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2020年4月 5日 (日曜日)

欧州での伝説的ツアーの一コマ

Art Blakey & Jazz Messengersは、ハードバップの伝承グループであった。マイルスのグループと併せて、有望ジャズマンの登竜門であった。後に一流のメジャーな存在になったメインストリーム系のジャズマン(もちろんドラマー以外だが)達が、一定期間、ジャズ・メッセンジャーズに籍を置いている。若い時代に、このジャズ・メッセンジャーズに籍を置いて、技を磨き、プロのジャズマンとしてのスタンスを学ぶ。

そんなArt Blakey & Jazz Messengersであるが、「バンドの音楽監督に恵まれた時、黄金時代(全盛期)を迎える」という傾向がある。第1期の黄金時代は、音楽監督が「ベニー・ゴルソン」の時代。1958年から1959年の2年間であるが、ゴルソン・ハーモニーを含めた優れたアレンジと選りすぐりのメンバーに恵まれ、ジャズ・メッセンジャーズならではのハードバップな音世界を確立している。

Art Blakey & Jazz Messengers『1958 - Paris Olympia』(写真)。1958年11月22日と12月17日、フランスはパリの「L'Olympia」での録音。ちなみにパーソネルは、Art Blakey (ds), Lee Morgan (tp), Benny Golson (ts), Bobby Timmons (p), Jymie Merritt (b)。第1期黄金時代のベストメンバー、フロントがモーガンのトランペットとゴルソンのテナーの2管のクインテット構成。
 
 
1958-paris-olympia
 
 
名盤『Moanin'』をリリース後のパリでのライブ録音。演奏自体はやや荒いが、ジャズ本来の演奏の迫力が伝わってくる好盤。『Moanin'』に収録されている曲「Are You Real」「Moanin」「Blues March」 が収録されていて、当然、その演奏内容は素晴らしい。また、この第1期黄金時代のベストメンバーで「Just by Myself」「I Remember Clifford」「Whisper Not」が演奏されており、その出来も、これまた素晴らしい。

このライブ盤、それぞれのメンバーは好調であるが、特に、リー・モーガンのトランペットが良い。「I Remember Clifford」が特に良い。この1曲だけで、このライブ盤の僕の中での評価はワンランクアップである。10分におよぶ熱演「Are you real?」も、メンバーそれぞれ、緩むこと無く、立派なアドリブソロを聴かせてくれる。それにしても、ゴルソン作曲の曲の出来の良いこと。ほんと、良い曲書いてます。

極端に短い32分音符で、スネアドラムを連打するドラミング、ナイアガラ・ロールを連発し、滑らかなシンバルレガートも冴え渡り、「カカカカカ」とスティックでスネアの縁を叩く音でフロント楽器を鼓舞して、ブレイキー御大も絶好調。ハードバップ〜ファンキー・ジャズの名演の数々。欧州にファンキー・ジャズ・ブームを巻き起こした伝説的ツアーの一コマとのこと。それも納得の素晴らしい内容のライブ盤です。
 
 
 

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Never_giveup_4
 

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