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2019年7月19日 (金曜日)

ジャズ喫茶で流したい・153

このアルバムを聴いた時、ジャズってまだまだ演奏のバリエーションが豊やなあ、と感心した。音の雰囲気的には、ちょっと聴くと「これもヒーリング・ジャズなのか」と思うのだが、聴き進めると、実に硬派で実直な「コンテンポラリーな純ジャズ」であることが判る。切れ味鋭く、演奏の展開はモードだろう。疾走感溢れる、自由度の高いモード・ジャズをエレクトリック&アコースティック交えて、バリバリに演奏している。

James Francies『Flight』(写真左)。2018年10月のリリース。ブルーノートの大型新人ピアニスト「ジェイムズ・フランシーズ」のデビュー・アルバム。ちなみにパーソネルは、James Francies (p), Chris Potter (sax), Mike Moreno (g), Joel Ross (vib), Burniss Travis (b), Jeremy Dutton, Mike Mitchell (ds)。 現代のコンテンポラリーな純ジャズを担う若手の精鋭部隊である。

この盤の音世界には「癒し」は無い。真摯で実直なコンテンポラリーな純ジャズが展開されている。迫力満点、切れ味満点、テクニック優秀ではあるが、それが耳に付かない、流麗なモード・ジャズ。エレクトリック&アコースティックが混ざった、無機質なファンクネスが独特のリズム&ビートが分厚い、ダイナミズムが心地良いコンテンポラリーな純ジャズの演奏の数々。
 
 
Flight-james-francies
 
 
特にフランシーズのエレピの音が印象的。様々なシチュエーションで、様々な音や様々な響きが耳に飛び込んでくる。ニューヨーク・タイムズ紙で「タッチに液体のようなダイナミズムのあるピアニスト」と形容されているが、それも納得。今までのピアニストに無い、独特の音世界がこのフランシーズにはある。この盤の演奏は聴き流すタイプの音では無い。しっかりと対峙して聴き耳を立てる、そして、その音の先進性を感じる。そんなタイプの音である。

全曲オリジナルで3人の歌手がゲスト参加。このボーカルとボイスの使い方は「楽器」としての使い方。無調のフリー・ジャズの展開の中で響き渡るボーカルとボイス。演奏のメインはモードが中心のネオ・ハードバップの発展形、そして、そこに「ネオ・フリージャズ」な展開が華麗である。現代の最先端を行く、コンテンポラリーな「ネオ・フリー」な展開に思わず「刮目ならぬ刮耳」する。

グラスパーの弟分的位置づけの現代ニュー・ジャズの新進ピアニスト。このデビュー盤では、その実験精神も十分な成果を収めており、ますますこれからが楽しみな、新しいタイプのジャズ・ピアニストである。プロデュースはデリック・ホッジ。フランシーズのピアノ&キーボードの個性を十分に引き出していて立派だ。今から次作がとても楽しみである。これからどう「変化」していくのだろう。
 
 
 
東日本大震災から8年4ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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