« ミルトのクロスオーバー好盤 | トップページ | これは良いよ「ウラ名盤」・3 »

2019年1月 7日 (月曜日)

ジャズ喫茶で流したい・137

バリトン・サックス(略して「バリサク」)の音が大好きだ。サックスについては、自分でも中学時代、アルト・サックスを吹いていたので、親近感がある。そんな中、好きな順に挙げると、バリトン → アルト → テナー → ソプラノの順になる。バリサクの音は良い。魅力的に響く重低音、肉声に近い、歌心溢れる中高音。

肺活量がかなり必要で、普通の人では吹くのが一仕事のバリサクではあるが、出てくる音は一番サックスらしい、と僕は思っている。そんなバリサクを吹きこなすジャズメンは少ないのだが、何時の時代も必ず、魅力的なバリサク吹きがいる。米国東海岸にも西海岸にも、魅力的なバリサク吹きがいる。今回は、米国西海岸ジャズの魅力的なバリサク吹きの好盤をご紹介する。

Serge Chaloff『Blue Serge』(写真左)。1956年3月14 & 16日。ちなみにパーソネルは、Serge Chaloff (bs), Sonny Clark (p), Philly Joe Jones (ds), Leroy Vinnegar (b)。サージ・チャロフ(Serge Chaloff)は当時では珍しいバリサク吹き。この盤は、サージ・チャロフのバリサクの素晴らしさが体験できる好盤である。
 

Blue_serge_chaloff  

 
この盤のチャロフのバリサクは「唄うが如く」である。さりげなく、あっさりと心地良く、唄うが如くバリサクを吹く。これが実に良い。「歌心溢れるブロウ」というのは、このチャロフのバリサクの形容にピッタリ。楽器の図体が大きく、吹き回しに結構苦労するバリサクなんだが、チャロフは事も無げに、さり気なく、流麗なフレーズを「唄うが如く」吹き上げていく。

バックのソニー・クラークのピアノも良い音出している。僕はソニー・クラークのピアノが好きで、この盤でも暫く聴いていて、「このピアノって、ソニクラちゃう」と思った。この時期のクラークのピアノの特徴は、ジャストかやや前ノリで、そういう点ではソニクラと思わないのだが、ソニクラのピアノの特徴である「粘っこく転がすようなコンピング」がこの盤でも聴くことが出来る。そこで、これはソニクラやなあ、と思うのだ。

そんな絶妙なバッキングをウケて、チャロフはバリサクを魅力的に吹き上げていく。米国西海岸での録音が故、ウエストコースト・ジャズの雰囲気が芳しい。演奏のアレンジも秀逸で、それぞれのメンバーのアドリブ展開も小粋である。バリサクという重たい楽器を、重さをまったく感じさせずに、軽やかに流麗に吹き上げる。そんなチャロフがめっちゃ魅力的である。

 
 
東日本大震災から7年9ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« ミルトのクロスオーバー好盤 | トップページ | これは良いよ「ウラ名盤」・3 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ジャズ喫茶で流したい・137:

« ミルトのクロスオーバー好盤 | トップページ | これは良いよ「ウラ名盤」・3 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、 ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 青春のかけら達(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでのジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。         
2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリー