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2019年1月10日 (木曜日)

全く普通のハードバップな演奏

ジャズ盤紹介本には滅多にその名が挙がらないのだが、聴いてみると、どっぷりと「ハードバップ」していて、聴き進める内に思わず聴き入り、気がついたら結構なヘビロテ盤になっている盤がある。どうしてこんな盤がジャズ盤紹介本に取り上げられないのかが良く判らない。恐らく、CDでリイシューされる機会が少なかったのが災いしているのだろう。

『Curtis Fuller with Red Garland』(写真左)。1957年5月14日の録音。ちなみにパーソネルは、Curtis Fuller (tb), Red Garland (p), Sonny Red (as), Paul Chambers (b), Louis Hayes (ds)。「ほんわか、ほのぼの」な音が個性のトロンボーンの名手カーティス・フラーのリーダー作。初リーダー作『New Trombone』に次ぐ第2弾。

まず、パーソネルがふるっている。ガーランドのピアノに、チェンバースのベース、ヘインズのドラム。実に小粋で玄人好みなリズム・セクション。右手のシングルトーン、左手のブロックコードが特徴の歌心溢れるガーランドのピアノが実に良い味を出している。
 

Curtis_fuller_with_red_garland

 
そんな小粋なリズム・セクションをバックに、「ほんわか、ほのぼの」なフラーのトロンボーンが味のあるフレーズをどしどし繰り出す。ちょっと長めの印象的なアドリブ・フレーズ。良い味出してます。あ〜、ジャズってええなあ、と思わず思います。典型的なハードバップな音、ハードバップな展開。

そんな「ほんわか、ほのぼの」なフラーのトロンボーンに相対するかの様に、切れ味鋭く鋭角な音が個性のアルト・サックスに思わず「目が覚める」。ちょっとピッチが外れたところがマクリーンに似ているが、ブロウの切れ味の鋭さはマクリーンでは無い。誰だ、これ。ソニー・レッドでした。ソニー・レッドのアルト・サックスがじっくり聴けるのもこの盤の良さ。

演奏の展開が、典型的なハードバップ。これぞハードバップな音と展開に思わず、ほんわか聴き入ってしまいます。凄い演奏テクニックや展開は全く無い、全く普通のハードバップな演奏なんですが、これがしみじみ、まったり、良い気分で聴くことが出来るんですね。最近、ダウンロード・サイトで入手可能なので、一度は耳を傾けて欲しい好盤です。

 
 
東日本大震災から7年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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