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2020年5月23日 (土曜日)

Jフュージョンの注目の新バンド

日本のジャズが元気である。ジャズ・ミュージシャンの頭数も相当数に上るようになった。しかも、それぞれ、テクニックは高く、全員とは言わないまでも、かなりの確率で、優れた内容のアルバムがリリースされ続けている。

フュージョン・ジャズについても同様。Jフュージョンについては、以前からのグループ、ジャズマンの活躍が継続されていることもさることながら、新しく出てきたグループやジャズマンの活躍も目覚ましい。

DEZOLVE『Frontiers』(写真左)。今年2月のリリース。ちなみにパーソネルは、北川翔也 (g), 友田ジュン (key), 小栢伸五 (b), 山本真央樹 (ds)。ゲストボーカルとして人気シンガーソングライター「やなぎなぎ」が参加。プログレっぽいテクニカルなフュージョン・サウンドに、明るくポップな感覚を付加している。

2014年結成のJフュージョンの新進気鋭のバンド、DEZOLVE(ディゾルブ)のメジャー3rd.アルバムになる。今作のテーマは「境界」。従来のテクニカルフュージョン・サウンドにエキゾチックな要素を取り入れた、とされる。

そう言えば、このテーマについては、昔、Jフュージョンの大先輩バンド、CASIOPEA(カシオペア)が採用していた記憶がある。ただ、それぞれの楽曲については、テーマで謳うほど、エキゾチックな要素が上手く融合されていた記憶が無く、今回のDEZOLVE盤についても、ちょっと怪しいなあ、と思って聴き始める。
 
 
Frontiers  
 
 
まず、一番耳に残るのが、7曲目の「Hidden Sanctuary」。インド・テイストのエキゾチックな響きが漂っている。タブラやシタールの音、そして「コナッコル」というらしいが、南インド由来の口ドラムが不思議な音を出している。

4曲目の「Across the Silk Road」では、これは聴けばすぐ判る中華風のメロディ。二胡の音が良い感じ。そして、3曲目「re : fruition」はボーカル入り。高速ビートな演奏で疾走感抜群だが、ボーカルを入れることで、ポップでトロピカルな雰囲気を上手く醸し出している。

DEZOLVEというバンドの個性「テクニカルでテンションの張ったフュージョン」を踏襲したタイトル曲「Frontiers」もなかなかの出来で、従来のバンドの個性についてもしっかりと維持していて、聴き応えがある。

従来のテクニカルフュージョン・サウンドにエキゾチックな要素を取り入れた、という今回のアルバム・コンセプトは概ね成功していて、個性と特徴の裾野をグッと広げた内容の好盤に仕上がっている。

Jフュージョンの新バンドの活躍は頼もしい限り。振り返れば、CASIOPEA、T-SQUARE 以降、目立ったバンドが出ていない。これからのJフュージョンのバンド・サウンドの担い手として、DEZOLVE には期待している。
 
 
 

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