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2019年2月25日 (月曜日)

アラスカを彷彿とする演奏の数々

しかし、毎月毎月、全世界でジャズの新盤がよくこれだけ出るもんだと感心する。ジャズはマイナーでオタクな音楽だ、とか、ジャズは死んだ、など、いろいろと言われてきたが、21世紀に入って、約20年経つんだが、結構な数のジャズの新盤がリリースされている。売れるのか、生業になるのか心配になる。

そんなジャズの新盤の中で、そのリーダーの素性やパーソネルの構成がよく判らなくても、触手が伸びてしまうアルバムが常にある。今回はこれ。Accidental Touristsのセカンド盤である。まず「Accidental Tourists」って何だ?、そしてアルバムタイトルが「アラスカでのセッション」。思わず触手が伸びる。ジャケットに演奏するメンバーの名前があるのに気がついて、その名前を確認してゲットした。

Accidental Tourists『The Alaska Sessions』(写真左)。今年に入ってのリリース。「Accidental Tourists」とはトリオ名。ちなみにパーソネルは、Markus Burger(p), Peter Erskine(ds), Bob Magnusson(b) のピアノ・トリオ。2018年10月の録音。リーダーのマーカス・バーガーはドイツ出身のピアニスト、ボブ・マグヌッソンは米国出身のベーシスト、そこに元ウェザー・リポートの伝説のドラマーであるピーター・アースキンが加わっている。
 

The_alaska_sessions  

 
マーカス・パーカーのピアノは明らかに「エヴァンス派」。耽美的で印象的なフレーズが美しい。エヴァンスを21世紀に連れてきて現代の響きを取り入れた感じの、欧州的響きが個性な「エヴェンスの雰囲気濃厚なピアノ」。そこに米国出身のリズム・セクションがバックを務める。乾いた、ややファンキーでアーバンなリズム&ビート。この米国リズム・セクションは、濃厚な欧州的雰囲気を良い塩梅に緩和している。

耽美的な、ビル・エヴァンス的なピアノではあるが、決してレトロでは無い。現代の新しい響きと節回しを持った、現代のピアノ・トリオである。タイトル通り、アラスカの風景をピアノの音で表現した様な、耽美的で美しい凛とした響きのピアノが良い。適度なテンションも良いスパイスとなっていて、すっきりシンプルなピアノ・トリオではあるが、意外と重量感もある「欧州的ピアノ・トリオ」な佇まいが良い。

この盤のメインとなる楽曲はマルクス・バーガーによってアラスカで書かれたものとのこと。なるほど、全編に渡って典雅で耽美的なメロディーが印象的で、アラスカの雄大な自然を彷彿とする演奏の数々が聴き応え満点です。ジャケットもそんな雰囲気を彷彿とするもので、最初に見た時は、ECMレーベルの新盤かと思いました。でも音は違います。明らかに「Accidental Tourists」の音でした。好盤です。

 
 
東日本大震災から7年11ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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