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2019年6月 1日 (土曜日)

ブルーノートのビッグバンド盤

ジャズにおける「ビッグバンド」に対するニーズって、いつの時代にも一定量あるのが面白い。もともとスイングの時代、1920年代辺り、社交ツールの1つだったダンス。このダンスをする上でその音楽を供給するのがビッグバンド・ジャズ。ダンスの余興にボーカル。そのバックの伴奏を務めるのがビッグバンド・ジャズ。1950年代のハードバップの時代には、鑑賞対象としてのビッグバンド・ジャズが定着して、その流れがずっと続いていて現代に至っている。
 
1960年代後半、モード・ジャズやフリー・ジャズが流行った時代には、ビッグバンド・ジャズは流石に衰退しただろう、と思うのだが、これが意外にも一定量のニーズがあって、一定量のアルバムがリリースされているのだから驚き。ビッグバンドの2大巨頭、デューク・エリントンもカウント・ベイシーもまだ元気だったしね。それにしても、米国ジャズのマーケットにおけるビッグバンド・ジャズへのニーズって、実にミステリアスではある。
 
さて、ジャズの老舗レーベルであるブルーノート・レーベルであるが、実はビッグバンド・ジャズについては手薄。カタログを見渡して見ても、ビッグバンド・ジャズに関するアルバムはかなり少ない。そんな中、ブルーノート・レーベルで複数枚のビッグバンド・ジャズのアルバムをリリースしているミュージシャンがいる。デューク・ピアソンである。
 
 
Now-here-this-duke-pearson  
 
 
例えば、Duke Pearson『Now Hear This』(写真左)。1968年12月の録音。ブルーノートの4308番。ビッグバンド編成のパフォーマンス。といっても、専任メンバーでは無い、当時のブルーノート・レーベルに縁のあるジャズメンを中心にビッグバンドが編成されている。主だったメンバーとしては、Randy Brecker (tp), Lew Tabackin, Frank Foster (ts), Pepper Adams (bs), Bob Cranshaw (b), Mickey Roker (ds) の名前が見える。なかなかのメンバー選定である。
 
中身は端正で整った正統派ビッグバンド・ジャズである。加えて、ブルーノート・レーベル4300番台の特徴である「ポップス」な雰囲気が見え隠れして、とても聴き易いビッグバンド・ジャズに仕上がっている。軽やかなホーンのアンサンブルが楽しいラテン・タッチの「Amanda」、ビッグバンドらしく派手派手な「Minor League」など、ビッグバンド・ジャズを楽しめる演奏が詰まっている。
 
リーダーのデューク・ピアソンは、いつもの「コロコロとシンプルな」ピアノを弾き、聴いて楽しめるビッグバンド・ジャズをアレンジする。このビッグバンド盤、ブルーノート・レーベルのアルバムの中ではほとんど注目されない。4300番台らしく、アルバム・ジャケットはイマイチなんだが、このイマイチなジャケットに怯まず、手にして良い、ビッグバンドの好盤だと思います。
 
 
 
日本大震災から8年2ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
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