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2020年3月17日 (火曜日)

ビートルズ・カヴァー集の第2弾

ジャズの世界では、ビートルズのカヴァーは古くから、そう1960年代前半、ビートルズが世界で流行りだした頃からで、意外と早い。そういう意味では、ジャズって意外と「軽薄短小」だなあ、と思うんだが、しかも、そのアレンジたるや、初期の頃のものは酷いものが多くて、むやみに手を出そうものなら「火傷」をする。そう「火傷」をしてからでは遅い。後悔先に立たず、である(笑)。

今ではサブスクの音楽サイトで、チャレンジとして気軽に聴くことが出来るので、片っ端から聴ける。1960年代前半はアレンジがイマイチなんだが、1960年代半ばから熟れてきて、クロスオーバー・ジャズの先駆けの「イージーリスニング・ジャズ」の範疇で、優れたアレンジと演奏のビートルズ・カヴァーが出現した。1970年代以降は、逆にビートルズ・カヴァーは意外と難物なので、優れたアレンジで用意周到に取り組むべきものとなり、いわゆる「失敗作」はほとんど無くなったと思っている。

Al Di Meola『Across the Universe』(写真左)。今月リリースほやほや。超絶技巧ギタリスト、アル・ディ・メオラ(略して「ディメオラ」)がリーダーの、2013年リリースの『All Your Life』に続く、ビートルズ・カヴァー集の第2弾である。第一弾のカヴァー集でも、ビートルズのカヴァー集とは言え、あまりカヴァーされない曲を一ひねりも二捻りも加えたアレンジで取り上げていたが、この第2弾でも、おおよそ今まで、ジャズでカヴァーされたことの無いビートルズ曲を、これまた素晴らしいアレンジを施して披露している。
 
  
Across-the-universe-1   
 
 
1. Here Comes The Sun
2. Golden Slumbers Medley
3. Dear Prudence
4. Norwegian Wood
5. Mother Nature’s Son
6. Strawberry Fields Forever
7. Yesterday
8. Your Mother Should Know
9. Hey Jude
10. I’ll Follow The Sun
11. Julia
12. Till There Was You
13. Here, There And Everywhere
14. Octopus’s Garden
 
 
以上が収録曲なんだが「Dear Prudence」「Mother Nature’s Son」「Your Mother Should Know」「I’ll Follow The Sun」「Julia」「Till There Was You」など、ジャズでカヴァーされた前例を僕は知らない。「私がギターを弾く理由はビートルズがいたからです」と語るディメオラ。そう、ディメオラはビートルズが大好きなんだ。このカヴァーされない、カヴァーし難い楽曲を、超絶技巧なギターテクニックを駆使した、難度の高いアレンジで、クールにユニークにカヴァーしている。

意外と簡単そうに聴こえるが、かなり難しいことを難なくやっている。超絶技巧ギタリストのディメオラの面目躍如である。現代ジャズ・ギターの最先端のテクニックを聴くにも、今までカヴァーされたことのないビートルズ曲を楽しむにも、絶好のカヴァーアルバムです。ちなみに、この盤のアルバム・ジャケットはジョン・レノンのアルバム『Rock 'n' Roll』を再現しています。小粋でお洒落ですね。
 
 
 

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Never_giveup_4
  

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