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2020年12月17日 (木曜日)

小粋なグルーヴ感とスイング感

ブルーノート・レーベルは、その規模から見ると「中小レーベル」。しかも、新しい才能を発掘して、初リーダー作を作成させるスタンスなので、レコードの売上には直結することは稀。それでも、リーダー作を出せば売れる「ドル箱」ジャズマンが何人かいた。1人は「Horace Silver」、そして「Jimmy Smith」、グループでは「Art Blakey & Les Jazz Messengers」。

この2人と1グループはブルーノート・レーベルの売上には貢献したが、才能ある無名の新人のアルバムをリリースしたり、ちょっと渋めの玄人好みのジャズマンのリーダー作をリリースしたりが、その「2人と1グループ」の売上の足を引っ張り、ブルーノート・レーベルの経営はギリギリだったそうだ。

Jimmy Smith『Plays Pretty Just For You』(写真左)。1957年5月8日の録音。BNの1563番。ちなみにパーソネルは、Jimmy Smith (org), Eddie McFadden (g), Donald Bailey (ds)。ジミー・スミスお得意の、ギター入りベース抜きの「オルガン・トリオ」編成である。
 
 
Plays-pretty-just-for-you  
 
 
前作辺りから「ポップで聴き易い」ジャズ路線に舵を切ったジミー・スミス。この盤でも、選曲も全てバラードを中心にした「小粋なジャズ・スタンダード曲」で固めて、聴いていて心地良い、ポップなオルガン・ジャズが展開されている。前のめりこってこてファンクなグルーヴ感より、小粋なスイング感が前面に押し出されたポップな盤である。

といって、ジミー・スミスのオルガンが本来持つ「ダイナミズムとハイ・テクニック」が排除されている訳では無い。要所要所でダイナミズムとハイ・テクニックを披露して、ポップでスイング感溢れる演奏にメリハリを付けているところは流石だ。1曲聴くだけで、ジミー・スミスのオルガンと判る。それでいて、小粋なグルーヴ感とスイング感がとてもポップに響く。

小粋でお洒落なスタンダード集。イケメン風のジミー・スミスの写真をあしらった、カラーのジャケットもやけに「ポップ」。当時、まだ珍しかったカラー写真のジャケット。ジミー・スミスが、ブルーノート・レーベルにとって、いかに「ドル箱」ジャズマンだったかが窺い知れる。
 
 
 

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