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2020年6月29日 (月曜日)

躍動的な北欧ジャズ・ピアノ

今年の夏は「とても梅雨らしい」。雨が降れば降ったで思い切り降るし、晴れ間が出たら出たで思い切り蒸し暑い。この蒸し暑さが我慢ならない訳で、ジャズを聴く分にも、この蒸し暑さではまともに聴く気にならない。それでもジャズは聴きたい訳で、この蒸し暑さの中でも、ある程度、気持ち良く聴けるジャズは何か、と考える。

Jan Lundgren Trio『For Listeners Only』(写真左)。2000年12月11ー13日、コペンハーゲンでの録音。ちなみにパーソネルは、Jan Lundgren (p), Mattias Svensson (b), Rasmus Kihlberg (ds)。リーダーのヤン・ラングレンはスウェーデンのピアニスト。 マティアス・スベンソンは同じく、スウェーデンのベーシスト。ラスムス・キルベリはやはり同じく、スウェーデンのドラマー。そう、このトリオは純スウェーデン出身のピアノ・トリオである。
 
北欧ジャズは耽美的で透明度が高く、テクニックは高度、歌心が豊かで流麗、静謐でクールな音世界が特徴。1950年代から北欧ジャズは発展してきたが、北欧ジャズの凄いところは、この「北欧ジャズならではの特徴」が1950年代に出現して以降、現代まで、ずっと継続され、年を経る毎に「進化」し「深化」していること。
 
 
For-listeners-only  
 
 
やはり梅雨の蒸し暑い中、北欧ジャズとボサノバ・ジャズだけが気持ち良く聴けるジャズかな。このヤン・ラングレンのトリオは北欧ジャズの特徴をしっかりと引き継いでいて、申し分ない展開である。しかしながら、このトリオ演奏が個性的なところがとても健康的な「躍動感」と「メジャーな響き」。
 
北欧ジャズの特徴として「静謐なバラード」や「ヒーリング音楽の様な怜悧な響き」があるのだが、このトリオ演奏には、その代わりに、北欧ジャズらしからぬ躍動感がある。リズム&ビートが明確で、アドリブ・フレーズに「暖かい響き」が満ちている。「夏の北欧のジャズ」という雰囲気が、実に耳に心地良く響く。
 
こってこての北欧ジャズで固めるのでは無く、米国のコンテンポラリーな純ジャズの雰囲気やスムース・ジャズの雰囲気も取り込んで、北欧ジャズをベースにしながら、インターナショナルな雰囲気の「ネオ・ハードバップ」なピアノ・トリオ演奏に仕立て上げている。リリース当時、人気盤であったことも頷ける。肩肘はらずに、リラックスして気持ち良く聴けるピアノ・トリオである。
 
 
 

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Never_giveup_4
 

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