« ジャズの原風景を見るような音 | トップページ | 爽快フュージョンでスカッとする »

2020年7月10日 (金曜日)

ウィルバー・ハーデン知ってる?

今日も雨模様の空。各地で大雨による被害が続出している。心配である。ここ千葉県北西部地方は雨に関してはまだそんなに激しく降ってはいない。しかし、蒸し暑い。曇り空が続いているので、気温は30度手前で止まるのだが、湿度はMax。これだけ湿度が高いとちょっと動くだけで汗がジンワリ滲み出て、実に不快である。

Wilbur Harden『The King and I』(写真左)。1958年9月、NYのVan Gelder Studioでの録音。サヴォイ・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Wilbur Harden (flh), Tommy Flanagan (p), George Duvivier (b), G. T. Hogan (ds)。リーダーのウィルバー・ハーデンのフリューゲルホーン1管のワンホーン・カルテットである。名盤請負ピアニスト、トミフラが参加。ベースにデュビビエ、ドラムにホーガンと渋いリズム隊。

リーダーのウィルバー・ハーデンは、1924年12月、アラバマ州生まれのジャズ・トランペット、フリューゲルホルン奏者。1969年に45歳で鬼籍に入っている。1958年後半に深刻な病気にかかったらしく、リーダー作は、1958年の元気な頃に出した4枚のみ。サイドマンとしても1957〜58年に集中しており、寡作のトランペッターである。
 
 
The-king-and-i
 
 
ハーデンのトランペットは聴き心地がとても良い。愛らしくてウォームな音色。決して派手派手しい立ち回りはしない。流麗というよりは「朗々」の方が言い得て妙。そんな「暖かで澄んでいて朗々とした」、この盤ではフリューゲルホーンで、有名ミュージカルの「王様と私」の、魅力的な楽曲の数々を吹き上げていく。楽曲の可憐な旋律と相まって、とても耳に心地良いハーデンのフリューゲルホーンである。

伴奏を務める、トミー・フラガナンこと「トミフラ」。名盤請負人と呼ばれるが、確かに、リーダー作のリーダーの楽器の音と個性に合わせた、個性が引き立つような弾き回しは「素晴らしい」の一言。本来は「バップ」なピアニストなんだが、ここでは、ハーデンのフリューゲルホーンの雰囲気にあった、可憐でウォームな、それでいて、そこはかとなくビートを効かせた弾き回しを披露している。このトミフラのピアノの弾き回し、聴きものである。

ホーガンの可憐で気品溢れるドラミング。デュビビエのベースが演奏の「底」そしっかりと押さえていて見事。ホーガンの愛らしくてウォームなフリューゲルホーンも良し。トミフラ率いるリズム・セクションも良し。アルバム全体、沁みる演奏のオンパレード。この盤によって、寡作の「ウィルバー・ハーデン」の名前が印象に残る。ハーデンにとって、この盤があって良かった。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況
 

 ★ AORの風に吹かれて    【更新しました】 2020.06.28 更新。

  ・『You’re Only Lonely』 1979

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2020.06.28 更新。

  ・Zep『永遠の詩 (狂熱のライヴ)』

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.06.28 更新。

  ・太田裕美『手作りの画集』

Matsuwa_billboard  

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から9年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 

« ジャズの原風景を見るような音 | トップページ | 爽快フュージョンでスカッとする »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ジャズの原風景を見るような音 | トップページ | 爽快フュージョンでスカッとする »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

カテゴリー