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2020年5月 4日 (月曜日)

ブルー・ミッチェル「この一枚」

トランペットの好盤の中で、当ブログでご紹介しそびれていた盤を選んで聴き直している訳だが、こんな有名盤、当ブログで語っていなかったとは思わなかった。どうも、昔、運営していたホームページで語ったまま(2006年8月9日にアップした形跡がある)、その旧ホームページを閉じる際、その記事を当ブログに移行し忘れたのが原因らしい。その盤とは・・・。

Blue Mitchell『Blue's Moods』(写真左)。1960年8月24 & 25日の録音。ちなみにパーソネルは、Blue Mitchell (tp, cor), Wynton Kelly (p), Sam Jones (b), Roy Brooks (ds)。ハード・バップ時代中期~後期の人気トランペッターの一人、ブルー・ミッチェルのワンホーン・カルテットである。

ブルー・ミッチェルといえば、1930年3月、フロリダ州マイアミ生まれ。ハイスクール時代にトランペットを学び、1951年にプロ入り。1958年にホレス・シルバーのグループに入り頭角を現す。その後、ブルーノートやリバーサイドでソロのリーダー盤を相当数リリースしている。晩年には、ロック系のアーティストと積極的に交流し、そのジャズ・ロック的な演奏が話題になった。1979年5月、49歳で逝去している。

彼のトランペットは、ファンキーでしっかりと芯のある音なのだが、意外と耳当たりの良い「まろやかな響き」が特徴。そして、その音の響きがブリリアントで、いかにも「ブラスの響き」って感じが良い。目立ちたがり屋のジャズ・トランペッターの様に、ど派手なパフォーマンスや、耳を突き抜けるようなハイ・トーンは無いんだけど、そのファンキーで、耳当たりの良い「まろやかな響き」がクセになる、実に雰囲気のあるトランペットである。
 

Blues-moods
 
 
まず、この盤、ジャケットがすこぶる良い。煙草を吸いながらトランペットを吹くブルー・ミッチェルの横姿。実にジャズ的で格好良いポートレートである。しかも、ジャケットの色調はリーダーのブルー・ミッチェルにちなんた「ブルー」が基調。実にハードバップっぽい、粋なジャケットである。こんな素敵なジャケットを持つ盤に駄盤は無い。

冒頭1曲目の「 I'll Close My Eyes」で、もう「イチコロ」である。明るくてテンポのいい曲調なのだが、ブルー・ミッチェルが吹く、どこか哀愁漂う、ブルージーなトランペットの響きに耳を奪われる。そして、その「明るいが、どこか哀愁漂う」雰囲気を、ケリーの「コロコロ転がるようにハッピー・スイングするが、どこか哀愁漂う」ピアノが増幅する。この「この盤ならではの雰囲気」が、盤全体に充満しているのだから「たまらない」。

メリハリを効かせたサム・ジョーンズのベースも良いし、ドラムのロイ・ブルックスも堅実なサポート。やはり、好盤って、バックのリズム・セクションのサポートが良いのが絶対条件。心地良いリズム・セクションをバックに、ミッチェルのトランペットは、優しく気持ち良さそうに、歌を唄うが如く、極上のフレーズを紡ぎ上げていく。

全編、心地よい爽やかな風が吹き抜ける様な演奏が繰り広げられる。ブルー・ミッチェルのトランペットが心地良く響く。更に、この盤、ブルー・ミッチェルのワンホーン作なので、ブルー・ミッチェルのトランペットの特徴と個性を心ゆくまで味わうことの出来る好盤である。
 
 
 

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スミマセン実は、ケニーカークランドのお話を聞きたくてメールいたします。
ツイッターしてなくて、どこから入って良いか分からなくて 、お話する方法を教えてください

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