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2020年3月 9日 (月曜日)

現代の「ジャズ・オルガン」盤

昨日は一日中、雨が降ったり止んだりで、ちょっと寒い一日だった。しかし、今日は雨も上がって気温も上がって、暖かな一日。ここ千葉県北西部地方は最高気温が19度。もはや4月中旬の気温である。まだ3月上旬なのにね。先週の週末は悲しい出来事(マッコイ・タイナーの逝去)もあったけど、悲しんでばかりではいけない。ということで、こってこてファンキーでブルージーなオルガン・ジャズで、心をポジティヴにリセットする。

Tony Monaco and Joey DeFrancesco『New Generations Paesanos On The New B3』(写真左)。2002年12月の録音。ちなみにパーソネルは、Tony Monaco (new B3, accordion), Robert Kraut (g), Louis Tsamous (ds), Joey DeFrancesco (new B3), Craig Ebner (g), Louis Tsamous (ds)。2つのオルガン・トリオが弾き分ける企画盤。

この盤は、ジャズ・オルガニスト、モナコとデフランチェスコとの共演。それぞれのトリオを引きつれ、新世代オルガン「ハモンド“NEW” B-3」を弾き倒す企画盤。ジャズ・オルガンを体感するには格好の好盤である。デフランチェスコは新進気鋭のオルガン奏者として、前から着目して聴いてきたが、モナコについては全く知らなかった。が、デフランチェスコに匹敵する素晴らしいオルガン奏者である。
 
 
Paesanos-on-the-new-b3  
 
 
過度なファンクネスは避け、切れ味と流麗さを前面に押し出しつつ、ブルージーな音色はしっかりと押さえて、「ハモンド“NEW” B-3」を弾き倒している。以前のジャズ・オルガンに比べて、スッキリしている、というか、シュッとしている。どちらのオルガンも、硬軟自在、緩急自在、そして、オルガン自体の表現力が抜群。新しいスタイルの、現代のジャズ・オルガンだと言える。

選曲を見渡すと、全10曲中、8曲がトニー・モナコのオリジナル曲。いわゆる、オルガニストの作曲なので、オルガンが一番映える曲作りになっている様で、「ハモンド“NEW” B-3」の音を聴き込むには最適の選曲ではある。スタンダード曲は2曲。スタンダード曲については、オルガン奏者自体の個性と資質を確認するのに最適なんだが、これはちょっと物足りないなあ。特に、モナコの実力を測りかねている。

何はともあれ、現代のジャズ・オルガンを体感するのに、「ハモンド“NEW” B-3」の音を体感するのに最適なアルバムである。とにかく、聴いていて「楽しい」。オルガン・ジャズの楽しさがしっかりと詰まった、なかなか隅に置けない企画盤である。「ハモンド“NEW” B-3」のアップをあしらったジャケットもなかなか。好盤です。
 
 
 

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Never_giveup_4
 

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