« ウォルドロンの「黒い情念」 | トップページ | 4300番台の発掘リリース盤・1 »

2019年8月20日 (火曜日)

欧州での純ジャズの「深化」

1970年代、メインストリーム・ジャズ(純ジャズ)は欧州で深化していた。米国ではジャズのポップス化、いわゆるクロスオーバー〜フュージョン・ジャズがメインとなり、メインストリーム・ジャズは絶えずに深化してはいたが、1960年代前半までの様に活発な状況では無かった。米国のジャズメンも米国では仕事が無くなり、欧州へ移住する者も少なくなかった。

ジャズを聴き始めた1970年代後半、いろいろと数少ないジャズ本を読んで、欧州にもジャズが根付いていることを知って、驚いた事を覚えている。そうか、ジャズって米国と日本だけのものじゃ無かったんだ、欧州にも広がっていたんや、と妙に感動した。その時に知った欧州のレーベルが、ECMレーベルであり、Enjaレーベルであり、Steeplechaseレーベルであった。
 
Jackie McLean featuring Gary Bartz『Ode to Super』(写真)。Steeplechaseレーベルの「SCS1009番」。1973年7月17日、デンマークはコペンハーゲンの「Soundtrack Studio」での録音。ちなみにパーソネルは、Jackie McLean, Gary Bartz (as, vo), Thomas Clausen (p), Bo Stief (b), Alex Riel (ds)。
 
 
Ode-to-super
 
 
このSteeplechase盤を聴けば、メインストリーム・ジャズが欧州、それも北欧で深化していたことが良く判る。リーダーのマクリーンはもともと進化を旨とするジャズマン。ブルーノート・レーベルでの諸作を聴けば、リーダー作を重ねる毎に自らのジャズを進化させているのが良く判るのだが、1970年代のSteeplechaseでの諸作でも、マクリーンは絶えず「深化」している。常に新しいイメージのマクリーンを聴かせてくれる。

この『Ode to Super』でも、マクリーンは、フリーでスピリチュアルなアルト・サックス奏者のゲイリー・バーツとガッチリ組んで、バーツと比べても遜色ない、スピリチュアルなブロウを聴かせてくれる。スピリチュアルな響きが魅力の「Ode To Super」、ばっちり決まったファンキー・チューン「Great Rainstreet Blues」、モダンでスインギーな「Red Cross」など、全編に渡って、新しい響きのメインストリームなジャズを聴かせてくれるのが嬉しい。
 
1970年代のメインストリーム・ジャズの「深化」については、欧州のジャズ・シーンの貢献度が高い。1970年代のジャズの「深化」を追体験するには、SteepleChaseレーベルの諸作は欠かせない。そう言う意味でも、SteepleChaseレーベルって、あって良かったなあ、と思うのだ。
 
 
 
東日本大震災から8年5ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« ウォルドロンの「黒い情念」 | トップページ | 4300番台の発掘リリース盤・1 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ウォルドロンの「黒い情念」 | トップページ | 4300番台の発掘リリース盤・1 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、 ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 青春のかけら達(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでのジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。         
2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー