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2019年3月 5日 (火曜日)

カールスルーエのペトルチアーニ

ペトが亡くなって、20年が経った。ペトとは「Michel Petrucciani(ミシェル・ペトルチアーニ)」。先天性疾患による障害を克服したフランス最高のジャズ・ピアニストである。1999年1月、36歳の若さで亡くなった。彼のピアノは超絶技巧、ダイナミックで耽美的。「タッチを切れ味良く明確にして、バリバリ弾くビル・エバンス」と僕は形容している。

ペトは僕のお気に入りピアニストの一人で、彼の正式盤はほとんど所有している。今でも時々、チョイスしては聴き流している。聴いた後、スカッとする素晴らしい弾きっぷりで、そのテクニックの確かさは清々しさすら感じる。そんなペトではあるが、亡くなって20年、まさか新盤がリリースされるとは思わなかった。

Michel Petrucciani『One Night in Karlsruhe』(写真左・右はbootleg)。1988年7月7日、ドイツのカールスルーエでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Michel Petrucciani (p), Gary Peacock (b), Roy Haynes (ds)。ペトのピアノがメインの鉄壁のトリオ構成。資料を確認すると、このライブ盤、もともとはbootlegだったものをリマスター仕直し、音質を向上させて正式盤として発売したものらしい。
 

One_night_in_karlsruhe  

 
ペトのピアノがまず素晴らしい。絶好調とまではいかないまでも、かなりの好調さを維持している。切れ味の良い明快なタッチで、疾走感溢れるアドリブ・フレーズ。とにかくペトらしく、バリバリに弾きまくる。これが実に良い。バラードはダイナミズム溢れる明快なイメージ。スケールの大きい展開が聴いていてとても心地良い。

このライブ盤の面白味はベースとドラム。ベースがゲイリー・ピーコック。ドラムがロイ・ヘインズ。ペトのキャリアの中でも珍しい組合せではないか。ゲイリー・ピーコックはキース・ジャレットとのトリオ「スタンダーズ」のベーシストであるが、ペトとの共演では全く違ったベースを聴かせてくれる。骨太で鋼の様なしなやかなウォーキング・ベース。ロイ・ヘインズの硬軟自在なドラミングについては、ペトとの相性が実に良いようだ。

3者一体となったインタープレイはダイナミックでしなやかで明快。ペトは生き生きとしてプレイしている様子が頼もしい。こういうライブ盤が、今年の1月になってリリースされるとは驚きです。しかも、内容も確かな、音質も良好なライブ音源。ペトのダイナミックなピアノを聴いていて、ペトのアルバムを聴き直してみたくなりました。

 
 
東日本大震災から7年11ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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