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2019年8月 5日 (月曜日)

ハロルド・メイバーンのソロ盤

僕はこのピアニストは、何故か「ヴィーナス・レコード」のアルバムで初めて知った。そのアルバムは『Falling In Love With Love』。2001年の録音。ミディアム・テンポとアップ・テンポで思いっきりスイングする。多弁ではあるが喧しくない。迫力のある指回し。ポジティブなアドリブ展開。この一枚のアルバムで、このピアニストが大好きになった。

そのピアニストとは、ハロルド・メイバーン(Harold Mabern)。1936年、メンフィスの生まれ。今年で83歳になる大ベテランのジャズ・ピアニスト。1968年に初リーダー作をリリース。しかし録音の機会に恵まれなかった。1989年にDIWからアルバムをリリースしてから徐々にリーダー作が増え、21世紀に入って、ヴィーナス・レコードから『Kiss of Fire』を出して以来ブレイク。約1年に1作のペースでリーダー作をリリースしてきた。

しかし、このメイバーンのピアノが米国で売れなかったのが不思議でならない。ブルージーでゴスペルチックな和音の響きが特徴。その特徴を前提にバップなピアノをダイナミックに弾きこなす。米国ルーツ・ミュージックの響きがノスタルジックに響く。このピアノが米国で受けなかったのが意外である。逆に、DIW、ヴィーナス・レコードと、日本のジャズ・レーベルがメイバーンのピアノに着目したのが面白い。
 

Misty-harold-mabern

 
そんなメイバーンのピアノの特徴を感じるには、やはりソロ・ピアノ盤が良い。Harold Mabern『Misty』(写真左)。2007年、ヴィーナス・レコードからのリリース。ジャケットはヴィーナス・レコードらしくない(女性がメインのエロジャケでは無い)、街灯を真ん中にあしらった地味なもの。これだけ地味なジャケットもそうそうない。普通なら触手が伸びない。

さて、アルバムの内容と言えば、地味にジャケットとは正反対。このアルバムでのメイバーンは、ゆったりと余裕を持ってパワフルに、ブルージーでゴスペルチックな様々なフレーズを叩き出していく。しっかりとしたタッチ、心地良い迫力とスピード感、ゆったりとスインギーなアドリブ展開。そして、バラードはリリカル、かつ、しっかりとしたタッチでじっくりと聴かせてくれる。

結構、ベタな有名スタンダード曲を選曲していますが、メイバーンのアレンジと弾き回しが良好で飽きが来ない。どころか思わず聴き込んでしまうくらい。ミディアム・テンポで余裕綽々にスイングする。やや多弁ではあるが喧しくない。迫力のある指回し。ポジティブなアドリブ展開。やっぱり僕はこのピアニストの音が好きです。何度聴いても飽きが来ません。もっとリーダー作を追いかけてみたいと思っています。
 
 
 
東日本大震災から8年4ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
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