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2020年9月 3日 (木曜日)

面白い演奏展開のジャズの新盤

ジャズの新盤については、定期的にウォッチしている。ネットの時代になって、かつ、音源のダウンロードサイトが充実してきて、ジャズの新盤について、グローバル・レベルで追いかけることが出来る様になった。ネット時代以前は、せいぜいジャズ雑誌からの情報しか無かった訳だから、ネット時代様々である。

Walter Smith III, Matthew Stevens, Micah Thomas, Linda May Han Oh, Nate Smith『In Common 2』(写真左)。2019年5月の録音。今年5月のリリース。ジャケットには、カルテットに参加したミュージシャンが全員が平等な立場で名前が並んでいるが、テナーのウォルター・スミスIII、ギターのマシュー・スティーヴンスが双頭リーダーのアルバムだろう。ちなみにパーソネルを整理すると、Walter Smith III (ts), Matthew Stevens (g), Micah Thomas (p), Linda May Han Oh (ac-b), Nate Smith (ds)。

前作『In Common』がなかなかの出来だったので、今回の『In Common 2』にも触手が伸びた訳だが、今回は前作から、双頭リーダーの、テナーのウォルター・スミスIII、ギターのマシュー・スティーヴンス以外のメンバーが代わっている。新しいメンバーとしては、ベースはリンダ・オーに、ドラムはネイト・スミスに、また前作はヴァイブだった楽器がピアノに替わって、ミカ・トーマスが担当している。
 
 
In-common2
 
 
一言で言うと「面白い演奏展開のジャズ」。楽器が丁々発止と渡り合うインタープレイはない、アドリヴの応酬も無い。演奏の基本はジャム・セッション風では無く、計算され、事前に決め事を了解した、しっかりと構成されたジャズである。インタープレイやアドリヴの結果、偶発的に発生した展開は全く無い、と思われる。

フロントのテナーとギターが、モードなフレーズを紡ぎながら、チェイス風に流れていく。非4ビートがメインの展開の中、流れるフレーズが印象的で聴かせる。バックのリズム・セクションは、そのチェイスなフレーズを誘う様に、躍動感溢れるリズム&ハーモニー&ビートを供給している。ピアノとベースの自由度の高いモーダルなバッキングもなかなか良い。そして、彩り豊かな手数の多いドラミングが、演奏全体に疾走感を付加している。

アルバム全体で39分という、今のアルバムとしては短い方だが、曲毎の長時間のインタープレイやアドリブの応酬が無く、非4ビートのチェイス風フレーズのアンサンブルがメインなので、曲毎に演奏時間が短くて正解。これが長いときっと冗長に感じるだろう。そういう点でも「よく計算された」ジャズだと思う。
 
 
 

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