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2020年7月16日 (木曜日)

ジャズ喫茶で流したい・177

ジャズを聴き始めてはや40年あまり。所有するアルバムの数も、リアルのジャズ喫茶が開けるほどの枚数になり、ジャズ盤紹介本などで紹介されるアルバムについては、ほぼ、一度は聴いたことがあるものばかりになった。しかし、それでも、まだ知らない、未知のジャズマンの好盤にバッタリ出会うのだから、ジャズの裾野は広い。

Lafayette Harris Jr. Trio『You Can’t Lose with the Blues』(写真左)。2018年5月3日、NYのVan Gelder Recording Studioでの録音。ちなみにパーソネルは、Lafayette Harris Jr. (p), Peter Washington (b), Lewis Nash (ds)。リーダーの「Lafayette Harris Jr.」を僕は全く知らなかった。今回は「ジャケ買い」。なんか、良い音が聴けそうなジャケットなのだ。

まず「Lafayette Harris Jr. = ラファイエット・ハリスJr.」とは誰か。1963年生まれ。フィラデルフィア出身、NYブルックリン在住。幼少時代に教会音楽を体験、R&Bバンドやファンクバンドに所属。そして、ジャズについては、ケニー・バロンやバリー・ハリス、サミー・プライスらに師事。今年で57歳。ベテランの域に達した、ファンキーでソウルフルなピアニストである。でも、僕は今まで全く知らなかった。

サイドマンが良いのもこの盤をチョイスした理由。ベースのピーター・ワシントンは渋く堅実なアコースティック・ベースが身上。そして、ドラムのルイス・ナッシュは燻し銀の様なクールで小粋なドラミングで鳴らしたベテラン。この二人がリズム隊としてサポートするのだ。その内容は悪かろう筈が無い。 
 
 
You-cant-lose-with-the-blues  
 
 
ラファイエット・ハリスJr. のピアノはオーソドックスな純ジャズ志向。ハードバップ〜ファンキー・ジャズの弾き回し。実に判りやすく、その弾き回しはソウルフル。ブルージーであり、ポジティヴであり、グルーヴィー。聴いていて、思わず足でリズムを取り、思わず頭が微かに揺れる。それでいてファンクネスの度合いは適度。とても上品なファンクネス。俗っぽくならない、ちょっと凛とした弾き回し。

収録曲は全12曲、3曲がラファイエットのオリジナル曲でなかでも「You Can't Lose With The Blues」は上質のブルースナンバー。残りはスタンダード曲。ビル・エヴァンスで有名な「Ev’ry Time We Say Goodbye」はファンクネス漂うソウルフルな弾きっぷりに耳をそばだてる。パーカー作のビ・バップ曲「Bloomdido」はファンキーな弾回しがユニーク。「Please Send Me Someone to Love」では、ソロ・ピアノを披露している。これがまた絶品。

この盤、ルディ・ヴァン・ゲルダースタジオでの録音で、長い間ルディ・ヴァン・ゲルダーのアシスタント・エンジニアを努めていたモーリン・シックラーの録音。これがなかなか良い雰囲気。この録音の良さもこの盤の特筆すべき事項。録音も良しのオーソドックスなピアノ・トリオ盤。我がバーチャル音楽喫茶『松和』ではヘビロテ盤となっております。
 
 
 

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東日本大震災から9年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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コメント

Lafayette Harrisはアメリカのミュージシャンの間では結構有名でかなりのベテランさんです。レノックスラウンジで毎週オープンマイクをしていた時にお世話になった歌手もたくさんいるかと思います。マックス・ローチのピアノ伴奏を10年間やっており、アーネスティン・アンダーソンやアーチー・シェップなどのサイドマンでもあります。取り上げてもらえてめちゃくちゃ嬉しい!ありがとうございます。このアルバムは巨匠ヒューストン・パーソンのプロドゥースでジャズウィークでも数週間#1になったほどでアメリカのラジオではかなり流れてまして今月までトップ10にずっと残ってました。日本にもこれから呼ぶつもりにしてましたのでどうぞこれを機にまたよろしくお願い致します。
オフィシャルビデオ:
https://www.youtube.com/watch?v=dG1ygL6wJ1I&t=332s
https://www.youtube.com/watch?v=AXuOX4nAGDc

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