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2020年7月20日 (月曜日)

ゴードンのもう一枚のリーダー盤

昨日のブログで「リーダー作はこの盤と『Lookin' Good!』の2枚しか残っていないが、どちらも「隠れ好盤」レベルの内容の良い盤。この盤でゴードンのトランペットが気になったら、もう一枚の『Lookin' Good!』も聴いて頂きたい」と書いた手前、今日はそのジョー・ゴードンのリーダー盤第2作目『Lookin' Good!』について触れておきたい。

Joe Gordon『Lookin' Good!』(写真左)。1961年7月、西海岸のLos Angeles での録音。ちなみにパーソネルは、Joe Gordon (tp), Jimmy Woods (as), Dick Whittington (p), Jimmy Bond (b), Milt Turner (ds)。幻のトランペッター、ジョー・ゴードンが西海岸に渡った後に、西海岸のメンバーと録音したリーダー作第2弾で最終作である。この後、1963年11月、リーダーのゴードンは家の火災により、不慮の死を遂げる。

1960年代に入ってからの米国西海岸ジャズ・シーンについては不勉強で、主だった若手〜中堅のジャズメンについて良く判らない。このゴードンのリーダー作第2弾についても、トランペットでリーダーのジョー・ゴードン以外、他のメンバーについてはよく知らない名前ばかり。聴く前は「大丈夫なんか」と心配になるが、聴いてみると、あら「なかなか良いやん」。1961年という時代を踏まえて、演奏の内容はモード・ジャズが主。
 
 
Looking-good  
 
 
ジャズの最大の特徴である「即興演奏」の自由度を大きく広げる為に採用された「モード・ジャズ」。この盤では、さすが西海岸ジャズとでも言おうか、かっちりとまとまった、端正で素直なモード・ジャズが展開されている。頭で理解して理屈で音にした様な端正さ。変幻自在、縦横無尽といった、マイルスを中心とした、非常に自由度と即興性の高いモード・ジャズと比べると、この「こじんまり」したところに、ちょっと物足りなさを感じる。

それでも、内容的にはなかなか健闘していて、当時の米国西海岸ジャズの状況を体感する上では貴重な録音であることは確か。リーダーのゴードンのトランペットは安定した吹きっぷりで、バンド・サウンド全体を牽引している。その端正で溌剌とした吹きっぷりは、同じフロント管、ジミー・ウッズのアルト・サックスの聴き応えのあるパフォーマンスを引き出している。この盤のフロント2管は好調。ユニゾン&ハーモニーもバッチリ決まって聴き応え充分。

知る人ぞ知る、玄人好みのトランペッター、ジョー・ゴードン。他には、ジョニー・コールズとかブルー・ミッチェル、リチャード・ウィリアムスあたりが、ゴードンと同じポジションにいるトランペッターかと思う。いずれもテクニックに優れ、端正で歌心溢れる吹きっぷりで、味のあるパフォーマンスを残してくれている。ビッグ・ネームのパフォーマンスも当然良いが、時には、この「知る人ぞ知る、玄人好みのトランペッター」にも耳を傾けて欲しい、と思っている。
 
 
 

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