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2020年11月15日 (日曜日)

ジャム・セッションのジミー・スミス 『A Date with Jimmy Smith』

ブルーノート・レーベルの看板ジャズマンの1人、オルガニストのジミー・スミス(Jimmy Smith)。ブルーノートの1500番台においては、なんと「13枚」ものリーダー作をリリースしている。全体の13%。ブルーノートの総帥、プロデューサーのアルフレッド・ライオンのジミー・スミスjへの入れ込みよう、凄いですね。

確かに凄いオルガニストのジミー・スミス。当時、圧倒的な超絶技巧でジャズ界の話題を独占、彼のリーダー作の多くはトリオの演奏で占められており、オルガン・ギター・ドラムと言うトリオ・フォーマットがここで完成され、他の追従を許さない、独特なオルガン・ジャズを確立したと言える。

そんなジミー・スミスであるが、トリオ演奏の傍らで、ブルーノート・レーベルのオールスター・メンバーによるジャム・セッション作品も残している。ジミー・スミスのオルガンは、右手の旋律フレーズが流麗ではあるが、ダイナミックで攻撃的で押しが強い。トリオ作ではその強烈なオルガンが前面に押し出されてくるので、聴いていてちょっと疲れることがある。それを緩和してくれるのが、このオールスター・メンバーによるジャム・セッション作品。
  
 
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『A Date with Jimmy Smith Vol.1, Vol.2』(写真)。1957年11月11〜13日、NYのManhattan Towersでの録音。ちなみにパーソネルは、Jimmy Smith (org), Donald Byrd (tp), Lou Donaldson (as), Hank Mobley (ts), Eddie McFadden (g), Art Blakey (ds), Donald Bailey (ds)。スタジオ録音。錚々たるメンバーでのジャム・セッション。ドラムだけ、ブレイキーとベイリーが分担している。

ソロ楽器としてフロント3管+ギターがいるので、スミスのオルガンはトリオ演奏より上品で温和。攻撃的なフレーズの連続を封印して、他のフロント楽器のフレーズの雰囲気を踏襲して、スミスの個性はしっかりと出ているが、とても聴き易いジャズ・オルガンを弾いているところがこの2枚の盤の特色。とてもリラックスして楽しげにオルガンを弾くスミスが目に浮かぶようだ。

バード、モブレー、ドナルドソン、ブレイキー等、当時のブルーノート・レーベルを代表するメンバーが大集合、それぞれが入魂のプレイを繰り広げている。特にドナルド・バードのトランペットがブリリアントに鳴り響き、マクファーデンのギターも味わい深く小粋。スミスとドナルドソンの魅力的なデュオ演奏も良い感じ。リラックスして聴けるジミー・スミス盤としてお勧めの好盤2枚です。
 
 

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