不協和音がメインだが)フレーズを吹きまくる。

朗々と響き渡る、意外とメロディアスなホランドのベース、リヴァースのフリーなフレーズを受け止めて、最適なリズム&ビートを供給するアルトシュルのドラム。幾何学模様の様なスイング感、アーシーでスピード感溢れるビート。即興演奏の究極形がこの盤に記録されている。フリー・ジャズも立派なジャズのひとつだと再認識する。
 
 
 

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2021年1月15日 (金曜日)

「荒武裕一朗」のピアノを知る

日本のジャズは未だにそのレベルは高い。1960年代から米国における最新のスタイルを取り込み続け、自分のものにしつつ、日本人としてのオリジナリティーを付加する。そんなレベル向上の努力を絶え間なく進めて来た。21世紀になっても、日本のジャズのレベルは高い。有望な新人も一定数出てくる。皆、生活出来ているんだろうかと心配になるくらいだ。

荒武裕一朗『Constant as The Northern Star』(写真左)。2020年03月のリリース。荒武裕一朗のピアノ・トリオ最新作。ちなみにパーソネルは、荒武裕一朗(p), 三嶋大輝 (b). 今泉総之輔 (ds) のピアノ・トリオがメインで、ゲストに 山田丈造 (tp) が参加している。「ミミズク」(小さいが耳がある)のアップのイラストが凄く趣味良く印象的。

資料にはキャッチ・フレーズとして「ホール録音でのマイク1本でごまかし無しの意欲作」とある。確かに音が良い。楽器の響きがシンプルで、エコーに濁りが無い。そして、何より、楽器の「定位」が良い。ジャズの演奏をバシッと録っている、って感じが凄く良い。この音の良さだけでも、この盤は「買い」である。
 
 
Constant-as-the-northern-star
 
 
冒頭の「Time Remembered」で、ピアノは「エヴァンス派」と聴いた。エヴァンスよりバップ度は控えめ。硬派で耽美的な響きはエヴァンスを踏襲。ファンクネスは希薄。スイング感は適度。聴いていて「ああ、日本人のピアノやなあ」と何故か感心する。端正で適度な硬さのタッチは実に良い感じである。僕は「荒武裕一朗」のピアノを知らない。でも、この1曲で「お気に入り」になった。

選曲を見渡すと、スタンダード曲とポップス曲のカヴァーと自作曲、よいバランスで並んでいる。ポップスのカヴァーに興味がいく。特にお勧めなのが、2曲目「Knocks Me Off My Feet」。邦題「孤独という名の恋人」。スティーヴィー・ワンダーの傑作『Songs in the Key of Life』のLP時代、Side Bの2曲目。これが実に良いアレンジで「ジャズ化」されている。メロディーをなぞるだけでない、しっかりアドリブ展開も織り交ぜた演奏は実に「良い」。

自作曲「閉伊川」も流麗で印象的なフレーズ満載で良い出来。スタンダード曲はどれも堅実、流麗なタッチと心地良いアレンジでジックリと聴かせてくれる。そうそう、ゲストの山田丈造のトランペットも良い感じ。ブリリアントで切れ味の良いトランペットが印象的。「良いジャケットに外れ無し」。この盤、良いですよ。我がヴァーチャル音楽喫茶『松和』の最近のお気に入り盤になってます。
 
 
 

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2021年1月14日 (木曜日)

聴き心地優先のスインギーな盤

1970年代〜1980年代前半に活動し、様々な成果を挙げた和ジャズの老舗レーベル、トリオ・レコード。時代の最先端のメインストリーム・ジャズをベースに、日本人ジャズマンのリーダー作や、米国ジャズの玄人好みのジャズマンのリーダー作を多数リリースして、硬派な和製ジャズ・レーベルとして一世を風靡した。が、そんな尖った硬派な盤の中に、ジャズを音楽として、楽しんで聴くのに相応しい、聴き心地優先のスインギーな盤も存在した。この辺りが、トリオ・レコードの懐の深いところだと感心している。

増田一郎クインテット『頬に頬よせて 〜アービング・バーリン・ソング・ブック』(写真左)。1978年の作品。トリオ・レコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、増田一郎 (vib), 潮先郁男 (g), 根本慶子 (p), 小林陽一 (b), 猪俣猛 (ds)。リーダーの増田一郎は、日本ジャズにおけるヴァイブの名手。また敏腕プロデューサーとしても活躍した。

アーヴィング・バーリン(1888年5月11日~1989年9月22日)は、帝政ロシア(現・ベラルーシ)生まれのアメリカの作曲家。「ホワイト・クリスマス」に代表される、G.ガーシュインをして「アメリカのシューベルト」と言わしめた美しいメロディを持った楽曲が印象的。この盤は、そんなアーヴィング・バーリンの楽曲を取り上げた、ユニークな企画盤になる。
 
 
Photo_20210114192101  
 
 
ヴァイブの名手、増田一郎によるアメリカン・ソングブック三部作の1枚。まず、この「アーヴィング・バーリン」に着目したところに、リーダー増田のセンスの良さを感じる。バーリンの楽曲はいかにも米国ポップスらしい、美しくシンプルなメロディーがてんこ盛りで、実に判りやすい。このシンプルで判り易い楽曲って、意外とジャズにアレンジし難いものだ。

が、どの曲もアレンジがとても行き届いているように感じた。演奏の基本は、ハードバップの手前の「スウィング」と言って良いかと思う。左右にユッタリと揺れるスインギーな4ビートに乗った、ほどよくアレンジされたバーリンの楽曲の数々。ハードバップ以降のスリリングでテクニカルな側面は無いが、聴いてほのぼのする、聴いてしみじみする様なモダン・ジャズの響きが心地良い。

アーヴィング・バーリンの楽曲の持つ美しいメロディーは、耽美的なヴァイブの音に実に映える。潮先郁男のギターと根本慶子のピアノが美しいフレーズでバッキングしていく。ジャズ史に残る様なアーティスティックな無い様では無いが、ジャズを音楽として、楽しんで聴くのに相応しい好盤だと思う。時には、こういう聴き心地の良いモダン・ジャズがあっても良い。
 
 
 

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2021年1月13日 (水曜日)

クリフォード・ジョーダンの好盤

ジャズを聴くことを趣味にして、最初はジャズ盤紹介本を賑わすジャズ・ジャイアントのリーダー盤ばかりを聴き進めるのだが、徐々に、ジャズ盤紹介本の片隅に載っている、また、ジャズ喫茶でかかる小粋な好盤のリーダーの「隠れ名手のジャズマン」が気になり出す。また、ジャズの老舗レーベルのカタログを順に追っていって、突然出くわす「初めて出会うジャズマン」のリーダー作が聴きたくなる。

Clifford Jordan Quartet『Spellbound』(写真左)。1960年8月10日の録音。ちなみにパーソネルは、Clifford Jordan (ts), Cedar Walton (p), Spanky DeBrest (b), Albert Heath (ds)。クリフォード・ジョーダンのテナー1管がフロントのカルテット構成。クリフォード・ジョーダンのテナー・サックスが心ゆくまで楽しめる。

リーダーのクリフォード・ジョーダンは、1931年生まれ。惜しくも1993年3月に鬼籍に入っている(享年61歳)。この盤を録音した時、ジョーダンは29歳。少し歳はいっているが、まだまだ若手。ブルーノート・レーベルからリーダー作の機会を与えられ、3枚のリーダー作をリリース。ブルーノートを離れて、リヴァーサイド・レーベルからリリースした4枚目のリーダー作である。
 
 
Spellbound  
 
 
ジョーダンのテナーは「端正」「整然」「穏健」。テナーの音に乱れが無い。しっかり吹き切っている。そして、旋律の音の一つ一つを丁寧に紡ぎ上げる。例えば、ダブルタイムを殆ど吹かないし、婉曲的な節回しは無い。そして、そのブロウはしっかりと抑制されている。人の耳に聴き心地の良い音の大きさ、滑らかさでテナーを吹く。

この盤でもそんなジョーダンは健在だが、この盤、とても良い状態でリラックスして、実に楽しげにテナーを吹いている感じなのだ。ブルーノートでのセッションは緊張感もあったし、気負いもあっただろう。しかし、ブルーノートでの3枚のリーダー作は、クリフォード・ジョーダンに自信を与えたのではないか。その自信からくる余裕と、その余裕から来るのであろう、演奏全体を包む「暖かさ」がこの盤の特徴である。

バックのリズム・セクションも好演。シダー・ウォルトンのモーダルで洒脱なピアノがジョーダンの端正なテナーに絡み、それをアルバート・ヒースのドラミングが鼓舞し、ドライブ感で推し進める。スパンキー・デブレストのベースは、しっかりと演奏のビートを支え、演奏全体の安定感に貢献する。ハードバップの成熟を聴く様な、実に味のあるカルテット盤である。
 
 
 

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2021年1月12日 (火曜日)

ブルーノートのバド・パウエル

バド・パウエルは「ピアノ・トリオ」の祖である。しかし、重度のジャンキーで様々な問題があった。ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンは大の「ジャンキー嫌い」。確かに、ジャンキーなジャズマンの演奏には、その良し悪しについてかなりの「バラツキ」があって、安定した状態での、そのジャズマンの真の実力と個性を記録するのが難しい。そこがライオンがジャンキーを嫌うところなんだろう。

通常ならばライオンは、絶対に、重度のジャンキーだったバド・パウエルのピアノを録音しようとは思わなかったと思う。しかし、バド・パウエルのピアノは「天才」のピアノ。その演奏スタイルは「ピアノ・トリオ」の祖と形容されるもの。重度のジャンキーながら、パウエルについては何とか記録しておきたい、とライオンは考え直したのだろうと推察している。

『The Amazing Bud Powell Volume Three - Bud! 』(写真左)。BNの1571番。ちなみにパーソネルは、Bud Powell (p), Curtis Fuller (tb), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds)。基本はパウエルメインのトリオ編成。6〜8曲目に、カーティス・フラーのトロンボーンが入ったカルテット編成。トロンボーン1管のワンホーン・カルテットって珍しい。
 
 
The-amazing-bud-powell-volume-three-bud  
 
 
ライオンは、重度のジャンキーであったパウエルが、比較的まともな状態なのを見計らって録音したフシがある。ブルーノートの残したパウエルのパフォーマンスは、どれもがかなり整っている。多少のミスタッチはあれど、良い時のパウエルが紡ぎ出す独特のフレーズや高速な弾き回しを、ブルーノートはシッカリと捉えている。

この盤も例外では無い。比較的良い状態のパウエルが端正な音で記録されている。玄人好みの職人芸的リズム隊、ベースがポルチェン、ドラムがテイラーというのも、パウエルのパフォーマンスが良い状態になるよう配慮している。パウエルが苛つく事無く、自らのプレイに集中している感じが伝わってくる。

この盤は、比較的良い状態のパウエルのパフォーマンスを聴くことが出来る。グループサウンズとしての出来も良く、パウエルのソロ・パフォーマンスも申し分無い。破綻すれすれのスリリングなパウエルを求める向きには、この整って流麗なパウエルは物足りないかも知れない。しかし、我々、ジャズ・ピアノ者には、この盤でのパウエルは聴き易くて良い感じなのだ。僕はこの盤でのパウエル、かなりお気に入りです。
 
 
 

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2021年1月11日 (月曜日)

サブーの「リズム&ビート」盤

当ヴァーチャル音楽喫茶『松和』の「今日のラスト」(Twitter)で、初心にかえってブルーノート1500番台の聴き直しをしている。1月10日現在で「1572番」まで聴き直してきた。1500番台はビ・バップからハードバップ時代の著名なジャズマンの若き姿を記録していて、その内容の良さ、録音の良さ、ジャケットデザインの良さ、と揃いも揃った3拍子で、モダン・ジャズを聴く上で、絶対に外せないシリーズになっている。

ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンの趣味趣向が思いっ切り反映された音作りで、リハーサルにもギャラを払って、そのパフォーマンスの出来を向上させる対応も素晴らしく、レーベルとしての「音の統一感と完成度」はピカイチである。ライオンは「ジャズの本質(ルーツ)」にも着目していたフシがあり、ジャズの基本のひとつ「リズム&ビート」に特化した「ライオンの狂気」と評される企画盤を幾枚かリリースしている。

Sabu『Palo Congo』(写真)。BNの1561番。April 27, 1957年4月27日の録音。ちなみにパーソネルは、Louis "Sabú" Martínez (congas, bongos, vo), Arsenio Rodríguez (congas, tres, vo), Raúl "Caesar" Travieso (congas, vo), Israel Moisés "Quique" Travieso (congas), Ray "Mosquito" Romero (congas), Evaristo Baró (b), Willie Capó (vo), Sarah Baró (vo)。コンガ・ボンゴ奏者が5人、ベースが1人、ボーカル専任が2人。打楽器とベースとボーカルのみの編成。
 
 
Palo-congo  
 
 
アフリカン・ネイティヴのリズム&ビートとラテンのリズム&ビートの融合。モダン・ジャズの基本の1つが「リズム&ビート」。ハードバップ時代には、このリズム&ビートがアフリカン・ネイティヴなものをベースに、ラテンやカリビアンなリズムと融合している。それをいち早く、ライオンは記録しているのだ。しかし「リズム&ビート」に特化したアルバムを作るとは、ライオンの矜持には凄まじいものがある。

これ、当時としても売れないでしょう。それでもこの「記録」をレコードにして残そうとする。確かに「ライオンの狂気」とは言い得て妙。しかし、こういう企画盤をリリースするところに、ブルーノート・レーベルの先進性があり、このレーベルを特別なものにしているのだ。冒頭の「El cumbanchero」を聴けば良く判る。ラテンのリズム、キューバン・ミュージックのエッセンスが実に良く捉えられている。決してトレンドを追っただけの録音では無い。音の本質を突いた優れた録音である。

この盤、リーダーはサブー・マルチネスであるが、キューバン・ミュージックの至宝、アルセニオ・ロドリゲスのアルバムでもあるあろう。ラテンのリズム&ビートとキューバン・ミュージックの「ジャズとの融合」の旬を捉えた、パーカッションがメインの録音。独創的であり先進的でもある。他のレーベルには無い、ブルーノートの「アーティスティック」な側面を垣間見る様な好盤である。
 
 
 

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2021年1月10日 (日曜日)

内容の濃いアートな和ジャズ

和ジャズの聴き直しを進めている。特に1970年代、トリオ・レコードからのリリース盤を聴き直している訳だが、内容の濃いものが多い。1970年代と言えば、クロスオーバー〜フュージョン・ジャズが全盛、人気を博していたという思い出があるが、我が国ではその大ブームの脇で、メインストリームな純ジャズもコアなファンの間では人気があったようだ。

日野元彦『FLASH(フラッシュ)』(写真)。1977年5月22日、東京は「花宝スタジオ」での録音。トリオ・レコードからのリリースになる。ちなみにパーソネルは、佐藤允彦 (p), 井野信義 (b), 日野元彦 (ds) 。ドラムスの日野元彦をリーダーとした、シンプルなピアノ・トリオ編成。

パーソネルを見ると、ピアノ担当は佐藤允彦。かなり前衛的な、若しくは先進的な演奏が繰り広げられるのかな、と想像する。当時、佐藤允彦のピアノといえば「前衛的」が定番だからなあ。

で、冒頭の「Overhang Blues」。確かにブルースではあるが「超高速ブルース」。しかもファンクネスは皆無。鋭角に切れ味良くバリバリとモーダルなフレーズを弾きまくるピアノ。それに呼応するように、モーダルに前衛的に、掻きむしる様にまとわりつくアグレッシヴなベース。
 
 
Flash-motohiko-hino  
 
 
3曲目の「My Foverite Thing」や続く「ST. Thomas」だって、決して従来の聴き易いスタンダードな演奏では全く無い。実に尖った前衛的一歩手前の自由度の高い先進的なモード・ジャズにアレンジされている。これが「良い」。ストイックなモード・ジャズといった風情で、スタンダード曲的な甘さは全く無い。ただただひたすらストイックにモード・ジャズが展開する。

このピアノとベース、アグレッシブでストイックな2人の演奏をガッチリと受け止め、演奏全体の雰囲気をコントロールする「トコさん(日野元彦の愛称)」のドラミングがまた見事。モード・ジャズをリードするドラミングってこうやるんだぜ、なんて感じの、2人のアグレッシヴな演奏にもビクともしない、硬軟自在、変幻自在、緩急自在のドラミングが凄い。

演奏全体にテンション漲り、先進的で自由度の高い、ちょっと前衛的でモーダルな演奏。テクニック的にもレベルは高く、速い演奏でも変化の激しい演奏でも破綻は全く無い。当時の日本のジャズの充実度が追体験できる、濃い内容のコンテンポラリーな純ジャズ盤である。

寛いで楽しむ類の演奏では全く無い。が、アーティスティックなジャズとして、ジックリ腰を据えて鑑賞するに値する演奏であることは確か。好盤です。
 
 
 

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2021年1月 9日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・196

今年はちょっと「和ジャズ」をしっかり聴こうと思って、トリオ・レコードのアルバムを聴き始めたら、意外とまだ未知の優れたジャズマンのリーダー作に出会ったりするので楽しい。特に日本のジャズ・レーベルが元気だった1970年代、我が国にいかに優れたジャズマンが多くいたかを改めて再認識する。

福居良『Scenery(シーナリィ)』(写真)。1976年12月21日の録音。ちなみにパーソネルは、Ryo Fukui (p), Satoshi Denpo (b), Yoshinori Fukui (ds)。福居良の1976年トリオ・レコードに残したデビューアルバムになる。力強いスイング感、明かなバップ・スタイルのピアノと美しい旋律を伴った魅力的なオリジナル曲が個性。

福居良は、1948年北海道生まれ。18歳でアコーディオン、22歳、独学でピアノを始める。東京に出て研鑽を積み、27歳で札幌市に戻った後、自分のトリオを結成し、このデビュー盤を録音している。1995年6月に札幌市すすきのでジャズクラブ「スローボート(Slow Boat)」を開店。同店は北海道の重要なジャズ拠点ともなった。生涯を通じて、リーダー作は少なく5枚ほど。2016年3月、悪性リンパ腫により68歳で逝去している。
 
 
Scenery_ryo_fukui  
 
 
資料には「バリー・ハリスを師と仰ぎ長年にわたって交流を重ねた」とあり、このデビュー盤を聴くにつけ「さもありなん」と強く思う。そう、福居良のビ・バップなピアノタッチって、どっかで聴いたことがあるなあ、と思っていたんだが、そう、バリーハリスに良く似ているのだ。似ているが決してコピーでは無い。バリー・ハリスのタッチよりも鋭角で跳ねるような、加えて、重さを感じない均整の取れた福居のタッチは独特。

冒頭は「It Could Happen To You」、ダイナミックに、スケール大きくスウィングするところがユニーク。ファンクネスが希薄で、明らかにこのピアノは「米国のものでは無い」ことが判る。タッチは端正でフレーズは均整が取れている。和ジャズの成せる技である。ハッピーで明るいアレンジの3曲目「Early Summer」、ネーチャーでミッドナイトな雰囲気のラスト曲「Scenery」も、福居良のピアノタッチ際立つ素敵な演奏。

1970年代の和ジャズの世界で、こんな素晴らしいピアノ・トリオ盤があったなんて知らなかった。当時、ジャズ雑誌では、和ジャズについては、レコード会社推しの一部の人気ジャズマン以外はあまり採り上げられず、福居良については、僕は札幌のジャズクラブ「スローボート」のオーナーとして知った位だ。今回、初めて福居良のピアノに触れた。このトリオ盤、暫く、我がヴァーチャル音楽喫茶『松和』のヘビロテ盤となりそうだ。
 
 
 

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2021年1月 8日 (金曜日)

ノーマン・ブラウンって知ってる?

寒い。年末から正月にかけても寒かったが、それ以上に今回は寒い。コロナ禍のお陰で「ステイ・ホーム」が染みついたので、朝早く外を出歩くことが無くなったので、早朝の厳しい寒さを体感することは無いが、それにしても寒い。外出が憚れるくらいで、こういう日は「巣ごもり」に限る。巣ごもって、ジャズを聴く。

とにかく寒いのと、昨日の夕方から緊急事態宣言下になっているので、シビアでハードな純ジャズはちょっと辛い。こういう時はフュージョン・ジャズやスムース・ジャズが良い。ただ単に耳当たりの良いものは飽きるので敬遠している。どちらかと言えば、ジョージ・ベンソンやラリー・カールトンなど、ブラック・ミュージックをベースにしたコンテンポラリーなAOR風なものが好み。

Norman Brown『Heart to Heart』(写真左)。2020年8月のリリース。スティーヴィー・ワンダーやボーイズIIメンなどの作品に参加、自身も90年代モータウンからリーダー・アルバムもリリースしてきたスムース・ジャズ系ギタリスト、ノーマン・ブラウンのアルバムである。プロデュース陣にポール・ブラウン、ジェフ・ローバー、クリス・”ビッグドッグ”・デイヴィスの名が見える。
 
 
Heart-to-heart  
 
 
もともと僕は若い頃から、ジャズを聴かなかったら「モータウン」に走っていたかもしれない位、R&Bやブラコンなど、ブラック・ミュージックがお気に入り。なので、ブラック・ミュージックのエッセンスが入った、フュージョン・ジャズやスムース・ジャズを耳にすると、絶対に聴きたくなる。このノーマン・ブラウンの新作もそうである。ちょっとサブスク・サイトで試聴して「これ良い」と即ゲット。

この盤については、このブラック・ミュージックをベースにしたコンテンポラリーなスムース・ジャズで、ノーマン・ブラウンの「クリーンで端麗なトーン」が映えに映える。プロデューサーでもあるジェフ・ローバーがプレイヤーとしても全11曲中4曲で参加していて、盤全体の音の傾向は「ジェフ・ローバー」風だが、ノーマン・ブラウンのギターはどこか「フュージョン風」でジョージ・ベンソンなどを想起させて、なかなか聴き応えがある。

ブラック・ミュージックをベースにしている感じなので、演奏全体に快い躍動感があり、メリハリが効いているところがとても素敵である。これだけ内容の良い盤をリリースするギタリストなんだけど、ノーマン・ブラウンって、我が国では人気が低いんですよね。「スムース・ジャズ系」というところがウケないのかなあ。でも、このギタリスト、フュージョン・ジャズ全盛期だったら、絶対に人気ギタリストの1人になっていたと思うんですよね。一聴をお勧めの一枚です。
 
 
 

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2021年1月 7日 (木曜日)

前田憲男&WBのスタンダード集

振り返れば、1978年、ジャズを本格的に聴き始めてから、和ジャズについては、ほどなく触手を伸ばしている。当時、和ジャズは国際レベルで見て、米国ジャズ、欧州ジャズに比肩する、かなりの高レベルに達していた。当時、ジャズはフュージョン・ジャズ全盛だったが、我が国では、意外とコンテンポラリーな純ジャズが演奏されていたように思う。

ビッグバンド・ジャズも優れたバンドが多くあった様に思う。プロだけで無く、アマチュアにも優れたビッグバンドがあって、よくまあビッグバンドの運営について採算がとれるもんだ、と感心していたほどだ。高橋達也と東京ユニオン、原信夫とシャープスアンドフラッツ、宮間利之とニュー・ハード等々、ジャズ者初心者の頃、よく聴いたもんだ。

前田憲男とウィンドブレイカーズ『I'll Remember April』(写真左)。1981年の録音。フュージョン・ジャズ志向のビッグバンド、前田憲男とウィンドブレイカーズのスタンダード集。ちなみにパーソネルは、前田憲男 (p, key, org, arr), 数原晋 (tp), 伏見哲夫 (tp), 原田靖 (tb), 西篠孝之介 (ts), 稲垣次郎 (ts, fl), 砂原俊三 (bs), 沢田駿吾 (g), 荒川康男 (b), 猪俣猛 (ds)。
 
 
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リーダー前田のオルガンとエレクトリック・キーボードが軽快でポップで良い雰囲気を醸し出している。ピアノの硬質な音とは違う、丸くソフトでメロウなオルガンとエレクトリック・キーボードの音が、ちょっとフュージョンしていて聴き心地が良い。が、演奏自体はしっかりとアレンジされたスタンダード曲の、正統派なビッグバンドの演奏である。

このウインドブレイカーズの音の特徴は「切れ味とダイナミズム」。この「切れ味とダイナミズム」をそのままアコースティック楽器メインでやると、ちょっと音のキツい、耳が少し疲れるビッグバンドの音になる懸念がある。そこを、オルガンとエレクトリック・キーボードの丸くソフトでメロウな音を使い、聴き心地の良い柔らかな音で緩和している。

ハードバップ時代に流行ったスタンダード曲、1980年代に入って「手垢の付いた」感のあるスタンダード曲が、ポップで新しい響きを伴った、躍動感溢れる楽曲に変身しているところが実にニクい。一糸乱れぬアンサンブルも見事で、僕は、この前田憲男とウィンドブレイカーズのビッグバンドな音が大好きだった。今、聴いても良いですね。好盤です。
 
 
 

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2021年1月 6日 (水曜日)

トロンボーンの和ジャズ好盤

今年は「和ジャズ」をしっかり聴き直そうか、と思っている。この2〜3年で、優れたジャズ盤を供給していた和ジャズのジャズ・レーベルの再発も進んで、聴き直す環境がほぼ整ったように感じている。例えば「トリオ・レコード」「TBMレーベル」「EWレーベル」などがそれに当たるかと思う。

福村 博『Live -First Flight-』(写真左)。1973年8月27日、日本都市センター・ホールでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、福村博, 向井滋春 (tb), 田村博 (p), 岡田勉 (b), 守新治 (ds)。トロンボーン2本がフロントの変則クインテット編成。こういう変則な編成は、意外と「和ジャズ」の得意とするところ。

千代田区平河町にあった、懐かしの「都市センターホール」でのライヴ録音。時は1973年、クロスオーバー・ジャズが台頭してきてはいたが、我が国ではまだまだ先進的なメインストリーム・ジャズがメイン。そんな環境の中、なかなか先進的でチャレンジブルな変則クインテットの演奏である。フロント管がトロンボーン2本。速いフレーズなど、大丈夫なのかと心配になる。
 
 
Live_first-flight_fukumura  
 
 
が、このライヴ盤を聴けば、それが杞憂なのが良く判る。福村と向井のトロンボーンはテクニック優秀。速いフレーズも難なくこなしつつ、ゆっくりめの演奏も、伸びの良いトロンボーンの音が心地良く響く。適度に緊張感を保った、リラックス出来る吹奏は見事。そして、アレンジも行き届いていて、トロンボーン2本のユニゾン&ハーモニーが、ブルージーでファンキーでとても良い。

冒頭「Waltz for M」はゆったりとしたテンポの、トロンボーンならではの暖かな演奏。続く「Nancy」は印象的なバラード演奏。続く3曲目は「The Shadow of Your Smile(いそしぎ)」。しっとりとしたテーマから、ちょっとアブストラクトにエモーショナルに展開するトロンボーンは実にアーティスティック。そして、ラストの「Mother Some Place」は、ブラジリアン・フレーヴァーが横溢する活力あるブロウ。

バックを務める「田村-岡田-守」のリズム・セクションも目立たないが、味のある、かなり絶妙なサポートを供給している。トロンボーンの絶妙のアンサンブルとソロ・パフォーマンスがとにかく見事。トロンボーンで、これだけ躍動感溢れる活力あるパフォーマンスが展開されるなんて、このライヴ盤を初めて聴いた時「唖然とした」。ジャズ・トロンボーンの好盤です。
 
 
 

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2021年1月 5日 (火曜日)

敏子=タバキンBB『インサイツ』

今日も、秋吉敏子=ルー・タバキン ビッグバンド(Toshiko Akiyoshi-Lew Tabackin Big Band、1973年-1982年)の話題を。

デビュー盤『孤軍』については、よく聴いた。ジャズについては、まだ本格的に聴いていない時期だったが(プログレ小僧でした・笑)、何故かNHK-FMでよくかかっていて、これ幸いとエアチェックして繰り返し聴いていた。恐らく、これが僕の「ビッグバンドをしっかり聴いた」初めての機会だと思う。完璧に統制のとれた、一糸乱れぬアンサンブルが凄く印象に残った。

そして、そのビッグバンドの存在を全く忘れた頃に「第5弾」が届く。これも、NHK-FMでかかっていたのを偶然聴いたのが切っ掛け。

Toshiko Akiyoshi - Lew Tabackin Big Band『Insights(インサイツ)』(写真)。1976年6月22-24日 ハリウッド、RCAスタジオ"A"での録音。敏子=タバキンBBの5th.盤になる。この盤も何故か、NHK-FMでよくかかったので、エアチェックして結構聴いた思い出がある。

この盤については、前作よりもソロイストの演奏パートが拡大されて、ソロイストのパフォーマンスがフィーチャーされている。デビュー盤『孤軍』は「アンサンブル」が印象に残ったが、今回は「ソロ・パフォーマンス」が印象に残る。そういう意味では、従来のビッグバンドらしさが備わって、よりスタンダードとなり得るビッグバンドに進化したと見て良いかと思う。
 
 
Insights  
 
 
さて、この盤でも、賛否両論だった「日本人のアイデンティティ」がしっかり反映されている。LP時代、B面全てを費やした、21分を超える大作「Minamata(ミナマタ・水俣)」がそれに当たる。「公害」という社会問題を題材にした曲。その中で、日本的な童謡が差し込まれ、「能」の調べ、日本の舞踏民謡に似たフレーズが引用される。

これを是とするか否とするか。この盤の「日本人のアイデンティティ」については、この盤を問題作と捉え、議論の的になっていた。俗っぽく、明らかに米国での「ウケ狙い」と聴くか、純粋に「融合」が個性のジャズの一フレーズと聴くか。ジャズに、日本の童謡、能の調べ、舞踏民謡のフレーズを織り込むことに意味があるのか、無いのか。永遠の課題だろう。

ルー・タバキンのテナー・サックスとフルートが大活躍。先鋭的でバイタルなテナー・サックスは、2曲目の「Transience」でふんだんに聴くことが出来る。エモーショナルで伝統的、重心が低くダイナミックなテナー・サックスは素敵だ。

フルートは、次の3曲目「Sumie(墨絵)」で聴ける。ちょっとだけ「尺八」に似た音色のフルートが実に印象的。フレーズの「拡がり」と「間」で、タイトルの「墨絵」を表現しているイメージ。

賛否両論だった「日本人のアイデンティティ」を差し引いても、この盤もビッグバンドのアルバムとしては上質なもの。敏子=タバキンBBの個性が明確に反映された盤として、大いに評価されて然るべき好盤である。
 
 
 

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2021年1月 4日 (月曜日)

敏子=タバキンBBのデビュー盤

ジャズ盤をコレクションし、聴き進めて行く上で、ビッグバンドは結構、後回しになった。深い理由は無い。パッと思いついたバンド名が、デューク・エリントン楽団とカウント・ベイシー楽団の2つ。どちらもスイング時代から第一線で活躍する老舗ビッグバンドで、聴き進める上でなんだか敷居が高く感じて、ずっと敬遠した。後回しのそれが真相だろう。

それでも、ジャズを聴き始めた頃、結構、お気に入りになって聴き進めたビッグバンドがある。秋吉敏子=ルー・タバキン ビッグバンド(Toshiko Akiyoshi-Lew Tabackin Big Band、1973年 - 1982年)である。1973年、穐吉敏子(秋吉敏子)と夫ルー・タバキンによって、ロサンゼルスで結成されたビッグバンドである。

当時、日本人がリーダーのビッグバンドなんて、米国で認められる訳が無いと思っていた。ジャズは米国のものであり、とりわけビッグバンドは米国のもので他国のものは認めない。1970年代に入ってもそんな風潮が強かった。秋吉敏子=ルー・タバキンビッグバンドとて、例外では無かった。一部の評論家からは「ケチョンケチョン」で、心ない評論が後を絶たなかったことを覚えている。

Toshiko Akiyoshi-Lew Tabackin Big Band『Kogun(孤軍)』(写真)。1974年4月、ハリウッド、セイジ&サンド・スタジオでの録音。秋吉敏子=ルー・タバキン ビッグバンドのデビュー盤。この盤で、このビッグバンドを知った。当時、プロモーションも兼ねてだろう、NHK-FMで良く流れていた。

冒頭の「Elegy」を聴けば、このビッグバンドのコンセプトが良く判る。冒頭、秋吉敏子のビ・バップ・マナーのピアノが鳴る。そして、その後、完璧に統制のとれた、一糸乱れぬアンサンブルが疾走する。ファンクネスは控えめ、切れ味の良いビ・バップを聴く様な、疾走感溢れるビッグバンドのアンサンブル。ビ・バップの音の個性をビッグバンドに置き換えた様な演奏。
 
 
Kogun  
 
 
演奏の特徴のもう1つは「間」を活かした演奏である、ということ。「間」と「空間」を活かした演奏が、このビッグバンドのもう1つの個性。ハイ・テクニックなビッグバンドが故に出来る、ピタッとカミソリで切ったような音の「間」。そして、無を想起する「空間」。この特徴は、米国のビッグバンドには聴かれなかったもので、今でも耳に新しい響きを感じる。

そして、当時、賛否両論だった「日本人のアイデンティティ」。タイトル曲「Kogun(孤軍)」の冒頭に出てくる、「ヨ~、ポンッ」といった「能」の調べの引用。ラストの「Henpecked Old Man」に出てくる、例えば「八木節」の様な、日本の舞踏民謡に似たフレーズの引用。これを「どう聴くか」によって、この盤の評価は分かれていた様な思い出がある。俗っぽく、明らかに米国での「ウケ狙い」と聴くか、純粋に「融合」が個性のジャズの一フレーズと聴くか。

資料には「タイトル曲の「孤軍」は当時ルバング島で発見された小野田少尉をモチーフとしたもので、日本人である自分がアメリカという異国でジャズを創作して演奏するという苦闘をそこに重ねている」とある。そんな完全アウェー、「孤独」な環境の中で、自らの実力を認めさせるには、「日本人のアイデンティティ」の引用が必要だったのかも知れない。

そんな「日本人のアイデンティティ」の引用を全て差し引いても、このビッグバンドの音は素晴らしい。完璧に統制のとれた一糸乱れぬアンサンブルと、完全にコンロールされた途方も無いドライブ感、そして、疾走感。このビッグバンドには、他のビッグバンドに無い、特別な個性が溢れている。
 
 
 

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2021年1月 3日 (日曜日)

ジャズ喫茶で流したい・195

欧州ジャズは面白い。米国ジャズに無い、というか、ほとんど正反対の響きと展開がある。欧州ジャズは国毎に個性がある。米国ジャズは「アフリカンアメリカン」の独特のリズムや調べが反映されているが、欧州ジャズは、その国の民謡や踊りの旋律、民族の持つ独特の調べ、それらがジャズのフレーズにリズムに反映される。

Dusko Goykovich『After Hours』(写真)。1971年11月9日、バルセロナでの録音。ちなみにパーソネルは、Dusko Goykovich (tp), Tete Montoliu (p), Rob Langereis (b), Joe Nay (ds)。バルカンのジャズの至宝、旧ユーゴスラビア、現在はボスニア・ヘルツェゴビナのヤイチェ出身のトランペッター、ダスコ・ゴイコヴィッチのリーダー作。

パーソネルの出身地を追ってみると面白い。ピアノのテテ・モントリューはスペインのカタロニア生まれの盲目のピアニスト。ベースのロブ・ランゲライスはオランダのアムステルダム出身、ドラムのジョー・ネイは、ドイツのベルリン出身。このトランペットのフロント一管のワンホーン・カルテットは、ボスニア・ヘルツェゴビナ+スペイン+オランダ+ドイツの「多国籍軍」である。
 
 
After-hours  
 
 
欧州ジャズは国毎に個性があるので、さぞかし「国毎の個性」のごった煮だと思いきや、さすがにリーダーの統制がしっかり効いた、バルカンの調べをメインにした、心地良い哀愁感漂う、規律の取れたジャズに仕上がっている。恐らく「哀愁感」については、欧州各国の共通の音の個性のようで、この「哀愁感」の一点で、このカルテットの演奏は確実に意思統一されている。

リーダーのゴイコヴィッチのトランペットは極上。テクニックは確か、フレーズは個性的で流麗、特に独特の旋律の展開と欧州を感じる独特のマイナー感は「バルカン」独特の調べ。これをジャズのフレーズに置き換えて、実に印象的なゴイコヴィッチならではのジャズに昇華している。このトランペットは米国には無い。欧州独特な、それも東欧独特な響きである。

僕はこの盤を20歳そこそこな頃、ジャズ喫茶で聴かせて貰った思い出がある。それまで米国ジャズ一辺倒、米国ジャズだけが「ジャズ」だと思っていた。が、この盤を聴かせて貰って見識を改めた、というか、見識が一気に広まった。ジャズは米国だけではない、欧州にもその拡がりがあるのだということを知った。そして、その「欧州ジャズ」は個性的でアーティステックなものだということも知った。
 
 
 

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2021年1月 2日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・194

明けましておめでとうございます。今年もヴァーチャル音楽喫茶『松和』をよろしくお願いします。寒いお正月になりました。皆さんの地方では寒さの影響はいかがでしょうか。関東地方はとにかく「寒い」の一点。

以前から正月だからといって、特別にジャズ盤を選ぶことは無い。そもそも、ジャズ自体が「正月」を全く意識していない。「正月」を題材にした曲は見当たらないし、そもそも正月三が日でリーダー作を録音したりしている。よって「正月」だからといって、この盤をかける、とか、この曲を特別に聴くってことは無いんですよね。

Marc Johnson『The Sound of Summer Running』(写真)。1998年2月24日の録音。ちなみにパーソネルは、Marc Johnson (b), Bill Frisell, Pat Metheny (g), Joey Baron (ds)。Verveレーベルからのリリース。堅実実直&硬軟自在なベーシスト、マーク・ジョンソンのリーダー作。先鋭的でコンテンポラリーなジャズ・ギタリスト、ビル・フリゼールとパット・メセニーが共演。

キーボードレスのコンテンポラリーなエレ・ジャズ。先鋭的でリリカルでフォーキーで心地良い捻りの効いたギターが2本。そのフロントのギター2本の自由度の高い、創造性溢れるパフォーマンスを、リーダーのマーク・ジョンソンのベースがドラムのバロンと共にガッチリと受け止めてコントロールする。とにかく、2本のギターのコンテンポラリーなインタープレイが見事である。
 
 
The-sound-of-summer-running  
 
 
4曲目「Summer Running」が象徴的な演奏。カントリー色+フォーク色が濃厚な、スピード感溢れる、爽やかで透明度の高い2本のギターの音色が清々しい。僕はこの演奏が大好きだ。この1曲だけでも、この盤は「買い」。

2人のギターの共演について、全体のパフォーマンスを通じて、メセニー色が先行しているが、フリゼールも十分に健闘。両人とも、自らの個性をしっかり維持していて、聴いていて気持ちが良い。ノリの良いカントリー風な曲あり、牧歌的なロック調な曲あり、フォーク・ロックな曲あり。フリゼールお得意のスペイシーで怪しげな曲あり(笑)。

曇りの無い、明らかに健康的で印象的なフレーズ溢れる、聴いていて、気持ちがスッキリする明るいパフォーマンスが見事である。ファクネスは皆無、ブルージーな雰囲気薄め。エレギがメインの曲でも、いわゆる「フュージョン色」は薄く、コンテンポラリーな純ジャズ志向が頼もしい。ありそうで、なかなか無い、健康的でネーチャーでフォーキーなジャズである。

その2人のギターの見事なパフォーマンスを支えまとめているのが、マーク・ジョンソンのベース。ジョーイ・バロンの変幻自在、柔軟度抜群なドラミングの適応力は凄い。この盤の清々しさは「新春」にピッタリ。確かに振り返ってみれば、この盤は正月三が日に聴くことが多いですねえ。この季節にお勧めの好盤です。
 
 
  

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