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2019年9月12日 (木曜日)

顔の「どアップ」に好盤あり・1

ブルーノート・レーベルはジャケット・デザインにも定評がある。特に、1500番台、そして4000番台から4200番台は、優れたデザインのジャケットの宝庫。駄作が無いのが素晴らしい。特にジャズメンのポートレートの処理が素晴らしい。必要な部分をクローズアップして、不要な部分はバッサリ切り捨てる潔さ。そして、顔のどアップを「バーン」とジャケットに持ってくる大胆さ。

Bobby Hutcherson『Cirrus』(写真左)。1974年4月の録音。BN-LAシリーズの「257-G」。 ちなみにパーソネルは、Bobby Hutcherson (vib, marimba), Woody Shaw (tp), Emanuel Boyd, Harold Land (ts, fl), William Henderson (ac-p, el-p), Ray Drummond (b), Larry Hancock (ds), Kenneth Nash (perc)。

1970年代の録音である。知っている名前は、ヴァイブ担当でリーダーのハッチャーソンとトランペットのウッディ・ショウ、テナーのハロルド・ランドくらいである。後はほどんど馴染みが無い。どこかで見たかなあ、という程度。しかし、中身は意外としっかりしている。録音年の1974年といえば、ジャズ界はクロスオーバー・ジャズが流行。この番にどんな音が詰まっているのか、不安になる。
 

Cirrus-bobby-hutcherson

 
アルバムを聴き始めてビックリ。そんな時代に、立派な「新主流派のモーダルなジャズ」が展開されている。しかも、演奏自体が尖っておらず、マイルドで耳当たりの良いモード・ジャズ。1960年代初頭から始まったモード・ジャズ。この盤が録音された1974年、モード・ジャズは成熟の域に達していた。このアルバムに詰まっている音がその「痕跡」である。

この盤で、この成熟したモード・ジャズの中で、優れたパフォーマンスを発揮しているのが、ヴァイブ担当でリーダーのハッチャーソンとトランペットのショウ、テナーのランドの3人。ハッチャーソンとランドはハードバップ時代からの強者。ショウは新進気鋭の若手。この3人が成熟したモード・ジャズを、クールにマイルドで耳当たりの良い、それでいて、芯のあるモード・ジャズを展開している。

アルバム・ジャケットは、ハッチャーソンの顔の「どアップ」。決して不快な感じはしない、どこか爽快感漂う「どアップ」。僕がブルーノート・レーベルのアルバムを聴いてきた中で感じたこと。顔の「どアップ」のジャケットに好盤あり。
 
 
 
東日本大震災から8年6ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
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