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2020年9月 7日 (月曜日)

ジャズテットのラスト・アルバム

ジャズ盤って、昔からジャケット・デザインについて趣味が良い。たまには例外もあるが、概ねジャケット・デザインが良い。レーベル毎にデザイン・コンセプトがあって、ジャケットを見るだけで「これはブルーノート」とか「これはECM」とか「これはベツレヘム」とか、判ってしまうくらい。

Art Farmer & Benny Golson Jazztet『Another Git Together』(写真左)。1962年5, 6月の録音。ちなみにパーソネルは、Art Farmer (tp, flh), Benny Golson (ts), Grachan Moncur III (tb), Harold Mabern (p), Herbie Lewis (b), Roy McCurdy (ds)。トランペットのアート・ファーマー、テナーのベニー・ゴルソンが双頭リーダーの「ザ・ジャズテット」のアルバムである。

まず、良いジャケットである。双頭リーダーのファーマーのフリューゲルホーン、ゴルソンのテナー・サックスであろう、2管のアップ写真をあしらったジャケット。大きなメモに書かれたタイトルと演奏するバンド名。それも斜めに、楽器に差し込まれている。ジャケットから、趣味の良い、熱気溢れるハードバップなジャズが聴こえてきそうだ。
 
 
Another-git-together-jazztet  
 
 
ゴルソンのアレンジが良い。手慣れた感が少し漂うが、金太郎飴の如き「ゴルソン・ハーモニー」は無敵。特に、このジャズテットでは、テナー、トランペット、そして、トロンボーンの3管フロントなので、ゴルソン・ハーモニーが豊かに分厚く響き渡る。もともとエッジが柔らかくジェントルなハーモニーなので、3管の迫力がピッタリと填まる。

シャンソンの名曲「ドミノ」のリリカルで思索的なソロ・パフォーマンスが素晴らしい。ハードバップという演奏フォーマット中で成熟した演奏を聴かせてくれる。 Art Blakey and the Jazz Messengers『Moanin'』での名曲「Along Came Betty」の再演も良い。これ以上に発展しようのないほどに成熟したハードバップなジャズ。

実はこの盤、当時、人気グルーブであった「ザ・ジャズテット」が、解散の直前に吹き込んだラスト・アルバムである。成熟し切ったハードバップな演奏、手慣れた感のある「ゴルソン・ハーモニー」。この盤でジャズテットが解散したのも、何となく頷ける。それほどまでに良く出来た、双六でいう「上がり」の様なハードバップ盤である。
 
 
 

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