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2019年9月25日 (水曜日)

モダンなスイング・テナーが良い

モダン・スイング・テナーの重鎮スコット・ハミルトン(Scott Hamilton)。ロードアイランド州プロヴィデンス出身、1954年9月12日の生まれ、今年で65歳。1977年のデビュー盤『Scott Hamilton Is a Good Wind Who Is Blowing Us No Ill』を、僕は1980年に聴いている。これが当時「モダンなスイング・テナー」として、ちょっとした変わり種ジャズマンとして評価されたと記憶している。

あれから早40年。変わり種、モダンなスイング・テナーのスコット・ハミルトン(僕は「スコハミ」と呼んでいるので、この後は「スコハミ」で通します)は、ずっと元気に、スイング・テナーを吹き上げている。スコハミの素晴らしいところは、彼は演奏スタイルが全く変わらない。演奏スタイルの基本は「ハードバップ」。これが40年間、一貫して続いている。感服の至りである。

Scott Hamilton『Street of Dreams』(写真左)。今年7月のリリース。ちなみにパーソネルは、Scott Hamilton (ts), Dena Derose (p), Ignasi Gonzalez(b), Jo Krause (ds)。2017年作『Moon Mist』と同メンバーで録音されたスコハミのワンホーン・カルテット。実力派弾き語り女性ピアニスト、デナ・ディローズのピアノをフィーチャーしている。
 
 
Street-of-dreams-1
 
 
冒頭の1曲目から「If I Were A Bell」から、余裕と安心のハードバップである。有名なイントロ、キンコンカンコンというチャイムの音を模したテナーのゆったりとしたブロウ。このゆったりとしたイントロから味がある。とにかく、スコハミのテナーの音が実に良い。スッと伸びた暖かいトーンと鼻歌を唄うようなフレーズ。歌心満点のアドリブ展開には惚れ惚れする。

デナ・ディローズのピアノをメインとしたリズム・セクションが、これまた、暖かで弾力があって温和な音で良い雰囲気。絵に描いた様な「ハードバップなリズム・セクション」。良い感じだ。こんなにハードバップなリズム・セクションをバックにしているのだ。スコハミはとても気持ちよさそうに、スイング・テナーを吹きまくる。演奏される曲はどれもが、お馴染みのスタンダード・ナンバー。これがまた良い。

ハードバップの全盛期から既に半世紀以上が経っている。ハードバップを基調とするスタンダード・ナンバーの演奏。手垢が付いて聴き飽きた演奏かと思いきや、まだまだ新鮮な響きが美しく、アドリブの展開はイマージネーション豊かで、全く以て飽きが来ない。不思議なことだが、これがジャズの面白いところ。まだまだ、ハードバップな演奏は深化していくに違いない。
 
 
 
東日本大震災から8年6ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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