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2019年11月27日 (水曜日)

小粋なジャケット、小粋な演奏

ジャズにおいて、粋なジャケットに「駄盤」は無い。特に、米国西海岸ジャズについてはその傾向が強い。というか、米国西海岸ジャズのジャズ盤って、ジャケット・デザインが優れているものが多い。米国西海岸ジャズは「聴かせるジャズ」という志向が強いが、ジャケットについても「見せるジャケット」を意識しているのだろう。

とにかく、東海岸の「プレスティッジ・レーベル」の様に、ジャズのアルバムのジャケットがどうしてこうなるのか、と首を傾げるジャケット・デザインが多くあって、どうにもジャケットって、ただLPを収納する厚紙のケースとしか思っていなかったフシがある。それに対して、西海岸ジャズのジャケットは正反対。見ていても安心出来るものが多い。

Red Mitchell『Happy Minors』(写真左)。1955年2月1日、LAでの録音。ちなみにパーソネルは、Conte Candoli (tp), Zoot Sims (ts), Bob Brookmeyer (tb), Claude Williamson (p), Red Mitchell (b), Stan Levey (ds)。米国西海岸ジャズを担う優秀なジャズメンがズラリと集う、フロント3管のセクステット構成。このパーソネルを見ただけで、この盤の内容が想像できるくらいだ。
 
 
Happy-minors-red-mitchell
 
 
3管フロントである。西海岸ジャズである。アレンジが行き届いている。3管フロントのユニゾン&ハーモニーが絶妙である。聴いていて、思わず惹き込まれる。それでいて、バックのリズム&ビートは軽妙で爽やか。決して、3管フロントの味のあるニュアンスを損なうことは無い。冒頭のタイトル曲を聴くだけで「ああこれは、米国西海岸ジャズのハードバップやなあ」と感じるのだ。

そして、ソリッドで骨太で流麗なベースのフレーズを聴いて「ああこれは、レッド・ミッチェルやなあ」と感じる。米国西海岸ジャズの当時のファースト・コールなベーシストは、レッド・ミッチェルとオスカー・ペティフォード。ペティフォードは堅実で野太いベース。ソリッドで流麗なベースはミッチェル。バップなピアノのクロード・ウィリアムソンにはミッチェルが似合う。

ズートのドライブ感溢れる堅実なテナーも良い。ブルックマイヤーのトロンボーンも低音中心に良く効いている。アルバムの収録時間は30分程度と短いが、そんなこと全く気にならない、米国西海岸ジャズの爽快なハードバップ演奏がここにある。やっぱりアレンジが良いんだろうな。演奏の部分部分が耳に残って、暫くしてまた聴きたくなる。そんな長いスパンでの「ヘビロテ盤」である。
 
 
 

東日本大震災から8年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
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