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2020年8月 3日 (月曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤・85

現代のジャズ・ピアノの源は、やはり「バド・パウエル」と「ビル・エバンス」だと思うのだ。ジャズ・トリオのインタープレイの祖、ビル・エバンスだって、弾きっぷりの底にあるのは、バド・パウエルが確立した「バップ」な弾きっぷり。バドのバップな弾きっぷりに、ビルのインタープレイの弾きっぷりを合わせて、現代のジャズ・ピアノの大本があると思うのだ。

Barry Harris『At The Jazz Workshop』(写真左)。1960年5月、米国サンフランシスコの The Jazz Workshop でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Barry Harris (p), Sam Jones (b), Louis Hayes (ds)。バド・パウエル直系、バップな弾きっぷりのピアニスト、バリー・ハリスのライヴ盤の快作である。

「ノリ」が命のバップ・ピアノ。バリー・ハリスのピアノは、右手は良く回り、左手のベースラインはゴンゴン骨太に爽やかに響く。逆に、トリオでの三者一体となったインタープレイの要素はほとんど無い。あくまで「バップ」。まさに、バップ・イディオムが、盤全体に横溢する、パウエル直系の爽快なライブ・パフォーマンスである。
 
 
At-the-jazz-workshop  
 
 
とにかく元気なバップ・ピアノ。この「元気」がバリー・ハリスの好盤の印。思索的な、耽美的なバリー・ハリスは似合わない。ガンガンに行くのではなく、ノリノリで行くタイプ。力よりは技で勝負するバップ・ピアノ。その良いところを余すところなく発揮したライヴ盤。聴いていて気持ちが良い。聴いていて、思わず足が動き、手でリズムを取る。

バップなピアノを支えるには「重い」ベースが良い。この盤では「バップ」なピアノを支える正統なベース、ひたすらリズムキープに徹する、サム・ジョーンズの重低音ベースが良い。そして、「バップ」なピアノのパフォーマンスにリズムの緩急を、リズムのキープを司る、大胆かつ繊細な、ルイス・ヘイズのドラムが良い。

ハリスの典型的なバップ・ピアノ。それを支えるジョーンズの重低音ベース。リズム&ビートを司る大胆かつ繊細なヘイズのドラム。バップなピアノ・トリオの好パフォーマンスがこの盤に詰まっている。そして、ジャケットを見れば、なかなかお洒落なロゴタイプにあしらわれた「ジャズらしい」ジャケット。ピアノ・トリオの好盤である。
 
 
 

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