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2020年4月18日 (土曜日)

ジャズ・ファンクは格好良い

引きこもりの日常に加えて、今日は朝から大荒れの天気。結構な強い雨が降っていて、一日一回の散歩も出来ず、一日、新しいブログのコーナーを立ち上げていた。まあ、そんな話はともかく、春というのに、これだけ天気が悪いと気持ちも沈みがちになる。毎日の「ジャズ盤の聴き直し」もノリの良い曲が聴きたくなる。

ということで、真っ先に選んだ盤が「ジャズ・ファンク」。「ファンク・ジャズ」と「ジャズ・ファンク」、似たようなジャンル言葉があるが、僕は後ろの単語に重きを置いて解釈している。「ファンク・ジャズ」は、ファンクの要素を取り込んだジャズ、「ジャズ・ファンク」は、ジャズの要素を取り込んだファンク・ミュージック。今回は後者の好盤を選択。

Boogaloo Joe Jones『Right On Brother』(写真左)。1970年2月16日の録音。ちなみにパーソネルは、Boogaloo Joe Jones (g), Rusty Bryant (ts, as), Charles Earland (org), Jimmy Lewis (el-b), Bernard Purdie (ds)。いずれのメンバーも、ファンク・ミュージック畑の名うての名手達。ジャズ者の僕から見ると、名前に馴染みがあるのは、オルガンの「Charles Earland」とドラムの「Bernard Purdie」かな。
 
 
Right-on-brother  
 
 
全編に渡って、ブガルーのファンク・ギターが凄い。ダンサフルな曲はノリノリ、しっとりバラードな曲はしみじみ。かかるような、前のめりのカッティングが心地良い。高速ファンク「Brown Bag」のギター・ソロなんか、惚れ惚れするばかり。シンプルに8分音符で埋め尽くす様な短くリズミカルなフレーズの嵐。軽薄で格好良い、そんな形容がピッタリのファンク・ギター。

アーランドのオルガンは、思いっ切りソウルフル。加えて、ブガルーのファンク・ギターを惹き立てる様な、相性抜群の音が実に良い。ファクネスたっぷりに、高速ファンク曲は疾走感抜群に、バラード曲は情感溢れんばかりに、アーランドのオルガンが響き渡る。ブライアントのテナーもソウルフル。耳に馴染む、緩急自在のファンキー・サックスは抜群のグルーヴ感を醸し出す。

高速ファンク曲の合間合間に挟まっている「Things Ain't What They Used to Be」や「Let It Be Me」などのバラード曲も、ファンクネスだだ漏れの名演に、ただただ聴き惚れるばかり。単純に軽薄で格好良いジャズ・ファンク。メインストリーム・ジャズとは異なる、ポップでダンサフルなジャズ・ファンクは格好良い。思わず足で拍子を取りつつ、思わず腰が動く。気持ちもほっこり温かくなります。
 
 
 

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東日本大震災から9年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 

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