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2020年8月 4日 (火曜日)

どう考えても初心者向けでは無い

暑いですね〜。今日は朝からエアコンのお世話になっています。年齢的に熱中症になってもつまらないので(笑)。

さて、初心者向けのジャズ盤紹介に出てくる盤の中で、どう考えても初心者向けでは無い盤が紹介されていたりする。ジャズの歴史を知る上で重要な盤とか、ジャズの演奏スタイルを全て知る上で必要な盤とかがそれに当たる。逆に、この類の盤をジャズ初心者の時に聴いてしまったら、ジャズを敬遠してしまうことにもなりかねない「危険な盤」である(笑)。

『Louis Armstrong At Town Hall "The Complete Town Hall Concert" 17 May 1947』(写真左)。タイトル通り、1947年5月17日、NYの Town Hal でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Louis Armstrong (tp,vo), Jack Teagarden (tb), Bobby Hackett (tp), Sidney Catlett (ds), Peanuts Hucko (cl), Dick Cary (p), Bob Haggart (b), George Wettling (ds)。

ルイ・アームストロング、愛称サッチモの好ライヴ盤。演奏の合間にサッチモへのインタビューが入っていたりで、臨場感溢れるライヴ盤である。サッチモのトランペットは、力強く音が大きく、それでいて正確な音程が素晴らしく、アドリブにおいては自由奔放さ溢れる展開が個性。バップ以前のスイング時代の音作りだが、そんなスタイルなんて無関係、サッチモのトランペットを通じて、ジャズの楽しさがビンビンに伝わってくる。
 
 
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この頃のジャズは人気抜群の「大衆演芸」。サッチモのトランペットの演奏そしてヴォーカル、どれもが「演芸」として突出していて、このライヴ盤を聴いていて良く判るのだが、とにかく聴衆から「大ウケ」である。他のメンバーも同様で、それぞれの楽器で、とても「良い音」を出している。ジャズというもの、まずは「それぞれの楽器がとても良い音を出す」ことが絶対条件、ということをこのライヴ盤は教えてくれる。

サッチモのボーカルだってそうだ。このサッチモの唄いっぷりって、ジャズ・ヴォーカルの「基本・大本」ではないだろうか。ダンディズム溢れる「ジャズとして正統な歌唱法」での歯切れの良い歌唱。肉声が「もうひとつの楽器」となって鳴り響くようなヴォーカルは圧巻だ。このサッチモのヴォーカルは「ジャズ・ヴォーカル」の基本と言って良い。とにかく上手い。こちらも聴衆に「大ウケ」。

「ジャズの基本・ジャズの大本・ジャズの楽しさ」をこのライブ盤は教えてくれる。この盤を聴いて「ジャズの基本・ジャズの大本・ジャズの楽しさ」を感じることが出来るのは、ジャズを聴き込んでいって、ジャズ者中堅になった頃だろう。しかもこの盤、録音は1947年なので良く無い。この盤、たまに初心者向けのジャズ盤紹介に出てくる。しかし、ジャズ者初心者の方々は無理して聴かなくて良い。ジャズ者初心者が楽しめる盤は他に沢山ある。
 
 
 

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