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2020年6月28日 (日曜日)

カウント・ベイシー楽団の入門盤

今年の梅雨は実にメリハリが効いている。降る時は思い切り降る。しかも、ドンヨリ曇り空が結構続く。これがまた鬱陶しい。これだけドンヨリした空模様が続くと気が滅入ってくる。爽快な、スピード感のある、切れ味のある、音圧豊かなジャズが聴きたくなる。そうだ、ビッグバンド・ジャズだ。梅雨の鬱陶しい気分を一掃するには、ビッグバンド・ジャズが良い。

Count Basie & His Orchestra『Basie Straight Ahead』(写真左)。1968年9月mハリウッドのTTG Studiosでの録音。EMI傘下のドットレーベル(パラマウント・レコード)からのリリース。非常に溌剌とした、明るいメリハリの効いたアレンジで統一されている。ベイシー楽団のアルバムの中でも、健康的な明るいビッグバンド・ジャズを聴くことが出来る好盤である。

僕はビッグバンド・ジャズが得意な方では無い。特に、ビッグバンド・ジャズと言えば、デューク・エリントン楽団かカウント・ベイシー楽団か、どちらかである。この双璧の楽団の音を聴きこまない限り、ビッグバンド・ジャズは理解出来ない、ということは判っていた。が、最初にお気に入りになったビッグバンドは「Gil Evans & Monday Night Orchestra」と「Toshiko Akiyoshi - Lew Tabackin Big Band」だったので、どうにも「劣等感」が拭えない。
 
 
Basie-straight-ahead  
 
 
それでも、21世紀になって、デューク・エリントン楽団、カウント・ベイシー楽団のアルバムも聴く様になり、やっとビッグバンドが判り出した。そんな中で、まずはカウント・ベイシー楽団の音に傾注した。そして、この盤『Basie Straight Ahead』が一番のお気に入り盤になった。とにかく明るくて判り易い。ノリも良いし、それぞれのソロも輝いている。

カウント・ベイシー楽団の個性である「パンチ力」が溢れんばかりである。加えて、それまでのベイシー楽団のもう一つの個性であった「野放図で豪快なスイング」が「端正で豪快なスイング」に変化している。パンチ力やスイング感は強烈だが、耳につかない。良い音、頃合いの良い刺激として耳に届く。音の重ね方と楽器の鳴らし方が理想的、かつ「野放図から端正」へのアレンジの変化が有効なのだろう。

この盤より「サミー・ネスティコ」が本格的にベイシー楽団に関わり、本盤では全曲の作編曲と指揮をネスティコが務めている。このネスティコの関与がベイシー楽団の音にポジティヴな変化を与えている。「バランス良く繊細かつ骨太」、そんな雰囲気が濃厚なベイシー盤である。とても聴き易いビッグバンド盤で、ビッグバンド・ジャズの入門盤としてもお勧めです。
 
 
 

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