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2019年4月11日 (木曜日)

クロスオーバー・ジャズの名演

クロスオーバー・ジャズが面白くて、昔からよく聴く。クロスオーバー・ジャズは1960年代の終わりから1970年代前半に流行ったジャズの演奏スタイルで、特に1970年代前半に優れたアルバムが集中している。基本はジャズとロックの融合。ロックから8ビートと電気楽器を拝借して、それまでの純ジャズに応用したスタイル。
 
8ビートは今の耳で聴くと単純な均一ビートがメインなので、ちょっと古さを感じるが、それでも、それまで4ビートがメインだったモダン・ジャズが8ビートに乗せると、新しい響きのジャズが聴こえてくる。ビートが細かい分、4ビートに比べて「おかず」が入れ難い。しかし、均一ビートで攻めてくるので、ダンサフルな印象が強くなって、実にノリの良い演奏に仕上がる。
 
電気楽器はエレギとエレピがメイン。エレギはワウワウやファズなど、今から思うと実に単純なエフェクトをかけただけだが、これはこれでユニーク。エレピは従来のハモンド・オルガンと新しく出てきたフェンダー・ローズが代表的楽器。ピアノに無い響きとエレピならではのエフェクトが個性。ついでにベースもエレベがメイン。重低音感が増幅されて、演奏の重心が更に低くなる。
 
 
Leaving-this-planet-earland  
 
 
Charles Earland『Leaving This Planet』(写真左)。1973年12月の録音。タイトルを和訳すると「この惑星よ、さらば」となる。ジャズの世界で「惑星」が出てくるとはユニーク。アーランドの宇宙指向が爆発したジャズ・ファンク盤である。疾走感と飛翔感、そしてコズミックな浮遊感。クールでアーバンなグルーヴで始まり、徐々に熱くダイナミックになっていくアーランドのキーボードが素敵。
 
切れ味鋭くハイテクニックなフレディ・ハバードのトランペットとウネウネと幽玄でモーダルで自由度の高いジョー・ヘンダーソンのテナーが効果的。演奏全体にコズミックな雰囲気を増幅させている。そして、この盤の演奏の肝は、ハーヴィー・メイソンのドラム。細分化されたビートとちょっとラフなドラミングが意外とファンキーで、当時として斬新な響きを感じさせてくれる。ベースだけが、しょぼいオルガン・ベースで代用しているところが玉に瑕。
 
CTIでのヒット曲、ハバード作の『Red Clay』が明らかにクロスオーバー・ジャズっぽい。キャッチャーな旋律と疾走感溢れるファンクネスが心地良い。チック・コリアほど尖った切れ味の良さは無く、ハービー・ハンコックほど洗練されたファンクネスでは無く、ちょっと垢抜けない俗っぽさが漂うが、意外とそういう中途半端さがこのアルバムの良さ。音的にはクロスオーバー・ジャズのサンプルの様な音で、8ビートと電気楽器が大活躍のジャズ。良い雰囲気です。
 
 
 
東日本大震災から8年。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4
 
Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

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