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2019年7月 4日 (木曜日)

ビッグバンド・ジャズは楽し・46

最近、ビッグバンド・ジャズの好盤が多い。特に目に付くのは、Jazz Orchestra of the Concertgebouw と WDR Big Band(WDR=西ドイツ放送= Westdeutschen Rundfunks) 。なかなかの内容の好盤をコンスタントにリリースしているには感心する。それから、最近、ビッグバンドとの共演も目にするようになった。ひとつの「流行」みたいなものなのかなあ。

Michel Camilo『Essence』(写真左)。今年4月のリリース。最近、やっとリーダー作が入手し易くなって喜ばしい、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のジャズピアニストの新盤である。ミッシェル・カミロはもともと好きなピアニストで、ちょっとラテンっぽい、それでいて、こてこてにマイナーにならない、ちょっと爽やかで流麗なラテン調。しかも超絶技巧。この個性、僕の耳には「とても良い」。
 
そんなミッシェル・カミロの新盤であるが、冒頭の「And Sammy Walked In」を聴いて「おおっ」と思う。なんとビッグバンドとの共演盤ではないか。約25年ぶりのスタジオ録音によるビッグバンドとの共演とのこと。カミロのピアノはタッチが明快で深い。しっかりと音が出る。ビッグバンドと共演しても、カミロのピアノのフレーズがビッグバンドの演奏に紛れ込むことは無い。カミロのピアノの個性をよりハッキリ表現する、という狙いからもビッグバンドとの共演は良いのでは、と期待する。
 
 
Essence-camilo
 
 
カミロのピアノはビッグバンドと共演しようとしまいと、全く変わることは無い。ドミニカ出身のピアニストらしく、爽快で流麗なラテン調の展開が心地良い。それより、この共演盤、どの曲もアレンジが実に行き届いている様に感じる。非常に端正でダイナミック、そして繊細。ビッグバンドの良さをしっかりと引き出しつつ、カミロ自身のピアノの個性がしっかり前面に浮かび出てくる。そんなアレンジが実に良い。
 
バックのビッグバンドは腕利き揃いの「テンポラリー」なビッグバンドですが、なかなかの内容です。ほんのたまに、ユニゾン&ハーモニーの着地が少しだけズレたりするんですが、個々の楽器担当のテクニックが実に確かで、テンポラリーのビッグバンドでありながら、ダイナミズムまで供給してくれる。特にソロ・パートが充実していて、カミロのピアノをより惹き立てせている。
 
アレンジが良いのだな。カミロは編曲家でもあり、編曲の才はなかなかのもの。このビッグバンド共演盤でその才を遺憾なく発揮している。そして、ビッグバンドに新しい響きをもたらしている。決して、懐古趣味なビッグバンドの音では無い。現代の先端を行くビッグバンドの音。そこに、カリビアンなピアノが爽やかに流麗に超絶技巧に乱舞する。なかなかの好盤である。
 
 
 
東日本大震災から8年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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