改めてベイシー楽団のイチ押し盤
カウント・ベイシー楽団と言えば、まずはこの盤が浮かぶ。というか、この盤を一番聴いている。この盤にはカウント・ベイシー楽団の真骨頂である「満ち溢れんばかりのスイング感とグルーヴ感」がギッシリと詰まっている。とにかく、心ゆくまでカウント・ベイシー楽団を楽しめる盤なのだ。
Count Basie and His Orchestra『April in Paris』(写真左)。1955年7月と1956年1月の録音。録音盤としてのカウント・ベイシー楽団の最良の状態を聴くことが出来る。この時のカウント・ベイシー楽団のパーソネルを見渡して見ると。ソロでもレジェンド級のメンバーを半数以上擁して、今から振り返れば、錚々たるメンバーである。そりゃ〜良い音出すよな。
Count Basie (p), Wendell Culley, Reunald Jones, Thad Jones, Joe Newman (tp), Henry Coker, Bill Hughes, Benny Powell (tb), Marshall Royal (as, cl), Bill Graham (as), Frank Wess (as, ts, fl, cl), Frank Foster (ts, cl), Charlie Fowlkes (bs, b-cl), Freddie Green (g), Eddie Jones (b), Sonny Payne (ds), Jose Mangual, Ubaldo Nieto (perc)。
とにかく冒頭、オープニングのタイトル曲「April in Paris」、邦題「パリの四月」である。この曲の出だしのフロント管のユニゾン&ハーモニーのダイナミズム。むっちゃ格好良く、むっちゃ痺れる。ジャズのビッグバンドの醍醐味がこの前奏のユニゾン&ハーモニーに詰まっている、と言い切っても過言では無いだろう。
「April in Paris」に続く数々の名演ついても、バンド全体を貫くスイング感は半端無い。そして、個々のソロに満ちあふれるグルーヴ感。個々のソロが集まって、バンド全体のうねるようなスイング感の塊になる。そして、そのスイング感とグルーヴ感が相乗効果を生んで、カウント・ベイシー楽団ならではの「パンチ力」を生み出すのだ。
等々云々、些細なうんちくは必要無い。聴けば判る。この盤には、ジャズのビッグバンドの良い部分がギッシリと詰まっている。冒頭のタイトル曲の最初の何小節かを聴けばすぐに納得できる。出来れば良いステレオ装置で、そこそこの音量で聴きたい。ジャズ盤として、ジャケット・デザインも優秀。エヴァーグリーンな好盤である。
東日本大震災から8年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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