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2019年3月 4日 (月曜日)

ヴィーナス・レコードの粋ジャケ

日本発のジャズ・レーベルに「ヴィーナス・レコード」がある。日本人好みのジャズの雰囲気を一手に引き受けている日本発のジャズ・レーベルで、個人が経営する独立系ジャズ・レーベルとしては現在、日本最大級の規模となっている。演出過剰なほどに、スインギーでマイナー調で、耽美的でメロディアス。録音は優秀、演奏のテクニックも優秀。音の傾向は「スムース・ジャズ志向の純ジャズ」。

硬派なジャズ者の方々は、このヴィーナス・レコードからリリースされるアルバムのジャケットを揶揄される。殆どのジャケットが「セミヌードか下着姿の女性」があしらわれている。これがすこぶる評判が悪い。確かにちょっと品に欠けるところがある。この「セミヌード」ジャケットがLPサイズだったとして、平然とレコード屋のカウンターに持ち込めるか。否、である(笑)。

しかし、そんなヴィーナス・レコードのアルバムの中にも、小粋なジャケットで、小粋な内容な「隠れ好盤」が何枚かある。例えば、この盤などその一枚。Bill Crow Quartet『Jazz Anecdotes』(写真左)。1996年11月19 & 20日、New JerseyのVan Gelder Studioでの録音。ちなみにパーソネルは、Bill Crow (b), Carmen Leggio (ts), Joe Cohn (g), David Jones (ds)。
 

Jazz_anecdotes_bill_crow  

 
リーダーのビル・クロウのベースが効いている。ビル・クロウはリーダー作の当アルバムともう一枚『From Birdland to Broadway』の2枚だけがヴィーナス・レコードからリリースされているだけだが、サイドマンとしてのキャリアは折り紙付き。ジェリー・マリガンとの共演が一番多く、スタン・ゲッツ、ズート・シムズ等々との共演が多数ある。

アルバム・タイトルの「ジャズ・アネクドーツ」 とは、ビル・クロウが書いたジャズ・マン達に知られざる逸話を集めたジャズ・ブックの名前。タイトルの由来からして「粋」。このアルバムの内容も、しっかりとしたハードバップな演奏で、音の作りは決してレトロでは無く現代的。演奏される曲はスタンダード曲がメイン。味のあるアレンジが施されていて飽きない。

ジャケットも「粋」。タイポグラフィーも良好、あしらわれている写真も良い雰囲気。このジャケットだけを見たら「ヴィーナス・レコード」からのリリースだとは思わないだろう。これなら、硬派なジャズ者の皆さんもヴィーナス・レコードを少しは見直してくれるかも、である。

 
 
東日本大震災から7年11ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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