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2019年5月 5日 (日曜日)

パティトゥッチのベースが凄い

ジャズの新盤を追いかけていると、お気に入りのジャズマンの成長の様が良く判る。まずはデビュー盤で、これは、と思って追いかけ始め、リーダー作の枚数を重ねる毎に、その成長の様を確認することは「ジャズ者冥利」に尽きる。逆にデビュー作を重ねること無く、消えていくジャズマンもいる。演奏する方も聴く方も「悲喜こもごも」である。
 
John Patitucci『Soul of the Bass』(写真左)。今回はこの天才ベーシストの一人、パティトゥッチの新作である。今年4月のリリース。ちなみにパーソネルは、John Patitucci (elb,b), Nate Smith (ds), Greisun (vo), Isabella Patitucci, Sachi Patitucci (cello)。1987年の初リーダー作以来、既に10枚以上のリーダー作を数える。特にリーダー作は圧巻だった。6弦ベースの高音域での高速フレーズはギターのソロと肩を並べるほどだった。とにかく速弾きに優れる。
 
フュージョンからストレート・アヘッドなジャズまで幅広くこなすが故に、器用貧乏なイメージが付きまとうのだが、サイドメンに回ると、それはそれは優れたバッキングを披露する。つまり、パティトゥッチのベースは、テクニック優先なものでは無く、バランスの取れた優れたジャズ・ベーシストの一人なのだ。
 
 
Soul-of-the-bass-john-patitucci  
 
 
今回の新作は、そんな「バランスの取れた、優れたジャズ・ベーシスト」にスポットを当てた、というか、トータル・バランスの取れたジャズ・ベーシストのパフォーマンスがギッシリと詰まった、ベーシストの、ベーシストによる、ベーシストの為のリーダー作に仕上がっている。冒頭のタイトル曲「Soul of the Bass」を聴けば、パティトゥッチのベース・ソロのただならぬテンションに、思わず座り直してしまう。
 
とにかく、パティトゥッチのベースソロの楽曲が白眉の出来。これだけ、音色豊かでフレーズの拡がりが幅広のベースソロはそうそう無い。ベースソロというのものは、大体が単調で飽きるのだが、このパティトゥッチのベースソロは飽きない。ついつい聴き耳を立てて聴き入ってしまう。最近目立ってきた若手ドラマー、ネイト・スミスを加えた演奏でもパティトゥッチのベースの存在感は抜群。リズムキープから解放された分、ソロの自由度はただならぬものがある。
 
ベーシストがリーダーのアルバムって、特にベーシストのテクニックや弾きっぷりに焦点を当てたものは、もともとベースの音って単調で変化が乏しく、途中で飽きが来てしまうものが多い。しかし、このパティトゥッチの新作は違う。パティトゥッチの「音色豊かでフレーズの拡がりが幅広のベース」は、その天才的なテクニックも相まって飽きが来ない。好盤である。
 
 
 
東日本大震災から8年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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