« リーブマンの考えるエレ・ジャズ | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・190 »

2020年10月17日 (土曜日)

マクパートランドの好トリオ盤

もともと、自分が中学生まで、クラシック・ピアノを弾いていたこともあって、ジャズにおいても「ピアノ」が大好きである。自分で弾いていたので、そのテクニックの素晴らしさとか、その技術の高さが体験的に理解出来るところが良い。ジャズを聴き始めて40年以上になるが、所有する盤も圧倒的に「ジャズ・ピアノ」のリーダー盤が圧倒的に多い。

Marian McPartland『From This Moment On』(写真左)。1979年のリリース。ちなみにパーソネルは、Marian McPartland (p), Brian Torff (b), Jake Hanna (ds)。女性ジャズ・ピアニストの草分け、マクパートランド61歳のトリオ盤。時代はフュージョン・ジャズ全盛時代。そんな時代に、バリバリの純ジャズ志向のピアノ・トリオ盤である。

マリアン・マクパートランドは女性ジャズ・ピアニストのパイオニア。オスカー・ピーターソン女性版と評されたこともある、スイング期からビ・バップ期を始めとして今日まで、ジャズの歴史のほとんどをリアルタイムで活躍した、本格派のジャズ・ピアニスト。また、ジャズ版 「徹子の部屋」みたいな感じのラジオ番組「The Mariian McPartlland Piiano Jazz radiio shows」の司会としても有名でしたね。
 
 
From-this-moment-on
 
 
この盤は、まさに「正統派ピアノ・トリオ」といった演奏が詰まっていて、全9曲中、マクパートランド作の1曲を除いて、残り8曲はスタンダード曲といった構成。弾きっぷりは見事なバップ・ピアノだが、そこはかとなくロマンティシズム漂う耽美的な響きが特徴的。バリバリとダイナミックに弾きまくるのでは無く、バリバリとテクニックよろしく耽美的に弾きまくるのが、マクーパートランドのピアノ。

誰のピアノか判らずに聴いていると、時々「あれ、チックのピアノかな」と思うところが、ロマンティシズム漂うところ。しかし、バップに弾きまくるところで「あれ、チックと違うな」と思う。そして、繊細なタッチが出てくると、これって女性ピアニストかな、と思う。とにかく素性確かな、正統派のバップ・ピアノ。ジャズの良心のような演奏が見事である。

特にスタンダード曲が実に心地良く響く。唄うが如く、語るが如くの「見事なモダン・ピアノ」。こんなマクパートランド、我が国では全く無名に近く、知る人ぞ知る的な存在であるのが残念でならない。再評価を望みたい。そんなマクパートランドであるが、2013年8月13日、鬼籍に入っている。享年95歳。大往生であった。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況》
 
 ★ AORの風に吹かれて       
【更新しました】 2020.10.07 更新。
 
  ・『Middle Man』 1980
 
 ★ まだまだロックキッズ    【更新しました】 2020.10.07 更新。
  
  ・The Band の「最高傑作」盤
 
★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.10.07 更新。
 
  ・僕達はタツローの源へ遡った


 
Matsuwa_billboard 
 
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から9年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4 
 

« リーブマンの考えるエレ・ジャズ | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・190 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« リーブマンの考えるエレ・ジャズ | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・190 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2020年12月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー