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2020年1月25日 (土曜日)

1980年代後半のリー・コニッツ

ジャズ盤の蒐集〜リスニングって終わりがない。40年以上、ジャズ盤を聴き続けてきたが、それでも「この盤は知らない」そして「ええ内容のアルバムやなあ」と感心することがまだまだあるのだ。最近思うに、ジャズ盤って、いったいどれだけの数があるんだろう。意外と音楽のジャンルの中で一番、枚数が出てたりして。

Lee Konitz『The New York Album』(写真左)。1987年8月18 &19日の録音。ちなみにパーソネルは、Lee Konitz (as), Harold Danko (p), Marc Johnson (b), Adam Nussbaum (ds)。Lee Konitz(リー・コニッツ)は、1927年生まれのアルト・サックス奏者のレジェンド。この盤の録音時で既に60歳の大ベテラン。録音時は純ジャズ復古の時代。

しかし、純ジャズ復古の時代とはいえ、1987年という時代に、こんなに硬派で内容の濃いメインストリーム・ジャズのアルバムが録音されていたなんて、単純に「驚き」である。とにかく、リーダーのリー・コニッツのアルト・サックスが溌剌としていて、良い音を出している。活き活きとしたグルーヴ感を湛えて、ハードバップなアドリブ・フレーズを連発する。聴いていてワクワクする。
 
 
The-new-york-album-lee-konitz  
 
 
もちろん、バラード曲やスローテンポの曲もその表現力は素晴らしく、さすがレジェンド級のアルト・サックス奏者だなあ、と感心することしきり、である。ほんと、アルト・サックスが良い音で「鳴っている」のだ。コニッツは意外とアブストラクトで前衛的な面があるんだが、この盤ではそれをちょっと押さえて、フレーズはシンプルで、メロディを素直にリリカルに歌わせている。

バックのリズム・セクションも良い感じ。特に、ピアノを担当しているハロルド・ダンコが良い。僕はダンコのピアノをこのアルバムで初めて聴いたんだが、クールでリリカルな面と熱くグルーヴィーな面とが共存した、実にジャジーなピアノ。結構、ガンガン弾いたりして、カルテット全体のリズム&ビートにメリハリを与えている。

今まで、僕はこの盤を知らなかった。加えて、ピアノのハロルド・ダンコも初めて聴いた。どうもこの頃のコニッツのアルバムって、我が国では全くの情報不足みたいだ。しかし、この盤の内容は良い。カルテットの一体感、漲る覇気。演奏全体に漂うメインストリーム・ジャズなグルーヴ感。力感溢れたメロディアスなアドリブ・フレーズ。いわゆる「1980年代後半のハードバップ」の代表的名演の1つだと思う。
 
 
 
東日本大震災から8年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
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