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2020年4月10日 (金曜日)

凄い未発表ライブ盤が出てきた

僕がジャズを聴き始めた1970年代後半は、フュージョン・ジャズの全盛時代。ジャズ者初心者だったので、しっかりハードバップやビバップの名盤と呼ばれる盤を順に聴いてはいたが、当然、フュージョン・ジャズも聴きに聴いた。もともと、ロックのインストルメンタル、いわゆる「プログレ」が大好きだったので、電気楽器ベースのフュージョン・ジャズは、すんなり入った。

フュージョン・ジャズについては、ムードや聴き心地重視の「ソフト&メロウ」なもの、かたや、ノリ重視でR&B志向の「フュージョン・ファンク」の2つが主流。後者の代表格が「ブレッカー・ブラザース(The Brecker Brothers)」。トランペッターのランディ、テナー/サックス奏者のマイケルのブレッカー兄弟が双頭リーダーの伝説のフュージョン・バンドである。

The Brecker Brothers『Live and Unreleased』(写真)。1980年7月2日、ドイツ、ハンブルグの伝説的ジャズ拠点、Onkel Pos Carnegie Hallでのライヴ録音。80年の夏、5週間に渡る欧州ツアーの一コマ。ちなみにパーソネルは、Randy Brecker (tp & vo), Michael Brecker (ts), Mark Gray (key), Barry Finnerty (g), Neil Jason (b & vo), Richie Morales (ds)。収録曲については「Strap Hangin'」「Sponge」「Some Skunk Funk」他、代表曲のオンパレード。
 
 
Live-and-unreleased-brecker-brothers  
 
 
もうかれこれ40年前のライヴ音源である。内容が良ければ、もう既にリリースされているはず。あんまり期待せずに聴き始めたんだが、これがビックリ。冒頭の「Strap Hangin'」を聴いただけで、椅子から転げ落ちそうになった。なんだ、この凄い演奏は。しかも音が良い。迫力満点、各楽器の分離も良く、パンチとメリハリの効いた音。全盛期のブレッカー・ブラザースのパフォーマスの「ど迫力」がダイレクトに伝わってくる。内容良し、音良し、ジャケット良しと「好盤条件3拍子」が揃った未発表ライヴ音源である。

まず、兄弟のパフォーマンスが凄い。ランディはトランペットを疲れ知らずに吹きまくり、マイケルはテナー・サックスを疾走感満点に吹きまくる。どちらのパフォーマンスも、純ジャズのレジェンド級のトランペッターやテナーマンと比較しても決して引けを取らない、素晴らしい内容。グレイのキーボードも凄いし、フィナティのエレギはファンキー度満点。ジェイソンのベース、モラリスのドラムのリズム隊もフロント楽器を鼓舞し、ガッチリとサポートする。

ファンク・グルーヴとキャッチーなメロディ、そして炸裂のソロ。それらを的確に表現し、イメージを増幅する。このライブ盤のブレッカー・ブラザースの演奏能力は凄まじいものがある。フュージョンだから演奏パフォーマンスはイマイチで、純ジャズだから優秀なんてことは絶対に無い。このライブ盤を聴いて改めてそう思う。フュージョン・ジャズだからと言って侮ってはならない。しかし、どうして、これだけ凄い内容のライブ音源が40年もの間、倉庫に眠っていたのか。いやはや、今回、発掘リリースされて良かった。
 
 
 

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