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2020年3月22日 (日曜日)

ゴルソン・ハーモニーの威力

こんな時期なんだが、彼岸の墓参り等で栃木路に逗留していた。この3連休はそんなこんな、色々と雑用があって、なかなかジャズを聴く機会が無かった。で、ここ千葉県北西部地方に帰り着いてジャズを聴くと、やっぱりジャズって良いなあ、ということになる。特に、ハードバップ成熟期の盤が良い。ジャジーな雰囲気濃厚で、とにかく三連休の雑事に追われた心に実に沁みる。

Benny Golson『Gone With Golson』。1959年6月の録音。ちなみにパーソネルは、Benny Golson (ts), Curtis Fuller (tb), Ray Bryant (p), Tommy Bryant (b), Al Harewood (ds)。前にご紹介した「With Golson」兄弟盤である『Groovin' With Golson』と同じく、ゴルソンのテナー、フラーのトロンボーンの2管フロントの快作。

だが、ベースが、ポール・チェンバースから、トミー・ブライアントに、ドラムが、アート・ブレイキーから、アル・ヘアウッドに代わっている。つまり、リズム・セクションのリズム&ビート部が総入れ替えで、やはり演奏の雰囲気は変わっている。『Groovin' With Golson』はさすが、ベースがPC、ドラムがブレイキーなので、重厚かつダイナミック。ゴルソン・ハーモニーが荘厳に響く感じ。
 
 
Gone-with-golson
 
 
この『Gone with Golson』では、さすがにベースとドラムのレベルがちょっと落ちるので、演奏全体の雰囲気は大人しく、かつ地味に変化している。が、ゴルソン・ハーモニーは同じ雰囲気、同じ響きで、こちらの『Gone with Golson』では、リズム・セクションが大人しくなった分、ゴルソン・ハーモニーがクールに前面に押し出て響く感じ。ゴルソン・ハーモニーをメインに聴く分には、こちらの方が良い感じかな。

この2枚の「With Golson」シリーズを聴くにつけ、ゴルソンのテナーとフラーのトロンボーンのフロント2管が、「ゴルソン・ハーモニー」との相性が抜群であることに気付く。なにも二人とも、ゴルソン・ハーモニーに向けて、吹き方を変えている訳では無いので、もともと二人の持つ「音色」がゴルソン・ハーモニーのユニゾン&ハーモニーに合っているのだろう。

冒頭の「Staccato Swing」を聴けば、良い感じのジャジーな雰囲気やなあ、と思うこと請け合いである。出だしから炸裂の「ゴルソン・ハーモニー」に寄るところ大。この盤では、ゴルソン・ハーモニーの下での「チェイス」などのアレンジも聴くことが出来て、ゴルソン・ハーモニーを愛でる分には、十分な内容の盤ではある。いやはや、ゴルソン・ハーモニーの威力、恐るべし、である。
 
 
 

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