« モントルーのロニー・フォスター | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・192 »

2020年10月23日 (金曜日)

エディ・ヘンダーソンの好盤です

ジャズ・ミュージシャンは「寿命が長い」。歌舞伎の世界では「40歳、50歳はハナタレ小僧」と言われるらしいが、ジャズの世界でも同様なことが言える。20歳代は子供、30〜40歳代は若手、50〜60歳代になってベテランとなり、70歳を越えてレジェンド、がジャズ界での捉え方ではないかと思う。特に近年、レジェンド級のジャズマンの活躍が目立つ。なかなかの好内容のアルバムを連発しているのだから恐れ入る。

Eddie Henderson『Shuffle and Deal』(写真左)。2019年12月5日、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、Eddie Henderson (tp,flh), Donald Harrison (as), Kenny Barron (p), Gerald Cannon (b), Mike Clark (ds)。充実の布陣、ヘンダーソンのトランペット、ハリソンのアルト・サックスがフロント2管のクインテット編成である。

エディ・ヘンダーソンは1940年生まれ。今年で80歳になる「レジェンド」である。個人的には暫く忘れていたトランペッターだったが、Smoke Sessionsレーベルからの好盤を聴くにつけ、注目のレジェンド級トランペッターとして注目する存在となった。しかし、ヘンダーソンって、1970年代はクロスオーバーなエレジャズをやったり、ちょっとポップなトランペッターという印象があったのだが、現在の地に足の着いた純ジャズ志向はちょっと驚きである。
 
 
Shuffle-and-deal
 
 
エディ・ヘンダーソンのトランペットは「軽快」。そして、ライトで滑らかな旋律が個性。音色的にはマイルスに似ている、というか、マイルスの忠実なフォロワー。逆に、凄いテクニック、エモーショナルなハイトーンなどという派手さが無いというところが弱点と言えば弱点。強烈な印象が残らないところが玉に瑕と言えば玉に瑕。しかし、この盤では、プロデュースの勝利だろう、それが良い方向に作用している。

選曲が良い。結構、渋いスタンダード曲を選曲していて、ヘンダーソンの軽快なトランペットが映える。「虹のかなたに」「春の如く」「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」「スマイル」などお馴染みのナンバーが、軽快でポップなアレンジでとても楽しく聴き流せる。演奏自体は難しいことは全く無し。ミッドテンポの穏やかでライトでポップな純ジャズのオンパレード。

ジャズの先端を行く演奏では全く無い。といって、イージーリスニングなジャズでも無い。実にバランスの良い洗練された、良い意味で「平易な」演奏。聴き易いが、決してイージーでは無い。良い意味で「ながら聴き」に最適。そして、ラストのケニー・バロンとのデュエットで演奏される「Smile」でしみじみするのだ。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況》
 
 ★ AORの風に吹かれて       
【更新しました】 2020.10.07 更新。
 
  ・『Middle Man』 1980
 
 ★ まだまだロックキッズ    【更新しました】 2020.10.07 更新。
  
  ・The Band の「最高傑作」盤
 
★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.10.07 更新。
 
  ・僕達はタツローの源へ遡った


 
Matsuwa_billboard 
 
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から9年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4 
 

« モントルーのロニー・フォスター | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・192 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« モントルーのロニー・フォスター | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・192 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2020年12月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー