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2019年8月 3日 (土曜日)

ビッグバンド共演盤での一番人気

ヴァーヴ時代のジミー・スミス。ビッグバンドとの共演ものが多い。もともとジミー・スミス本人が派手好きだったそうだし、目立ちたがり屋でもあったそうだから、ビッグバンドとの共演、やってみたかったんでしょうね〜。ブルーノート・レーベル時代は予算がかさむビッグバンドとの共演は出来なかったみたいですから。

ジミー・スミスのオルガンって、ビッグバンドとの共演がバッチリはまる。スミスのオルガン、まず音が大きくて、派手で、アドリブ展開が攻撃的で超絶技巧。大ぶりの展開も相まって、ビッグバンドの迫力ある音に負けないどころか、ビッグバンドをバックに従えて、自らのオルガンの音と演奏を思いっきり目立たせていたりするのだから凄い。

このヴァーヴ時代のジミー・スミスのビッグバンドとの共演もので一番有名なのが『The Cat - The Incredible Jimmy Smith』(写真)。1964年4月の録音。アレンジ&指揮は「ラロ・シフリン(Lalo Schifrin)」。ポップでジャジーなグルーヴ感が身上で、1960年代より映画やテレビの音楽を手がけ、 有名どころでは『スパイ大作戦』のテーマ、ブルース・リー主演の映画『燃えよドラゴン』のテーマなどがある。
 

The-cat

 
このシフリンのアレンジがバッチリ合っていて、ジミー・スミスのブルージーでファンキーなオルガンにベスト・マッチ。あまりに相性が良いので、この盤でのジミー・スミスのオルガンは、リラックス度マックスで、ほど良く抑制されたアドリブ展開が心地良い。余裕度満点で、ゆったりとした、緩やかにうねるようなスミスのオルガンは実にポップで実にジャジー。

なるほど、この余裕溢れるオルガンが故に、この盤、ヴァーヴ時代のジミー・スミスのビッグバンド共演盤の中で、一番人気なんですね。ポップではあるが、しっかりとジャズの雰囲気を残していて、決してイージーリスニングに傾かない。スミスのオルガンのテクニックを様々な角度で感じることが出来、ジャズ・オルガンの入門盤としても十分に通用する内容です。

ジャケットも「真っ赤なバックに、ゆったりと歩く黒猫」の雰囲気が実にジャジー。この盤、ジャケットも良いですね。ジミー・スミスのオルガンの真髄を経験するには、ブルーノート時代の初期の頃の盤が最適ですが、ジミー・スミスのオルガンを気軽に聴くには、この『The Cat』を始めとするヴァーヴ盤が良いようです。
 
 
 
東日本大震災から8年4ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
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